文／中国の大法弟子　

　【明慧日本2025年5月24日】私は1966年冬の月、自宅で生まれました。母は難産でした。私は座ったままの姿勢で生まれ、生まれた直後は全身が青紫色で、昼から夜まで泣き声を上げることはありませんでした。当時、私の前にはすでに8人の兄弟姉妹がいて、貧しい農村に暮らしていたため、子どもが死んでも誰も惜しまないような状況でした。そのため、私を外に捨てることが決まりました。

　その時、隣のおばさんが我が家に来て、「死馬を生きた馬として治療してみよう」と言いました。寒さ厳しい真冬の中、家の中もマイナス20度以上でした。おばさんは氷が浮いた冷たい水を汲み、それを使って私の全身を力いっぱい叩きました。20分後、私は泣き声を上げることができました。母によると、翌日になって私の肌の色がようやく正常に戻ったそうです。話せるようになってから、私はいつも人々に「私は蓮の花の鉢に座ってやってきたんだ」と言っています。法を得た後に分かったのは、生まれ変わるたびに師父が私を守ってくださったおかげで、私は生き延びることができたということです。

　大法を修煉すると、病気がすべて消えた

　幼い頃から病気がちだった私は、十代の頃に心臓弁膜不全も診断されました。結婚後はさらに病気に苦しむようになり、腎嚢胞、腰椎椎間板ヘルニア、対称性皮膚炎、胃痙攣、痔、乳糜尿、関節炎、三叉神経痛、肩関節周囲炎、膵炎、胆嚢炎、婦人科疾患、アレルギー体質に加え、顔の腫れと赤みが7～8年続きました。本当に生きるよりも死んだほうがましだと感じるほどでした。　

　2014年、私は大法を得る喜びに恵まれ、4カ月後にはすべての病気がすっかり消えました。職場の100人以上の教師たちは、私の体験を通して大法の超常的で神秘的な力を目の当たりにし、多病だった私が健康そのものになった姿を見ました。昨日、リーダーが階段で私に会った際、「あなたの体力には感服します」と言いながら親指を立てて褒めてくれました。

　「あなたは最高の先生です」

　法を得てから、私は常に「真・善・忍」の基準で自分を律し、地道に仕事に取り組んできました。私たち8人の教師がいる職員室では、いつも私一人が掃除を担当しており、不満を感じたことは一度もありません。時間があるときは、同僚たちにお湯を注いであげたり、誰かが病気になれば特に気を配って声をかけたりしてきました。ある若い教師が「お姉さんが退職したら、もう誰も私たちを我が子のようにいたわってくれないですよ」とこう言ったことがあります。

　今年、数え年で60歳になりますが、今でも担任教師の仕事を十分にこなしており、担任の中ではベテランの1人となっています。この担任の仕事については、少しばかりの物語があります。

　それは2020年、1年生の新入生の中で忘れられない光景を目にした時のことです。ある保護者が子どものキャリーバッグを前に持ちながら、さらに回転椅子を抱えて歩いていました。その後ろには、とても活発な男の子がついてきていました。数日後、授業を担当する先生たちから、この男の子が授業を妨害しているという報告がありました。彼は授業中に使うスクリーンを勝手に消したり、先生や同級生にいつでも手を出したりして、教室を自分の運動場のようにしてしまっていたのです。

　このクラスの担任は新卒の大学生で、経験が少なく内向的だったため、クラスをうまくまとめることができませんでした。保護者たちは毎日交代で学校に来て、担任の変更を強く要求しました。教師たちの間では密かに噂話が交わされましたが、このクラスの担任を引き受ける人は誰一人いませんでした。このクラスは学校にとって大きな問題となり、校長たちも頭を抱えるほど悩んでいました。

　最終的に、学校の指導部は私が最適任だと考え、私に1年2組の担任を引き受け、さらにこのクラスの国語を教えることができるか尋ねてきました。私は師父が「これらの従業員は法輪大法を学んでから、早く出勤し遅く退勤するようになり、コツコツと働き、上司から与えられた仕事は何でも文句無しに受け入れ、利益をめぐって争うこともなくなりました」とおっしゃったことを思い出しました（『転法輪』）。私は大法弟子として、仕事の指示に従うべきだと思い、このクラスを引き受けることを承諾しました。

　私は大法の法理で自分を律し、修煉で得た慈悲心をもって子どもたちに接し、真心を込めて、誠実に尽力しました。日常生活やクラス運営、学習指導のいずれにおいても、学校の指導部や保護者から高い評価をいただきました。例の問題児の子も大きく変わり、キャリーバッグと回転椅子は家に持ち帰りました。

　「教師の日」がやってきました。教師たちにとってこの日は「収穫の日」として待ち望むものでした。あの問題児のお母さんは感謝の気持ちを込めて、高級なギフトボックスと大きな封筒をそっと私に渡してきました。しかし私は彼女に、「私はただ当然のことをしただけであり、贈り物を受け取るのは私自身の人格を否定するようなものです」と伝えました。それ以来、その保護者は私をさらに尊敬してくれるようになりました。

　他の保護者も私の携帯電話にお金を送金してきましたが、私は全て返金しました。さまざまな祝日に、保護者が警備室に預けた贈り物についても、私は保護者に一つ一つ持ち帰るように頼み、「私は法輪大法を修煉しており、大法の師父は『さらに良い人、常人を超える良い人』（『オーストラリア法会での説法』）になるよう教えてくださっています」と伝えました。

　保護者たちは、今の時代にこんな教師がいるなんて信じられないと言いながら、涙を浮かべて私に感謝の意を示しました。私は「感謝するなら大法の師父に感謝してください。大法を修煉する前の私は、今のような人間ではありませんでした」と彼らに言いました。

　このクラスの生徒をよく指導したおかげで、担任手当が300元から600元に増額されました。すると数学の先生が校長に掛け合い、私のクラスを引き受けたいと申し出ました。私はそのクラスを譲り、引き続きこのクラスの国語を教えることにしました。しかし、数学の先生が担任になった後、保護者と頻繁にトラブルを起こし、時間が経つにつれてそのトラブルは調和できないほど深刻になり、ついにはその先生はこのクラスを教えることをやめてしまいました。

　学校の指導部は再び私を訪ね、このクラスをもう一度引き受けてほしいと頼んできました。「私は微信（WeChat）を使って連絡することはできません」と伝えましたが、指導部は「1年間だけ教えてほしい」と約束してくれました。翌朝早く、生活指導の校長が私をこのクラスに連れて行き、「今日から国語の先生があなたたちの担任になります」と宣言しました。その言葉が終わると同時に、教室は雷のような拍手に包まれ、続いて生徒たちが一人また一人と私に駆け寄り、私の周りに集まって泣き出しました。あっという間に、私たち教師と生徒はキャベツの葉のように一つにまとまりました。

　その後、生活指導の校長は「その瞬間、本当に感動しました」と私に言いました。私はこれが、生徒たちが私の仕事や人柄を認めてくれた証だと分かり、指導部や保護者、生徒たちの期待に応える決意を新たにしました。

　その後の1年間、私は生徒たちと教え合い、学び合い、互いに尊重し合い、とても和やかに過ごしました。私は子どもたちにとって、敬愛される「担任の先生であり、おばあちゃん」のような存在になりました。

　1年後、保護者たちは私がこのクラスを離れることを知り、それぞれメッセージを送ってきました。その中の一人の保護者はこう書いていました。

　「先生、この3年間、すべての子どもたちを平等に愛してくださり、本当にありがとうございました。勉強が得意な子も、そうでない子も、先生はみんな自分の子どものように大切に接してくださいました。このような素晴らしい先生に、保護者の立場として子どもたちの卒業まで教え続けてほしかったと切に思います。しかし、先生のご年齢を考えると、どんなに名残惜しくても、お別れを受け入れるしかありません」

　ある保護者はこう書いていました。

　「先生、いつも子どもたちを丁寧にご指導くださりありがとうございます。先生は常に子どもたちを第一に考え、休みの日でさえ私たちと子どもの学習について連絡を取ってくださいました。本当にお疲れさまです！」

　また別の保護者はこう言いました。

　「先生は私が会った中で最も素晴らしい先生です！　先生、私は母親を敬うように先生を敬っています。なぜなら、先生はそれだけ尊敬に値する方だからです！」

　夏休みになり、2人の保護者が私に連絡してきました。

　「先生は子どもを教えるときに一切お礼を受け取らなかったので、今日からは私たちはその関係ではなく、純粋な友人です。自家製の農産物をお届けしますので、ぜひ受け取ってください」

　ある生徒のお母さんは三輪車を自ら運転して自家製のトウモロコシを持ってきてくれました。もう1人の保護者は自家製の干しジャガイモを届けてくれました。彼女たちの誠実な気持ちを私は断ることができませんでした。後日、私はその二家族の子どもたちに、それらの品物の価値を上回るランドセルをそれぞれ買ってあげました。

　彼女たちは涙を浮かべて言いました。

　「このような先生にはもう二度と出会えません！　先生がそうしてくださるから、これから何も差し上げられなくなってしまいました！」

　しかし、学校が始まった後、先生たちは皆、私たちのクラスの保護者や一部の生徒を恐れ、このクラスを引き受ける者がいませんでした。校長は再び私のところに来て、好条件を提示しました。「授業はしなくてよい。担任業務だけを担当し、クラスに近い単独の事務室を用意する。そして、教員が微信（WeChat）で行わなければならないすべての業務を代わりに行う者を配置する」

　私がクラスを引き受けると約束した後、自主的に数時間の授業を請求しました。校長はとても感謝し、幹部会議で私の人柄を大いに称賛しました。授業では伝統文化を重視し、学生たちに「誠実で、優しく、忍耐強く、感謝の心を持つ子どもになること」を教え、人としての道理を説きました。私は担当クラスの子どもたちから愛されました。先日、六年二組の軽度のうつ状態の男の子が私のところに駆け寄ってきて、私に一度キスをしました。他の先生方も皆、その姿に敬意のまなざしを送りました。

　放課後の見守り授業は、先生たちにとってはお金稼ぎの場で、1コマ80元以上、1日に2コマあります。多くの先生がそのお金のために必死に授業を奪い合い、配分がいつも不公平でした。しかし、私は２年間、一度も見守り授業を受けませんでした（その時間を使って法を学んでいました）。

　最初はみんな理解してくれませんでしたが、やがて私を見る目が変わり、私は学校のリーダーから最も信頼される「3つのノー先生」になりました。すなわち、個人クラスを作らず、補習せず、贈り物を受け取らない先生です。

　社会には最も毒のある２種類の「蛇」が流布されています。医者はシロヘビで、教師はコブラと言われます。これら２つの職業の中にいる一部の人の行いが、どれほど社会に大きな害をもたらしているか、想像に難くありません。

　毎年「教師の日」には、私は必ず学生たちに次のように伝えています。「保護者に伝えてください。私はお金も贈り物も受け取りません。先生に絵を描いたり、野花を一束摘んでくれれば、それだけで気持ちは十分伝わります」と。

　保護者たちは皆私を認めてくれています。私の教育のもとで、大多数の生徒は年長者を敬い、年下を愛することを理解し、損をすることが幸福であると知っています。クラスメート同士で小さなもめ事が起きたときは、双方に冷静になるよう促し、それぞれ自分の非を見つめさせます。そうすることで、子どもたちは言い訳をせず、自分の都合の良い理由を探さなくなり、成長が早くなります。もちろん不愉快なこともありますが、悪口を言ったり手を出したりすることはほとんどありません。

　毎年の子どもの日には、数百元を使って子どもたちにプレゼントを贈ります。大縄跳び用の縄を買ったり、女の子にはこっそりと緊急用の生理用品を用意したりします。昨年はさらに400元以上の賞品を配り、子どもたちに大変喜ばれました。

　静怡ちゃんの変化

　片親家庭の子どもは特に教育が難しいものですが、私はより多くの温かさや気遣いを与えるよう心がけています。ここで一つの例をご紹介します。

　静怡ちゃんは2歳の時に両親が離婚しました。同父異母の2人の子どもはどちらも祖母が面倒を見ていましたが、父親は非常に無責任で礼儀知らずな人でした。そのため、祖母は孫の世話をしながら息子から罵倒されることも珍しくありませんでした。このような家庭環境は静怡ちゃんに悪影響を及ぼし、スマホが彼女の成長に寄り添う存在になりました。

　小学校5年生の頃、静怡ちゃんは勉強に身が入らず、早熟な恋愛にのめり込み、授業中に口紅やマニキュアを塗ったり、鏡を見て化粧をしたりしていました。髪には赤く染めたメッシュを入れ、小さなサングラスをかけ、口を開けば汚い言葉ばかりでした。

　昼食時、静怡ちゃんは大きな箱に入ったザリガニ料理や水煮魚を持ってきていました。その結果、机の上下左右は食べ散らかした残骸で汚れ放題でしたが、彼女は一切片付けませんでした。毎日、放課後になると私が代わりに掃除をしていました。

　最初、彼女は机にメモを残しました。「誰かさん、私の物を触らないと死ぬのか！（乱暴な言葉）」と書かれていました。それでも私は気にせず、毎日掃除を続けました。するとしばらくして、また別のメモが。「私の物を触らないと本当に死ぬのか！」と書かれていました。

　ある授業中、静怡ちゃんは粘土遊びをしていたので、私はそれを取り上げました。すると彼女は怒り狂い、教室の外に追いかけてきて、廊下で私の鼻先を指さしながら、耳を疑うような酷い暴言を大声で叫び続けました。その声は何人かの先生を驚かせるほどでした。正直に言って、そのとき私は拳を握りしめながら階段を降りていきました。

　しかし、自分に「大法の教えに従い、『殴られても殴り返さず、罵られてもやり返さない』」（『転法輪』）ことを忘れないように」と言い聞かせました。しばらくして教室に戻り、彼女が冷静になるのを待ちました。そして、落ち着いたところで優しく彼女に語りかけました。「怒ると身体を傷つけるし、あなた自身の印象も悪くなるよ。先生は、あなたが本当は良い子だと信じているよ。先生を怒鳴ったのは、きっと本意じゃないはずよね」と。

　彼女は、私が他の先生のように罰を与えたり、叱ったりすると思っていたようですが、私の行動は彼女にとって意外だったようです。その表情から、少し反省している様子がうかがえました。その後も私は家からおいしいお菓子を持ってきて、彼女に渡すようにしました。

　次第に彼女は私に心を開き、親密な話をするようになり、行動も素直になっていきました。悪い言葉を口にすることもほとんどなくなり、今ではいつも私に寄り添ってくるようになりました。

　最近、私は彼女が机の上に新しいメモを残しているのを見つけました。そのメモにはこう書いてありました。「先生、掃除しなくて大丈夫です」

　静怡ちゃんは変わりました。自ら進んで掃除をしたり、モップを洗ったり、ゴミを捨てたりと、様々なことに取り組むようになりました。

　私はこれが大法の力であることを理解しています。もし私が大法を学んでいなかったら、あの時、彼女にあれほど罵られたら、厳しく叱りつけていたでしょう。もしかすると、彼女を叩いてしまったかもしれません。しかし、大法の力が私を支え、私の心性を保たせてくれました。

　今になって私は気づきました。これは私が乗り越えるべき試練であり、師父が子供たちを通じて私の心性を向上させてくださったのだと。

　静怡ちゃんのこの変化は、私の評判をさらに高める結果となりました。

　机に向かって体験文章を書き始めると、さまざまな出来事が鮮明に蘇り、一つひとつ語り尽くすことはできません。私は理解しています。もし大法の教えがなければ、今日の新たな私も存在しなかったことでしょう。

　私は深く自覚しています。私は師父の要求にまだ遠く及ばず、多くの執着心を抱えています。しかし、どうか師父、ご安心ください。弟子は必ず未来の道をしっかりと歩み、師が法を正すことを手伝い、誓いを果たして師父と共に故郷へ帰ります。

　最後に師父に深く礼拝いたします！

　再びお導きいただいた師父のご恩に心から感謝申し上げます！

　（明慧ネット2025年世界法輪大法デーの入選文章）