文／中国の大法弟子

　【明慧日本2025年6年1日】長年にわたり、同修たちは明慧ネットで「男女の区別」に関する問題について交流する文章をよく発表していますが、私自身を含め、一部の人はそれを聞き流し、男女の同修の接触について重要視していませんでした。三つのことを行うために人手が足りない場合、男女の同修が協力せざるを得ないことがあります。特に中国のような邪悪な環境では、安全上の問題から、互いによく知らない者同士が簡単に協力することはできません。そのため、プロジェクトを進める際に全体として制約が大きく、男女の同修が協力する状況は避けがたく、非難されるべきことでもありません。

　しかしながら、その協力の中で「男女の区別」という法理を重視しなかったため、悟性が低い執着心の強い学習者が、互いに、あるいは片方が邪念を生じ、それを邪悪に強化されて、大法弟子としてあるまじき行動を取ってしまうケースが発生しています。その結果、邪悪な勢力による残酷な迫害を招いたり、自責の念で落ち込んで修煉をやめてしまったり、協力できなくなってプロジェクトが損害を受けたり、さらには相手の家庭を破壊してしまうこともあります（このようなケースは極めて少数です）。

　「みんな修煉者だから、男女が一緒に住んでも問題ない」と言う同修の声をよく耳にしす。また、一部の中高年の同修が独身の同修に家庭を持たせようと紹介し、「性生活さえなければ問題ない」と言う人もいます。信じた人もいましたが、結果はまったく逆で、常人の生活に陥ってしまった人もいますこれから最近自分が体験したことを語ることで、皆さんの戒めになればと思います。

　十数年前、私は中共の残酷な迫害を受け、離婚することになりました。それ以来、私は独身で再婚する気もなく、自分の色欲は完全に取り除かれたと思い込んでいました。ここ数年、資料制作をしている中で、人に手伝ってもらいたいという執着があり、ある女性の同修が地方の独身女性の同修を紹介してくれました。彼女は「資料制作を学んで、故郷に戻って小さな花（小さな資料点）を咲かせたい」と言っているとのことでした。それを聞いて、私はすぐに了承しました。しかし、彼女は地方の人で、こちらに住まいがなく、紹介してくれた同修は「あなたの家には空き部屋があるから、そこに彼女を住まわせて、私も一緒に泊まる」と言いました。こうしてその女性同修が引っ越してきて、料理や洗濯など家事全般をこなしてくれました。最初の10日間くらいは、その紹介者も一緒に泊まっていましたが、次第に来なくなり、最後はまったく来なくなりました。

　3カ月が過ぎても、私は無関心でした。「大丈夫」と思っていたのです。同修からは「彼女を引っ越させた方がいい」と言われましたが、私はまったく気にしていませんでした。なぜなら、彼女は本当に資料制作を学びたがっていて、学んでから故郷に帰って「花を咲かせる」つもりだったからです。しかし、彼女はパソコンの操作がなかなか覚えられず、よく夜遅くまでパソコンの前で勉強していました。　　時には深夜まで学んでおり、覚えられないため、しょっちゅう私に教えてもらうために呼びに来ていました。ある日、私は何気なく冗談を言ってしまい、それをきっかけに邪悪に強化され、色欲が湧き上がってきて、どんどん激しくなりました。正念を発しても効果がなく、自分で自分の頬を叩くことが頻繁にありました。最終的には、制御できないほど苦しくなり、師父に加持をお願いして、彼女を別の適切な場所へ移動させるように手配しました。

　この体験は、「男女の区別」という法理を守ることがいかに重要かを如実に示しています。たとえ正念が強くても、長い時間の接触の中で正と負は逆転します。人間界の法の中、あるいは円満に至る前の段階では、そうした物質は完全には取り除けません。ですから、「男女の区別」を重視するか否かは、修煉に対して責任を持っているかどうか、同修に責任を持っているかどうか、自分自身に責任を持っているかどうか、人を救うプロジェクトに責任を持っているかどうかという重大な問題なのです。

　また、私たちは師を助けて法を正し、衆生を救い済度するという偉大な使命を担う偉大なる生命であり、自らを大切にすべきです。一方、旧勢力やすべての邪悪な生命は、常に私たちの一挙手一投足を虎視眈々と見ており、どこにでも入り込んできます。色魔とは、色心を完全に取り除けていない大法弟子の心臓を狙って刺してくる、陰険で悪辣な毒剣です。少しでも油断すると、それがあなたや私の心臓を突き刺し、私たちを完全に破滅させるのです。以下に2004年5月23日に説かれた師父の『各地での説法四』「二〇〇四年シカゴ法会での説法」の一節を紹介します。

　「総体的に、大法弟子全体が法を実証する情況を見ると、大法弟子は法を実証する時期において、基本的に大法弟子の作用を発揮することができました。

　もちろん、一部例外もあり、精進していない人は以前からずっといます。なぜならば、大法弟子に三通りの情況があるからです。一つは早期において師父と約束してやってきた人です。もう一つは歴史上縁を結んだ人で、異なる歴史時期において私と縁を結んだことのある人です。最後は、今回法が伝えられる中で、門が大きく開かれたため、根基の良い人、悪くなく、できそうに見えた人が入ったのですが、実際の現れはそれほど満足のいくものではない人です。今になっても、私生活においてまったく修煉者として相応しくない行為をしている人がいます。このような人はいくら多く行なっても圓満成就することができません。真相を伝える中で大法弟子が資料を作るために節約したお金を無駄に使っています。私は以前から言っているのですが、何をするにあたってもまず相手のことを考えなければなりません。大法弟子のお金と物を使っているとき、これらのことを考えたのでしょうか？　邪悪が付け入らない隙はないのであって、皆さんのあらゆる念と行いを虎視眈々と狙っています。皆さんが執着しているものであれば、邪悪はそれを更に強めるのです。あなたの考えが正しくなければ、それらはあなたが理性を失うようにするのです。皆さんが大法のために貢献しているのに、恥を知らずに学習者に報酬を要求している人がいます。あなたは修煉しているのですか？　あなたは誰と条件を掛け合っているのですか？　修煉者としての姿はどこに行ったのですか？　修煉者の威徳をどのように築き上げるのですか？　師父が皆さんを率いて常人の政治をやっているとでも思っているのですか？　また、頭がいつもはっきりしておらず冷静ではない人がおり、自分の安全を気にしていないのはまだしも、もっとひどいのは他人の安全を気にしていない人がいることです。こういう情況の学習者が大法弟子の中に入った当時から、魔難の中で、試練の中で、大きな業を滅される過程の中で、この全てが彼らにとって非常に厳しい試練であると分かっているのです。できるかどうかはそのときはまだ未知数でした。もちろん、理性のないこの部分の人は非常に少ないのです」

　次元が限られており、法に則っていない点があれば、同修の皆さんの慈悲なるご指摘をお願いします。合掌。