文／中国の大法弟子

　【明慧日本2025年5月24日】近年、同修の間で「V2」と呼ばれる翻壁ソフト（インターネット封鎖を突破するツール）がひそかに広まりつつあります。このソフトは封鎖を簡単に突破できるため、使用がますます広がっています。しかし、多くの人は現在の使い方に潜むリスクを知らずにいます。

　ネット封鎖突破ソフトには多くの中継点がありますが、このV2ソフトには固定された1つのプロキシサーバーしかありません。そのため、中国共産党（以下、中共）に発見されると簡単に封鎖される恐れがあります。あるいは、中共がネット上でこのプロキシサーバーを使用している中国大陸のユーザーのIPを監視することも可能です。

　また、現在多くの人が単に設定ファイルをコピーしてすぐ使用していますが、その設定ファイルが指しているサーバーが誰によって構築されたのか、もしかするとスパイによって設置されたものかどうかすら全く分かっていません。

　Signalは通信が全て暗号化されているとはいえ、ユーザーのIPアドレスは隠されていません。Signalを使って連絡を取っていた同修が事件に巻き込まれた事例がすでに複数あります。例えば、彭州市で発生した2022年「11.30事件」と呼ばれる悪質な弾圧では、十数人の同修が連行されましたが、全員がSignalの連絡先でした。そして、これらのSignalの通信もV2を通じてチャンネルを介してファイアウォールをバイパスするために使用していたのです。前述の通り、中共がこのV2サーバーを使用していた1人を特定すれば、そのサーバーを使っている他のすべてのIPもネット上で監視できるようになり、さらに通信時間やデータ量などから、Signalで同時に通信していた人々を特定することも可能になります。

　この種の技術には本来セキュリティ上の強みがありますが、安全に使うには、自分でサーバーを構築し自分で使う、または日常的に顔を合わせているごく少数の人同士で共有する必要があります。現在のように広範囲に設定ファイルをコピーして使っている状況では、そのサーバーが誰によって作られたのかも不明であり、安全性は全く保証されません。

　法を正すことはすでに最終段階に入っています。同修の皆さん、私たちは必ず法を師とし、明慧編集部からの注意喚起を重く受け止めましょう。　