　【明慧日本2025年5月28日】遼寧省大連市在住の2人の法輪功学習者（以下、学習者）・劉英君さん（75歳男性）、王成美さん（50歳女性）は、法輪功を実践したとして4月下旬、当局にそれぞれの不当判決を言い渡された。劉さんは懲役7年の不当判決と1万元の罰金を受け、王さんは懲役1年6カ月の不当判決と2万元の罰金を受けた。2人の学習者は不当な判決に対し控訴している。法輪功（ファールンゴン）は世界の人々に親しまれる精神修養法であるが、1999年以来、中国共産党によって迫害されている。

　事件の詳細

　2024年5月10日、劉さんは法輪功の横断幕を掲げている最中に連行された。警察は劉さんの自宅を家宅捜索し、現金3万元とその他の品物を押収した。警察の捜索中、王さんは偶然劉さんに電話をかけた。警察は王さんを追跡し、午後8時頃、王さんの自宅に向かった。王さんは父親と夕食をとっていて、ドアを開けた。9人の私服警官が押し入り、王さんを連行した。彼らは王さんのパソコン、プリンター、法輪功の書籍、その他の私物を押収した。

　王さんの家族は、王さんの釈放を求めて革鎮堡派出所へ出向いたが、警官は王さんの連行には関与していないと返答した。その後、家族は近隣の7つの派出所に問い合わせたが、同じ返答だった。後に、王さんと劉さんを連行したのは紅旗鎮派出所の警官であったことが確認された。彼らは2人の学習者を大連市拘置所（別名：姚家拘置所）に連行した。

　紅旗鎮派出所の警官は、留置所で王さんを何度も尋問した。警官は王さんが法輪功の横断幕を掲げていたことを認めさせようとしたが、失敗した。その後、警官は横断幕の作成には一切関与していないにもかかわらず、横断幕を作成したと言わせようとした。証拠不十分にもかかわらず、王さんは2024年12月、劉さんと共に甘井子区検察庁に起訴された。

　甘井子区裁判所は2025年1月9日に対面審理を行い、その後2025年3月14日にオンライン審理に切り替えた。審理において、警察と検察は王さんが劉さんに掲げるための横断幕を作成したと主張した。2人の学習者は不正行為を否認したが、2025年4月下旬に不当判決を受けた。

　未亡人の王さんは、次男の大学費用と住宅ローンの支払い、そして80歳近い父親を支えるために懸命に働いてきた。王さんが拘禁されている今、一家は生活に苦労している。

　（注：法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照）