文／中国東北の大法弟子

　　【明慧日本2025年5月29日】私は1998年に法輪大法を修煉し始めました。夫は、私が法輪大法を修煉してから、『轉法輪』を学び、真・善・忍の基準に従って良い人になり、それまで強くて自己中心的で、姑や舅とよく対立し、口を開けば悪口を言っていた私が、親孝行な嫁へと変わったことに、心から法輪大法を認めるようになりました。ですから、中共当局がどれほど激しく私を迫害しても、夫は変わることなく常に私を守ってくれました。夫は「僕は君を守るために来たんだ！」と言ったことがあります。

　第26回世界法輪大法デーを迎えるにあたり、家族との物語を文章にし、師父の慈悲深い救い済度に感謝を捧げるとともに、何の見返りも求めずに支えてくれた夫にも心から感謝します。また、私の修煉の体験を通じて、多くの方が「法輪大法は素晴らしい！真・善・忍は素晴らしい！」ということを感じ取っていただければと思います。

　一、猛妻から賢妻へ

　夫は兄弟の中で三男です。私たちは結婚後、義父母と一緒に暮らしていました。私は外向的で、非常に負けず嫌いな性格で、何事にも完璧を求め、自分にも他人にも厳しく要求していました。私は清潔好きですが、義父母の家はとても汚く乱雑で、それが我慢できず、毎日仕事から帰ると、ドアを蹴飛ばして入っては、「また豚小屋に帰ってきた！」と怒鳴り、すぐに掃除や家事を始めていました。私は家事はよくできましたが、それ以上に口が悪く、気に入らないことがあると誰にでも毒づきました。義理の家族は皆、私を恐れていました。

　当時、私は宿泊施設で働いており、毎日のように家に物を持ち帰っていました。家で使えそうなものは、ほとんどすべて職場から盗んでいたのです。食費もほとんどかからず、生活は大いに改善されました。たとえば、大きなエビを何箱も持ち帰っていたので、家では毎日のように豪華な食事が並んでいました。私は家の「功臣」だったので、誰も私に逆らおうとしませんでした。

　修煉を始めたばかりのころ、「以前、従業員たちが工場からタオルの端切れを家に持ち帰ることがしばしばあり、みんなやっていました。しかし功を学んでから、彼はタオルの端切れを家に持ち帰ることをやめただけでなく、それまで家に持ち帰った分も工場に返しました。それを見ると、誰もやらなくなり、なかには以前に持ち帰ったものもすべて工場に返した人もいて、工場全体にこのような様相が現われました」（『轉法輪』）という師父の言葉を読んで、私も家にものを持って帰らなくなりました。

　修煉を始めてからは、真・善・忍の基準で自分を厳しく律するようになり、義母との確執も解けました。義母は、「大法を修煉して、まるで別人のように変わった」と私のことを言ったことがあります。私は浴場で働いた時、チケット販売を担当していました。毎朝6時過ぎには出勤しなければなりませんでした。ある朝、義母が「牛肉の餃子が食べたい」と言ったので、私は「明日作ってあげますね」と答えました。その日のうちに、仕事が落ち着いた時間を見計らって牛肉を買いに行きました。そして翌朝、早起きして餃子を作ったのです。ところが、義母が怒り出し、「誰が餃子を作ってほしいって言った！　私は肉まんが食べたかったのに！」と言ったのです。

　もし、この出来事が私が修煉を始める前に起きていたら、私はきっと義母を激しく罵り、餃子なんて絶対に食べさせなかったと思います。でも今回は、自分が今修煉者であることを自覚しており、師父の説法を思い出しました。「われわれは常人の社会の中で修煉をしているので、親孝行をするのも、子供をしつけるのも当然です。どんな環境の中でも人には親切にしなければならず、まして自分の身内のものの場合はなおさらです」（『轉法輪』）。それで私は穏やかに「お母さん、怒らないで。明日の朝、早起きして肉まんを作ってあげるから、今日はとりあえず餃子を食べてね」と言いました。そして翌朝、本当に早起きして肉まんを作ってあげました。

　義父母はビールが好きだったので、私は毎日仕事帰りにスーパーでビールを3本買って帰り、義父、義母、夫にそれぞれ1本ずつ渡していました。私が法輪大法を修煉して性格が大きく変わったのを見て、義母も感動し、大法を学ぶようになりました。

　しかし、法輪大法が迫害を受けた後、義母は恐れて修煉をやめてしまいました。私が中共の警官に不当に連行されたあと、義母は不安と心配で体調を崩し、寝込んでしまいました。亡くなるまで私のことを思ってくれていましたが、最後に会うことはできませんでした。

　義母が亡くなった後、義父は夫の兄の家に行きました。私は仕事が忙しく、しばらくの間、義父に会いに行けなかったのですが、義父は私に会いたがって泣いていたそうです。私が行った時には、義父の鼻水を拭いてあげたり、足の爪を切ってあげたり、足を洗ってあげたりしました。義父が亡くなった時の葬式なども、すべて私が世話をしました。夫の二人の兄と家族はとても感動し、私の姿を通して、大法弟子の善と無私を実感し、「法輪大法は素晴らしい！　真・善・忍は素晴らしい！」と心から認めてくれるようになりました。特に夫は法輪大法から最も多くの恩恵を受けた一人であり、私の修煉を心から応援してくれています。どんな邪悪な環境の中でも、彼は変わることなく、私をしっかりと守り続けてくれています。

　二、夫「君を守るために来たんだ」

　普段生活の中で、夫は誠実で優しいけれど臆病なタイプで、誰かにいじめられても、反抗の一言すら言えないほどです。しかし、邪悪な勢力が法輪大法を迫害する時には、彼は勇敢に立ち上がり、正義感に満ちた態度で大法の良さを語り、私を守ってくれました。

　それは、1999年に邪悪な勢力が大法を最も激しく迫害していた頃のことです。ある日、夫は麻雀館で麻雀をしていました。十数卓が稼働していたその場で、誰かが法輪大法に対して不敬な言葉を口にしました。

　それを聞いた夫は立ち上がり、勢いでテーブルを叩いて大声で言いました。「あなたは、何でそんなでたらめを言っているのか？　法輪功のことを知っているのか？　どうして法輪功を悪く言えるんだ！　うちの嫁は法輪功を修煉しているのだから、俺こそが一番よく知っているのだ。修煉する前の嫁は麻雀をやり、ダンスに夢中で、俺の両親を罵っていた。でも法輪功を始めてからは、汚い言葉一つ言わなくなり、麻雀もやめただけではなく、ダンスにも行かない。それどころか、俺にも、俺の両親にもすごく優しくなった。買い物でお釣りを多くもらったときも、わざわざ返しに行った。あなた達にそんなことができるのか？」。彼のこの言葉に、その場にいた人たちは皆、うなずいていました。

　ある日、私と夫は義兄に付き添って病院に行っている際に、私はタクシーの運転手に法輪功のDVD資料を渡し、迫害の真相を伝えました。ところがその運転手に通報され、警察の車が道路を塞ぎ、私たちを止めました。私たち三人は公安局に連行され、拘束されました。

　私は警官に法輪大法の素晴らしさや、自分が修煉してからどのように良い人間に変わったかを話しました。夫も絶えず警官たちに事実を伝えていました。ある警官が夫に「お前も法輪功を修煉しているだろう」と言い、夫はこう答えました。「あなたは僕を買いかぶりすぎです。僕なんかには無理ですよ。法輪功を修煉する人は、殴られても殴り返さず、罵られても言い返さず、タバコも吸わず、お酒も飲まず、麻雀もやらず、殺生もせず、良い人にならなければいけない。いや、良い人以上の人になるのです。僕には到底できません！　もし僕が修煉していると言うなら、それはあまりに評価が高すぎます！　うちの嫁は法輪功を始めてから、麻雀もやめ、ダンスにも行かなくなり、お釣りを多くもらったらちゃんと返し、人の落とし物も届けます。あなたたち警察官に、それができますか？」。私たちが真相を伝えたことで、警官は私たち3人を釈放しました。

　その後、私は中共に迫害され、3年間の労働教養処分を受けました。最初の1年半、私が「転向」しなかったため、刑務所の隊長は毎日出勤するとまず私の名前を叫び、罵り、ビンタを食らわせてきました。しかし私は揺るがぬ信念で「転向」せず、大法を放棄しない強い意志を貫きました。それを見た隊長は感動し、私を殴らなくなり、むしろ親切に接してくれ、私を守ってくれるようになりました。

　ある日、所内では大法弟子を酷く拷問し、法輪功を放棄させるキャンペーンが実施されました。隊長はその時も最初に私の名前を呼びました。でも、私が彼女のオフィスに入ると、彼女はそっとドアを閉め、私の額を指で軽くトンと突いて、「もう戻っていいよ」と言いました。時には、同修たちが法を暗記するのを守るために、私は隊長と一緒にトランプをして視線ごまかすこともありました。一度バレてしまった時、私は「片目つぶって見なかったことにして」と言うと、彼女は黙って言わなくなりました。

　3年後、私は労働教養所から帰宅し、夫が20キロも痩せていたことに気づきました。私は「どうしたの？」と尋ねました。すると夫は「お前が労働教養所で迫害されて、あんなに苦しんだんだから、俺も一緒に苦労するって決めたんだ。この3年間、魚も肉も卵も食べなかった。夫婦は苦楽を共にするもんだろう」と言いました。夫は私がまた迫害を受けるのを恐れ、外に出て真相を伝えることを止めようとしました。テーブルを叩いて怒り、私のプリンターを壊したこともありました。同修が来ると、彼は罵声を浴びせて追い出そうとしました。私は夫に、「あなたが止めても無駄ですよ。私の命はこのためにあり、師父を手伝って人を救うために生まれてきたのです」と言いました。

　私が夜中に外へ出て、法輪功の真相を伝える言葉をスプレーで書いている間、夫は家で大法の本を読んでいました。「大法の本を読んでいれば時間が早く過ぎるし、大法の師父にお前を守ってもらえると思った」と彼は言いました。

　私の修煉の境地が高まるにつれて、夫に根気よく真相を語り続けた結果、彼はもう恐れなくなり、さらに私を支え、一緒に外へ出て人々を救うようになりました。同修たちが家に来ても彼は嫌がらなくなりましたが、同修たちが日常的な雑談や噂話を始めると、彼は「うちに来て世間話をしないで陰口をやめたほうがいいですよ。うちの嫁は修煉者だから、法に則ってない話は、彼女には言わないはずです」と言いました。

　ある時、我が家の台所の作業台に取り付けられていた鉄板が壊れてしまい、修理の人が来ました。しかし、その作業者は寸法を測り間違えてしまい、鉄板が一部足りなくなってしまいました。作業者は「お兄さん、本当にすみません！　私が間違えました。新しく鉄板を買い直して取り付けましょうか？　それとも50元を弁償して許していただけますか？」と言いましたが、夫は「50元なんていらないよ。足りない部分はそのままでも何とかなるし、うちの嫁は法輪功を修煉しているから、俺もお金を取るようなことはできない」と言いました。その作業者はとても感動しました。夫は急いで部屋の中に戻ってきて、「もう下地は整えておいたよ。早く出てきて、その人に真相を話してあげて！」と私に言いました。

　また、私が同修と摩擦が生じて、家に帰ってから夫にそれを見抜かれると、「どうしたの？」と聞かれます。私が事情を話すと、夫はこう諭してくれます。「君は大法弟子だろ？　だったら師父の言われることを聞かないと。問題が起きた時は内に向かって探さないといけない。自分のどこに間違いがあったのか考えてみて、同修を責めるなんて違うよ。同じ大法を修めているのだから、寛容な心を持たないと。相手がまだ一定のレベルに達してないなら、君の方が向上しないと」。夫のこの言葉を聞いて、私は不思議と心がすっと落ち着きました。

　私はこれまでに何度も夫に「あなたはこれだけ大法を認めてくれて、私の修煉を支えてくれているし、大法の本も読んでいるのだから、一緒に修煉しよう。それはなんと素晴らしいことでしょうね！」と言ったことがあります。でも夫は毎回こう答えます。「俺に勧めなくていいよ。大法が素晴らしいということはよく分かっている。俺は君を守るためにきたんだ。それに、麻雀もやめられないんだから」と。

　ここ2年ほど、邪党は「ゼロ行動」という名目で法輪功修煉者への迫害を強化しました。私は携帯電話を使わないので、警官は私を見つけられず、代わりに夫を探しに来ました。しかし、毎回夫は彼らをきっぱりと拒否しました。

　その後、警官は他県で働いている息子に電話をかけ、「父親に代わりに署名するよう説得しろ」と言いました。夫はその指示通りにコミュニティに行きましたが、部屋に入るなり、テーブルを叩いて怒鳴りました。「うちの嫁が法輪功を修煉して、いい人になったのに、何が悪い？　お前らは何度もしつこく彼女を嫌がらせて、良い人、佛を修める人を迫害して、まともな結果があると思っているのか？　疫病が来たのは、淘汰の始まりだから、お前らは無事でいられるのか」。それを聞いたネット警察員は、慌てて「怒らないでください、怒らないで！　私たちも仕方なく仕事でやっているだけなんです。今後はもう二度と奥さんのことを言いませんから、気を付けてお帰りください」と言いました。その日から、地域の役人たちは私に一切干渉しなくなりました。

　このところ、私は毎日かなり長い時間、外に出て真相を伝えています。朝は朝の市場に行き、そこで軽く食事を済ませたあと、そのまま真相を伝える活動に出かけます。午後に帰宅することもあれば、夜遅くなることもあります。ある日、夫は親指を立てて「最近、君はよくやっている、とても精進しているよ。もし一緒に行っている同修が外地に行くなら、俺が代わりに付き添うよ。三退を勧めて身の安全を守るってことでしょ？　毎日、一緒に行くから！」と言いました。

（明慧ネット2025年世界法輪大法デーの入選文章）