文／中国の大法弟子

　【明慧日本2025年6月8日】私は心を静かにして最近の修煉状態や悟りを得た過程を振り返り、師父にご報告するとともに、同修と共に学び、共に修め、見つけた自分の修煉上の不足を補うために奮い立ち、同修と共に精進します。

　一、「人身」で修煉できることを悟る

　この2年間に、身体に数回正しくない状態が現れました。これについて幾つかの悟りを得ました。

　ある朝目が覚めると、右手の親指の2つの関節がまるで捻挫でもしたかのように痛むことに気付きました。ふと触ってしまうだけでもとても痛みました。第一関節は、触れるだけでは痛みませんが、曲げることができませんでした。反対に、第二関節は触れるだけでとても痛みましたが、曲げることはできました。もし、第一関節を曲げようとすると、第二関節の方まで痛みが波及しますから歯を食いしばって痛みに耐えながらやっと曲げることができるという状態でした。再び指を伸ばそうとすると、今度は第二関節からの痛みが第一関節に及びますので、またしばらく痛みに耐えてやっと伸ばすことができました。ちょうど腰痛になった時と同じで、座った状態から立とうとするとき、立った状態から座ろうとするときの中腰の姿勢がいちばん痛むのと同じです。そのため、第一関節を伸ばしたり曲げたりする時、私は顔も歪むほどに痛みを感じるため、日常生活や仕事に大きな支障がありました。このようなことになったことがないので、非常に大きなストレスでした。

　親指の関節がまだ回復していないのに、続いて左下の奥歯が痛んで、顔の輪郭も変わるほどに腫れ上がりました。また頭の左半分も痛み、水を飲みこむのもお粥をすするのも苦痛でした。痛さで口が開きにくく、これも仕事と生活に支障をきたし、真相を伝え、師父をお手伝いして人の救い済度することにも影響が出ました。

　私は内に向けて探し、自分の怠惰（なまけ、おこたり）を原因とする、修めていない多くの執着と人心を見つけました。修煉に真剣に向き合っていないことも身体に症状が出た原因のひとつでした。自分の安逸を求める心、美食に対する執着心、口をしっかり修めていないこと、よく不満を言う問題などを認識していましたが、普段の実修の中で着実にこれらを取り除くことをしていなかったし、法の基準に従って向上していなかったのです。

　例えば、煉功を一気にすることができず、朝起きられれば煉功しますが、起きられなければその日のうちに時間をとって、補うこともできていませんでした。本体が転化されないので、自然に不正な状態が次々と出現したのです。そもそも、法を多く学びちゃんと法を学ぶという根本的なことができていませんでした。師父がご指導くださった「做すところ到るは是れ修なり」（『洪吟』「実修」）を守らず、法の力を得られないので、精進することが難しくなっていました。

　師父は「いつもわたしが皆さんのために業を消しているばかりで、皆さんが真に法の上で向上するのではなく、人間の認識、人間の観念から抜け出さないようではいけません」と説かれました。（『精進要旨』「警告の言葉」）

　人の感覚は何ものでもないということを知っていますが、肉体の痛みはまるで実在しているかのようです。このような苦しい状況下でしたが、法を聞き、法を暗唱し、法の中で自分の主意識を強化し、法の中で正念を確固たるものにしていきました。そのように続けていたある日、私は突然、「人の主元神、人の本当の自分はこの体の中で苦しみを嘗め業を滅してから佛を修煉できるのだから、苦を嘗め業を滅することはとても良いことではないのか。何故それを『苦しいこと』とするのか？」と悟りました。このように思ったら、痛みは痛みとして存在しているけれども、その痛みは自分の心を動かすことができないと感じました。こうして本当の自分が法理を理解し悟れると心が軽やかになり喜びが湧きました。それは心の底からの喜びでした。

　二、「観念転ず腐敗物は滅され光明が顕れる」（『洪吟』「新生」）を悟る

　2024年の後半くらいから、ある事情により自宅の台所で職場のために食事を準備して持って仕事に行く必要が生じました。1日の仕事を終えてから翌日のために仕込みや準備を始め、翌朝に仕上げて運ぶという段取りです。自宅の台所は手狭で設備も整っておらず、食事の準備を効率よくすることができません。それでも、自分は修煉者であると認識し、できる限りき最善を尽くすことを自分に課しました。それで、仕事以外の時間と労力の多くを、食材の購入、事前の仕込み、お惣菜作りとご飯炊きのために割きました。たまにしか来ない夜の電話でも、その電話に出る時間の余裕さえもないように感じました。疲弊困憊し、目の前のなすべきことに気を取らて他のことを気にかける余裕がなくなり、左を見れば右のことがおろそかになる、という状況でした。法を学ぶことと煉功することにも大きな支障が出ました。内心、焦りましたが、どうすることもできず、突破できないまま、困難から抜け出すことがなかなかできませんでした。

　八方ふさがりのようなこの状態下で、私は師父の広州での説法を聞き続けました。ある日、説法を聞いた後「心を正しくもつべし」（『転法輪』）という法理に思いを馳せました。そして「世間の理は逆である。疲労や、学法と煉功への支障なども含めて、全ての苦しみと困難は、自分の業力によるものではないか？　旧勢力が干渉し迫害しても、師父はそれを逆手に取って、修煉者の心性を向上させるために利用なさったのではないか。このような苦しみと困難に遭遇したのは、自分が法の基準に沿って向上する必要があることを示しているのではないのか？　また師父は旧勢力を認めていらっしゃらないので、弟子としての私も認めてはいけない」と悟りました。

　その瞬間、修煉者が苦を嘗める本当の素晴らしさを悟りました。本当に苦を嘗めることを楽とし、たちまち豁然（かつぜん）としました。すると不思議なことに、事務所のために食事を用意する必要が突然なくなったのです。時間も労力もかかり過ぎるというのが理由でした。これは、心性が向上した後に生じた変化です。本当に、「観念転ず腐敗物は滅され光明が顕れる」の通りです。

　私は「私たちが修煉中に遭遇した全ての関と難は、人と人の衝突と矛盾の中に現われることも、ほかの良いことも悪いことも、全て良いことで、根本的には自分の心性の問題だ」と悟りました。

　三、真相は心の結び目を解いてくれる

　真相を伝える中で、ある出来事が私に深い印象をのこしました。私はかつて高校生に英語の指導をしたことがあります。高校生とつきあうなかで、彼らの一部は学内での入寮生活を選択しており、入寮者の生活環境はとても単一で、高校生たちはまるでまっさらな1枚の白紙のような状態であると知りました。そして、白紙のようなまだ汚れていない頭に、家庭や学校が与える教育によって書き込まれたことは、そのまま教育の「成果」として高校生たちを書き込まれた通りの人に形成することに気付きました。英語指導をしながら、私は大法の真相を少しずつ話しの中に混ぜ入れました。それでも「天安門焼身自殺」に話題が及ぶと、高校生たちは、両目を見開いて恐れおののき慌てて度を失ったような姿を今でも覚えています。私は人を救うことは急がなければならないことを知る一方、また人を救うことは一挙に成し遂げることができないということも知りました。中国の学生には一定の時間を与える必要があります。彼らが閉鎖された環境で邪党によるデマを頭に注ぎ込まれ、善悪正邪を識別することが難しくなり、心の結び目を解くことが難しくなっていることに、本当に心を痛めました。

　たぶん、この高校生との縁は浅くはなかったのでしょう。彼女が大学を卒業してから数年後に旅行のついでに私のいる都市に私に会いに来てくれました。私は事前に正念を多く発し、自身の空間場と彼女の背後にいる彼女が真相を知り救われることを妨げる邪悪の干渉の要素を片付けました。

　やってきた彼女の希望通りに、私は限られた時間内に収まるよう市内の観光ルートを入念に計画し、猛暑に耐えながら彼女を連れて国内での最高学府（さいこうがくふ：程度の高い学校）の学内を見学しました。学内では、全国の文物保護対象として重要なランドマークとなっている建物や、100年以上の歴史を誇る蔦（つた）の絡まる講義棟を見学しました。また坊門に登ったり、城壁に登ったり、夕日が指す城壁そばの樹木の青葉がそよぐ歩道を散歩したり、地元の美食を堪能しました。

　学生時代と比べ、社会に出て視野も大きく広がり、誰かを真似たり、誰かに追従して話すのではなく、自分の考えで話すことのできる大人の女性になっていました。夜の街灯の下で、私たちはいろいろな話をしていて、自然に邪党がしている法輪大法と修煉者に対しての悪行についての話しになりました。

　私はなにげない感じで大紀元の脱党ページを開き、学生が自分で閲覧できるようにし、また三退の声明ができるホームページを開き、彼女が自分のために三退の声明を発表してくれること望みました。彼女はマウスを自ら操作し、団、隊からの脱退声明をし、自分のために良い未来を選択しました。獣の印が消去された後、邪霊に操られなくなった彼女は感無量の様子で「学生時代を思い出しました。先生から『天安門焼身自殺』のことを聞いた時は、何故か心の中は本当にとても怖く、当時は全身が震えました。今になって私たちが受けた教育を振り返ったら、この党が人に与えた害は本当に酷いですね」と話しました。そうです、邪党は世界の人々を操って邪党とともに葬り去ろうとしているのです。しかし、本当に震えているのは人の背後の共産党の邪霊で、これらの邪悪な生命はいま、最後に無駄な悪あがきをしているだけなのです。

　追記

　修煉は流れに逆らって舟を進めることと同じで、勇猛邁進し、初志貫徹すべきです。私たちの精進は他の人々のためであり、世の中の人をより良く、より多く師父が救い済度できるように精進するべきです。私の修煉状態はまだ調整中で、ボトルネックを打破し、怠惰から抜け出さなればなりません。

　以上は私の現時点での認識です。法に合わないところがあれば、同修のご指摘をお願いします。