文／中国の大法弟子

　【明慧日本2025年6月8日】私は農村出身の大法弟子で、1999年の7.20以前に大法を学び始めました。2022年と2024年に2度の不正出血を経験しましたが、師父のご加護のもと、2度とも死の淵から這い上ることができました。

　1度目の大出血、家族全員で妨害に立ち向かう

　2022年10月のある日、私は夫、息子、息子の嫁と一緒に庭でトウモロコシを積んでいました。大きなシャベルでトウモロコシを積み上げる作業中、力を入れ過ぎたせいか、突然、膣内からなにか液体が流れ出た感じがしました。すぐにトイレに駆け込んで確認すると、膣内から血液が水道の蛇口を開けたかのように大量に流れ出ており、全く止まる気配がありません。これは農村で「大出血」と呼ばれている非常に恐ろしい症状で、もしそのまま止まらなければ約10分で体内の血液が流失し命を失ってしまい病院に運ぶ暇もない、という一大事なのです。

　初めはそれほど大ごとだとも思わず、嫁を呼んで状況を伝えました。嫁も同修です。私の症状を見た嫁は、「お義母さん、どうしましょう」と驚きました。出血がますます多くなる状況を見て、「お義父さんたちに農作業を中断してもらって、発正念で応援してもらいましょう」と頼みに行きました。

　夫と息子は部屋に入るなり私の状況を見て、心配しました。家族4人で力を合わせて発正念をしましたが、出血は止まらず、数分も経たずに生理用ナプキンは大量の血液で飽和状態となりそれ以上吸収することができず、ズボンを通り越し座布団にも血液が浸透しました。私は夫に、「家には老人用のおむつがいくつか残っています。倉庫にあるので、早く取ってきてください」と頼みました。

　嫁に支えられながらトイレに向かったとき、出血量はさらに増え、血の塊のようなものも出てきました。全身が震えるほど冷え切り、頭はふらふらし、視界がぼやけて、もう限界だとを感じました。「私はここで倒れてはいけない、強い正念を持ち続けなければ」と思うのですが、正念は弱まり、意識も朦朧としてきました。

　両手で洗面台の縁を強く握りしめ、「迫害を認めない。村の人たちはみな私が法輪功を学んでいることを知っているので生きなければ」と思いました。夫は「暖房をつけたよ。熱いシャワーを浴びれば身体もあたたまる」と言いました。その時、暖房とシャワー設備は私の目の前、たった2歩の場所にありましたが、そこまで歩いていく力さえないのです。「今は正邪の戦いの最中だ。邪悪な妨害に負けてはならない。少しも揺らいではいけない」と思いました。私は何度も師父の教えを心の中で暗唱しました。「私は李洪志の弟子であり、他の按排は要らない、認めないと思えば、それらは恐れ怯えて手を下すことはできず、何でも解決することができます。あなたが本当にこれをやり遂げることができれば、口先で言うだけではなく、行動においてこれをやり遂げることが出来れば、師父は必ずあなたを支持します」。（『二〇〇三年元宵節での説法』）

　絶えず師父の言葉を暗唱しても、出血は一向に止まらず流れ続けました。体力はもはや限界です。全身の力が抜けて意識は朦朧とし、声も弱まりました。夫に「もうダメかもしれません」と言いました。その時の私はすでに失禁し、魂が肉体から離れようとしている感覚さえありました。夫は大声で「法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい」と唱え、息子夫婦は外で発正念をしてくれていました。

　私は心の中で師父に「師父、私は死を恐れていません。ただ、法輪功に泥を塗りたくありません」と言いました。その思いを抱いた瞬間、血は止まりました。夫は感動して「師父に感謝します。師父が妻の命を救ってくださいました」と言いました。この一連の出来事は約10分間のできごとです。本当に奇跡的でした。目を開く気力さえありませんでしたが、死から生還できたことが分かりました。

　夫と息子と嫁は私をベッドに運び、私が完全に意識を取り戻すまでずっと、3人で私を囲んで「法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい」と大きい声で唱え続けてくれました。

　今回の生死の魔難を乗り越えた後、深く体得したことがあります。それは、魔難の最中、耐える限界に達しても状況が改善しない時、依然として大法と師父を信じるか否かという問題です。私はその時、息も絶え絶えでしたが、心の中では正念にいちども動揺がなく、ただ師父と大法を固く信じたままでした。たぶんその一念が大法に適っていたので、師父は私を助けてくださることができ、私は生死の難を乗り越えることができたのです。

　このとき嫁は素晴らしい対応を見せました。「お義母さん、怖がらないで。これは師父がお義母さんの体を浄化してくださっているんです。排出されるものは全て不浄なもので、これは良いことです」と言ったのです。

　夫が師父の写真にお香を捧げた後、「トイレを掃除してくるから、あなたは休んでて」と言いました。私も「お願いね、とても汚してしまったから」と答えました。トイレに向かった夫はすぐに戻ってきて、「嫁がもうきれいに掃除してくれていた」と言いました。とても感動しました。このとき嫁は我が家に嫁いでまだ2カ月余りでした。汚さも手間もものともせず大法修煉者としての素晴らしい姿を見せてくれました。

　2度目、皆の正念で乗り越えた

　2年後の8月のある午後、私と夫は息子の家でグループ学法に参加して、そのまま息子の家に泊る予定でした。18時に発正念をした後、私はキッチンで夕食の準備中でした。キッチンから外に出ようとしたところ、突然ガス爆発のような大きい音がしてとても驚きました。近所の子供たちが爆竹を鳴らしたのでした。

　その爆音に驚いたせいで、暫くすると膣内から出血して、徐々に量が増えていきました。夫に「早く発正念をしてくれませんか。大変な状態だから」とお願いしました。急いで地面にビニールシートを敷き、そこに座って発正念を始めました。帰ってきた息子も私の状態を見て、一緒に発正念をしました。

　しばらく経っても出血は止まらず、出血量はどんどん増えるばかりでした。そこで、夫に「Bさんを早く呼んで、一緒に発正念をしてもらいたいんです」とお願いしました。Bさんは私たちの学法グループのメンバーで、普段から強い正念を持っています。Bさんが駆けつけてくれて、私たち5人は一緒に「法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい」と、心からの九文字を唱えてから、発正念をしました。

　しばらく発正念をしても出血は止まらず、私の意識は朦朧としはじめ、前回経験した症状が再び現れてきました。「今度こそもう駄目だ」と感じ、そして次第に、意識が薄れていきました。

　どれくらい経ったか覚えていませんが、目が覚めて、何とか元気を取り戻しました。Bさんは、「あなたは顔面蒼白で、呼吸も弱っていました。もうダメかと思ったけど、でも諦めたくありませんでした。私は上着を脱いでソファに放り投げ、『私たちが悪魔に負けるわけがない』と皆に言いました。そして、師父に助けを求め、発正念の口訣を大きい声で唱え、旧勢力の妨害を根絶しようと思いました」と、さっきまでの経過を教えてくれました。その話を聞いた私は、大変感動しました。危機の時に大法弟子が一致団結したので、大法の力が奇跡を起こしてくださいました。

　その後数日間は体力が弱ったままで、足もふらついていました。そして翌月の生理がやってきました。はたして、そのとき出てきたのは血液ではなく、ただの体液でした。ある医者は、「現代医学では、あなたのそのときの状態では生き残ることは不可能とされてます。法輪功は本当に凄いですね」と言いました。

　姑によると、昔、村にも同じ病気の女性がいました。庭で働いている時に出血が始まり、すぐに地面に座り込みました。この病気は、動けば動くほど出血が悪化するので、動いてはならないのです。女性の夫はどうすることもできず、女性の周りにまるく土を置くしかできませんでした。すると、ちょうど土の輪の中に女性が座ったかのようになりました。出血は続き、最終的には土を血の泥に変えてしまうまでになり、その夫は女性が土の輪の中で亡くなっていくのを、ただ見守るしかなかったそうです。

　修煉者は、自分の漏れを認識しなければならない

　2度の大出血は、旧勢力が私の命を奪いに来たものです。師父のご加護と同修たちの協力がなければ、最悪の結果を招来したことでしょう。内に向けて探すと、多くの問題が見つかりました。金銭に対する執着、恐れる心、依存心、色欲、闘争心、恨む心、安逸心などです。特に闘争心と恨む心は、長い間きちんと除去していませんでした。なぜでしょうか。同修たちに「闘争心と恨む心がある」と指摘されたことが何回もあったのですが、私は「みんな似たようなもので、誰もが私より優れていて私だけが劣っているわけでもない」と思って放置していたからです。とうとう旧勢力に私を妨害する理由を与えてしまいました。

　恨む心は主に夫の実家に向けたものでした。夫と結婚してから、一生懸命にまじめに暮らし、村の人たちは私の人柄や能力、孝行を褒めてくれました。特に修煉を始めてからは、夫の家族に優しく接していました。しかし、夫の4人の姉妹と１人の弟はずっと私を敵視して、どんなに努力しても彼らの心を動かすことはできませんでした。「なぜこんな家に嫁いでしまったのか。前世での借りがあったとしても、これだけ修煉してきたのだから、もう十分返したはずだ」とずっと不満に思ってきたのです。

　夫の兄弟姉妹を思い出すたびに、彼らへの悪印象が首をもたげ、「出稼ぎに行ってお金をたくさん稼いで、良い暮らしをして彼らに見せつけてやろうか」と思ったりもしました。その考えは大法の要求からどれほど離れているでしょう。旧勢力に狙われない理由がどこにあったでしょう。

　2度の教訓から、ひとつのことを学びました。それは、他の修煉者の良い点を見た時、「自分も彼らのようにできるのか」と自分自身に問うことと、同修の欠点を見た時、「自分にも同じような欠点があるのではないか」と内省することです。

　夫の兄弟姉妹に対して、これからは自分の態度を改めようと決め、過去のことを彼らに謝ろうと思いました。夫は「もっと早くそうしてくれればよかったね、私は板挟みになって苦労してきたのだ」と言いました。次に家族が集まったとき、私は明るい気持ちで一人一人にお酒を注ぎながら、「法輪功は素晴らしいものですが、私は十分に修煉できていませんでした。これからは真剣に取り組みますので、私の行動を見守ってください」と謝りました。家族の顔に笑みが浮かびました。その後、私の心はさらに開かれ、家族との関係もより和やかになりました。

　師父が私の命を救ってくださり、大法が私を変えてくださったことに、心から感謝しています。