文／中国の大法弟子

　【明慧日本2025年5月30日】私は農村に住む女性の大法弟子で、今年76歳になります。一度も学校に通ったことはありませんが、法輪大法が広く伝えられる時に出会うことができ、この聖なるご縁に恵まれました。それ以来、私の人生は一変しました。修煉を始めたばかりのころ、師父が私の身体を浄化してくださり、病のない、身も心も軽やかな喜びを体験しました。再び人生に希望が灯ったのです。

　この26年間の修煉の中で、世の中の人々は私を通して大法の数々の奇跡を目にしてきました。その神秘とすばらしさに、皆が心から驚嘆しています。そして昨年、私の身に起きたある出来事が、再び周囲を大いに驚かせることになりました。

　それは2024年、旧暦の10月1日のことでした。息子が私を昼食に招いてくれて、食後に私は息子の嫁に「何か手伝うことはある？」と聞きましたが、「ありませんよ」と言われたので、そのまま街へ散歩に出かけました。道路を渡ろうとしたその時、何かに衝突した瞬間に意識を失ってしまいました。

　朦朧(もうろう)とする中で目を覚ましたのですが、目は開けられず、ただ「お宅はどこ？　息子さんの名前は？」と誰かに尋ねられました。意識がはっきりしない中で、私はそれにちゃんと答えたようです。そしてまた意識を失いました。

　次に目が覚めた時には、すでに病院のベッドにいて、息子が付き添い、何度も私の名を呼んでいました。目を開けようと頑張ってみると、点滴を受けながら病床に横たわっていることに気づきました。午後になると少しずつ意識がはっきりしてきて、ある看護師が私の腕に止血帯を巻いているのを見ました。「何をするの？」と尋ねると、「治療のために、採血して検査するのです」と言いました。その時はまだ頭がぼんやりしていて、看護師の言葉を口の中で繰り返し呟いていましたが、我に返った私は突然叫びました。「採血はしません！　煉功する者の血はとても貴重なんです！　治療もしません！　私は師父に見守られているのです！　家に帰って煉功すれば治ります！」

　その時、息子は私に抱きついてきて、「お母さん、自分のケガがどれほど重いのか、分かっているのか？！　お母さんは大型トラックにはねられて、肋骨が8本も折れたんだ！　頭には大きなコブ、体のあちこちに傷もあって、絶対に治療が必要なんだ！」と泣きだしました。

　ケガはとても重かったにもかかわらず、私はほとんど痛みを感じませんでした。息子はそばで何度も「お母さん、痛くないの？　本当に痛くないの？」と心配そうに尋ねてきました。私は「痛くないよ」と答えましたが、息子は信じられない様子で、「そんなわけないよ。医者は『この状態なら痛くて眠れないはずだ』って言っていたよ」と言いました。私は、これは慈悲深い師父が私を守ってくださっているからであり、師父が弟子のためにすべてを代わりに背負ってくださっているのだと心の中で分かっていました。そう思うと心が落ち着き、「師父がそばにいてくださる。私は何も恐れることはない」と伝えました。そして私は点滴を自分で抜き、「家に帰ります」と言い張りました。

　翌日、私を説得して入院させようと、息子は娘や妹まで呼んできました。みんなが口を揃えて「入院しなさい」と言いましたが、私はあくまでも「家に帰る」と言い続けました。すると息子がまた泣き出して、「お母さん、もう医療費を全部払っちゃったよ。治療しないならそのお金も戻ってこない。お願いだから、今回だけは僕の言うことを聞いて」と必死に頼んできました。私は息子をなだめながら、「心配しないで。私は本当に大丈夫。お母さんには師父がついていてくださる。家に帰って煉功すればきっと治る。お金ならきっと返ってくるよ。だから、心配しなくていいんだよ」と言いました。

　その後、息子の嫁が入ってきて、険しい顔で、「どうして治療を受けないの？　絶対に治療すべきですよ」と言いました。私は静かに「私は大丈夫、煉功すれば治るから」と答えました。その言葉を聞いた途端、息子の嫁はさらに腹を立てて、「もう煉功なんて言わないでよ！　娘が共産党に二度も入党申請しようとしたけど、あなたが煉功しているって知られるのが怖くて、申請書も出せなかったのよ！」と怒りました。私は、「私が煉功することは、あなたたちに何の害もないでしょう。むしろ福をもたらしているのよ。私たちの家には良いことがたくさんあったじゃない。忘れてしまったの？」と落ち着いて答えました。すると、息子の嫁は黙ってしまい、何も言わずに部屋を出ていきました。

　病院の医師は責任を取らされるのを恐れて、「1週間は入院しなければダメです。これが規則です」と言って、帰宅を許しませんでした。その間、私はなるべく自分のことは自分で行い、他人の手を煩わせないように心がけました。時間があれば法を暗記し、座禅も行いました。病院の治療は一切受けていませんでしたが身体はどんどん回復していきました。

　3日目には、頭にできていた大きなコブがすっかり消えていました。医者は脳震盪(のうしんとう)を起こしている」と言っていましたが、私は心の中ですぐに「私は修煉者です。大丈夫です」と否定しました。

　そして1週間後、私は荷物を自分で持ち、軽々と階段を下りて退院しました。入院中、私の体の回復があまりにも早かったため、「70歳を超えたおばあさんが、これほどひどい交通事故に遭って、ただ煉功しただけで回復するなんて！」と医師や看護師たちは皆とても驚いていました。交通事故を担当した交通警察官も、「私はこれまで何年も交通事故を扱ってきたが、法輪功のおばあさんのような人は見たことがない。こんな高齢で、しかも重傷を負ったのに、加害者のことまで気にかけて、治療も受けず、人に迷惑をかけないように煉功で回復するなんて、本当に不思議だ！」と感心しました。

　退院後、体にはまだ固定用のギプスがついていたため、動功はできず、座禅だけを行っていました。しかし、学法を続けるうちに私の正念もどんどん強くなっていき、師父の「師がいて、法もあるのに、何を恐れるのですか？」（「シドニー法会での説法」）というお言葉を思い出しました。それで私はギプスを外し、五つの功法をすべて一通り煉りました。

　家に戻った最初のころは、娘が世話をしてくれました。娘婿は外で一日中働きづめで、帰ってきても温かい食事がとれないこともあり、私はとても申し訳ない気持ちになりました。師父は「何事もまず他人のことを考えるように」と教えてくださっています。そこで私は心の中で「どうか、私が自分で料理を作って身の回りのことができるよう、力を与えてください」と師父にお願いしました。私は長年一人暮らしをしており、夫もすでに他界しています。娘は私のことが心配で、昼間は家の仕事をして、夜は戻って私の世話をしてくれました。しかし、私が本当に1人で自立して生活できることを見て、やがて安心して自分の家に戻っていきました。

　1カ月後、私は再び学法チームに戻り、仲間と一緒に法を学び始めました。同修たちは私を見て感激のあまり涙を流し、「ずっと正念を送り続けて応援していたよ」と言ってくれました。私たちは皆、師父の慈悲深い守りに心から感謝しています。

　その後、ある日突然、後頭部に激しい痛みを感じました。以前、医者が言っていた「脳震盪かもしれない」という言葉が頭をよぎり、不安になったその瞬間、痛みもひどくなりました。温かいお湯で洗って和らげようとしましたが、効果はありませんでした。数日間、その状態が続きました。

　師父は、私がなかなか悟らないのを見てくださっていたのでしょう。ある日、全体学法の場で、同修が読んだ法の一節です。「師がいて、法もあるのに、何を恐れるのですか？　無視すればいいのです！」（「シドニー法会での説法」）が耳に入ってきました。まさに私に向けて言われたように感じました。その瞬間、私は「恐怖」を放下しました。すると、すぐに身体に変化が現れ、帰り道では心も足取りも軽やかで、あの痛みは完全に消えていました。

　この出来事を通して、私の家族の大法に対する見方も大きく変わりました。以前は信じていなかったのが、今では感謝と敬意を抱くようになり、息子の嫁も娘婿も私の修煉を心から応援してくれるようになりました。周囲の人たちも、「病院で治療してもこんなに早く回復しない。本当に奇跡だ」と驚きました。

　事故に関わったすべての人たちも、迫害の真実を理解し、邪党の嘘言に惑わされることなく、明るい未来への一歩を踏み出しました。

　師父が弟子のために苦難を解いてくださり、業力を清めてくださったことに、心から感謝いたします。私はただ、精進して真に修煉し、師父の御恩に報いてまいります！

　（明慧ネット2025年世界法輪大法デーの入選文章）