　【明慧日本2025年5月24日】江西省九江市在住の法輪功学習者・朱水鳳さん（60歳女性）は、法輪功を実践したため4月下旬、地元の警察に不当連行された後、九江市拘置所に不当拘禁されている。法輪功（ファールンゴン）は世界の人々に親しまれる精神修養法であるが、1999年以来、中国共産党によって迫害されている。

　事件の詳細

　2025年4月下旬、朱さんはある家の掃除を依頼する電話を受けた。朱さんは「依頼人」のいる場所へ向かったが、そこで連行された。その「依頼人」は九江市警察の警官であることが判明した。朱さんはその後、九江市拘置所に拘禁されている。

　過去に受けた迫害

　朱さんは2009年4月、法輪功の資料を配布し、警察に通報された。勤務先のホテルで約5人の警官が朱さんを連行し、尋問を行った。警官たちは朱さんに後ろ手に手錠をかけ、ひざまずかせた。警官の1人は朱さんの背中を踏みつけ、もう1人は朱さんの顔を2回平手打ちした。警官たちはホテルで食事をし、その食費を朱さんの給料から差し引いたのである。さらに、その日、警官らは朱さんの自宅を家宅捜索し、法輪功の書籍、携帯電話と所持していた200元（約4000円）以上の現金も押収した。

　朱さんは翌日、九江市拘置所に連行され、重労働と食費の支払いを強要された。24日後、警察は朱さんの家族から1万5000元（約30万円）を脅し取った。朱さんの家族はさまざまなところから借金をして、ようやく保釈金を支払った。朱さんはその後、釈放された。朱さんが帰宅した後、警察は朱さんと朱さんの家族に頻繁に電話をかけ、嫌がらせをした。

　2011年2月のある夜、朱さんは法輪功の資料を配布中に連行された。劉家塘派出所の警官は朱さんに手錠と足かせをかけ、所持していた現金300元（約6000円）を押収した。彼らは朱さんの意志を砕き、自白を強要しようと、至近距離から強い光を照射した。朱さんの自宅も家宅捜索を受け、同日午前3時過ぎに九江市拘置所に連行された。

　警官は拘置所で朱さんを毎日尋問し、法輪功を放棄する声明文を書けばすぐに釈放すると約束した。朱さんは拒否したため、警官は釈放と引き換えに家族に4万元（約80万円）を支払うよう命じた。家族には金銭がなく、警察は朱さんに1年間の強制労働を命じた。

　南昌市女子労働収容所の看守は、朱さんの夫に離婚を迫ろうとしたが、失敗に終わった。朱さんには長期間にわたり無給の重労働を命じられた。警察は朱さんの自宅に押し入り、朱さんの夫と息子を脅迫し、2人に深い精神的苦痛を与えた。

　朱さんは2023年7月18日に連行され、10日間拘留された。

　朱さんの家族が受けた迫害

　朱さんの夫は、かつては良い仕事に就いていたが、後に妻の迫害に影響で解雇された。朱さんは不当拘禁され、夫は頻繁に出張していたため、息子は誰にも世話をしてもらうことができず、学校も中退した。朱さんの息子は恐怖の中で育った。後に、警察が再び朱さんの家にやって来るのを恐れて、少年は夜寝ることさえできなくなった。朱さんの息子は3回自殺を図り、精神病院に入院したこともあった。