——法輪功を学んで危機を乗り越えた二つの不思議な出来事

文／雲南省の大法弟子

　【明慧日本2025年6月4日】私は退職した小学校教師で、71歳です。法輪大法の修煉を始める前は、まるで薬漬けのような生活で、体中ほとんどすべてに病気を抱えていました。

　 1998年12月、友人の紹介で法輪功を始めました。病いばかりでもはや手の打ちようがない状況の中で、ものは試し、という気持ちでしたが、『轉法輪』という本を購入して毎日読み、煉功をするようになりました。

　10日後、めまいや頭痛が始まり、嘔吐、冷や汗、腹痛などの症状が現れ、とても苦しくて死ぬよりも辛いと思ったとき、私は思わず師父のお名前を呼びました。すると突然、師父の「忍び難きは忍びうる。行ない難きも行ないうる」（『轉法輪』）という説法が私の頭の中に打ち込まれたのです。その瞬間、急に体が楽になり、翌日にはまるで魔法にかかったかのように完全に回復したのです。私は、師父が私の業力の大部分を取り除いてくださったのだと理解しました。

　さらに1カ月ほど経ったころ、今度は血便の症状が現れました。不思議なことに、勤務中は何ともないのに、家に帰るとすぐに大量の血が噴き出すように出てくるのです。これが3日間続き、少し不安になりましたが、そのとき、『轉法輪』の中の一節を思い出しました。師父は、「他の空間から見ると、あなたの身体は骨まで黒くなっています。こんな身体を一気に浄化してあげるのですから、何の反応もないというわけにもいかず、反応は必ずあります。中には吐いたり、下痢したりする者もいます」と説いておられます。そして、私はすぐに心が落ち着きました。師父が自分の身体を浄化してくださっているのだと確信し、同時に大法を固く信じているかどうか、自分の心が試されているのだと理解しました。

　法を学び、煉功を続けるうちに、多くの人心を取り除き、心性も次第に向上してきました。そして、気がつけば、全身の病がすっかり消えてなくなっていたのです。まさに、師父が『轉法輪』で説いていらっしゃる「煉功する心があればとて、功を得る心無し」の通りです。全身が病だらけだった私にとって、師父への感謝の気持ちは、言葉ではとても表しきれません。

　20年以上の修煉の中で、私は数え切れないほどの危機と奇跡を経験してきました。ここでは、その中から二つの例を挙げ、師父への限りない感謝の気持ちを表したいと思います。

　火傷事故

　2017年9月のある日、午後3時ごろのことです。私は料理をしようと、鍋に少し油を入れて火にかけ、そのあとトイレに行きました。そのときは、ガスが漏れていたことにはまったく気がつきませんでした。戻ってくると、台所に煙が充満しており、コンロの上の鍋が燃えていました。私はあまりの光景に一瞬呆然としましたが、すぐに気を取り直してキッチンに飛び込み、急いでガスの元栓を閉めました。それから鍋に蓋をして、急いで鍋ごと外の流しのそばに置きました。ところが、鍋を置いた直後、「ドンッ！」という大きな爆発音がして、鍋の蓋が吹き飛び、すぐさま炎が一気に私の顔、首、そして両腕に走りました。そのとき私が着ていたのは、襟なしのシャツでした。

　あっという間に、私の顔全体、両腕、そして炎が回ったところすべてに、大きな水ぶくれができました。両目は何も見えなくなり、視界が完全に真っ暗になりました。眉毛は焼け落ち、髪も一部が焦げて無くなっていました。焼けただれた皮膚は、まるで脈打つ心臓のように激しく波打ち、針で刺されるような鋭い痛みはとても耐えられるものではありませんでした。

　そのとき、私はまだ意識がはっきりしていて、とっさに師父の法を思い出しました。「弟子正念足りれば師は回天の力有り」（『洪吟二』「師徒の恩」）。そして心の中で「どうか弟子をお助けください」と師父にお願いしました。

　夜の7時過ぎになると、火傷した部分の痛みは緩和し、目も少し見えるようになりました。鏡を見ると、顔にできた大きな水ぶくれがあごのあたりまで垂れ下がっていたので、つま楊枝でその水ぶくれを全部つついて中の液を出しましたが、痛みは感じませんでした。

　翌日には痛みが完全に消え、視力も回復しました。息子が帰ってきてこの有り様を見て、「事故はいつ起こったの？」と尋ねたので、「昨日のことだよ」と答えると、息子は信じられない様子で、「こんな状態なら、ふつうは病院に行かなければ絶対に治らないはずなのに」と言いました。目前の事実を見た息子は、法輪大法の超常的な力を思い知りました。1週間後にはほぼ回復し、半月後には火傷した部分の皮膚がむけて、滑らかで柔らかい肌になりました。隣人たちもこれを見て信じられないと言い、皆が法輪大法の奇跡を目の当たりにしました。

　毒蜂事件

　もう一つの出来事です。私の家の庭にはライチの木が一本あり、枝葉が茂っています。いつの間にか、その木に蜂の巣ができていました。この蜂は地元で「ひょうたん蜂」（訳注：日本のオオスズメバチに類似）と呼ばれていて、大きくて毒を持つ蜂です。刺されると命に関わる危険があります。

　2018年12月のある日の午前10時ごろ、夫がうっかりライチの木の枝を揺らしてしまい、おそらく蜂の巣を刺激してしまったのでしょう。夫の上半身が一気に毒蜂に囲まれ、そのさまはまるでただの黒い塊のようで人の形が見えないほどの蜂の大群でした。私はすぐに家の玄関ドアを閉め、夫にキッチンから家の中に入るように言いましたが、夫は毒蜂を家に持ち込むのを怖がって入りませんでした。蜂はどんどん増え、どうしようもなくなった夫はようやく家に入ったのですが、その際、足を玄関のタイルの角にぶつけて、足の親指の爪が完全にはがれてしまいました。その時、私はすぐに正念を発し、師父に助けを求め、「法輪大法は素晴らしい！　真・善・忍は素晴らしい！」と繰り返し唱えました。

　不思議なことに、夫が家の中に入ったのですが、一匹の毒蜂も家に持ち込むことはありませんでした。そして、その毒蜂たちは瞬く間にどこかへ消えてしまい、どこに行ったのか全くわかりませんでした。

　その時になって、私の鼻や目の周りも毒蜂に刺されていることに気づき、頭全体が激しく痛み出しました。そして夫のことに思い至り、「自分がちょっとだけ刺された程度でこんなに辛いのに、夫は何百匹もの毒蜂に刺されているはず」と思って夫を見ると、彼は両手で自分の頭を叩きながら耐え難い痛みに苦しんでおり、足の親指からは血が流れていました。

　私たちは二人とも法輪大法を修煉しているので、私は両手で師父の『轉法輪』を捧げ持ち、地面に跪いて師父に助けを求めました。夫は痛みで言葉も出ませんでしたが、心の中で師父に助けを願っていました。しばらくすると、突然私の頭の痛みが消え、夫も頭を叩かなくなりました。私たちは思わず同時に涙を流し、師父が弟子を助けて下さったことが分かりました。二人で地に跪き、慈悲深く偉大な師父に心から感謝の礼拝を捧げました。

　30分ほど経つと、夫の全身に小さな赤い斑点が現れ、それはまるで麻疹のようでした。夫はそれが師父が毒蜂の毒を体から押し出してくださった証だと言いました。午後には、私も夫もすっかり元通りの体になり、まるで何ごともなかったかのようでした。本当に信じられない不思議さで、この超常的かつ驚くべき出来事は人間の言葉ではとても表現できません。

　近所の人たちは、私たち夫婦が毒蜂に刺されたことを聞いて次々に家に見舞いに来て、「法輪功は本当にすごい！」、「テレビで言われているのとは全然違う！」と口々に言いました。私は皆に、「法輪功は高徳な大法であり、本当に人々を救うために来たものです。テレビの嘘に騙されないでください」と伝えました。そして「危機の時には心から『法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい』と唱えれば、災難が幸運に変わる」と話しました。近所の人たちも賛同してくれました。

　私は二十数年修煉を続けてきて、病気だらけの常人から、病気のない軽やかな体を持つ、返本帰真への道を歩む修煉者となりました。その中で師父は、弟子たちが生々世々作った多くの罪業をどれほど肩代わりしてくださったことでしょう。師父は何度も弟子を濁った泥の中から救い上げ、洗い清め、いつも弟子を見守り、加護してくださっています。弟子は、ただ三つのことをしっかりと行い、この法を正す最後の重要な時期に、一人でも多くの人を救い、落後した同修が大法に戻るのを助け、共に大法弟子としての歴史的使命を果たし、師父へのご恩に報いたいと思います。

　（明慧ネット 2025年世界法輪大法デーの入選文章）