文／中国の大法弟子

　【明慧日本2025年6月8日】私は1996年に法輪功の修煉を始めました。修煉の道は決して平坦ではありませんでしたが、師父の慈悲深いご加護と導きのもと、今日まで歩んでくることができました。全世界の大法弟子が、迫害の実態を理解した人々と共に、第26回「世界法輪大法デー」を祝うこの機会に、自身の修煉体験を語り、大法の超常さを実証し、師父のご恩に感謝の意を表したいと思います。

　私は4人兄弟の末っ子です。1980年代初め、生計を立てるために私は農村の故郷を離れ、黒竜江省北部のある都市で働き始め、その後吉林省で結婚し、定住しました。故郷の人たちは私が運が良く、外で苦労したかいがあったと言っています。当時は気功が流行っていて、同僚たちはよく気功について話し合い、私も次第に興味を持つようになりました。仲の良い同僚がある気功を学んでいて、彼の勧めで私も始めました。およそ1年かけていくつかの功法を学び終え、1,000元以上を費やしました。当時の1,000元といえば、3人家族が半年間生活できるほどの大金でした。結局、真の伝授を得られなかったと感じ、私はだんだん興味がなくなりました。

　本当に、何事にも定めがあるものですね。1996年8月のある朝のことを今でも覚えています。公園を散歩していると、人々が両腕を頭の上に持ち上げたまま静かに立っている（法輪功の第二式功法の動作の一つ）のを見かけました。それは、以前私が習っていた気功とは異なり、他の数多くの健康体操とも明らかに違って見えました。私はすぐに近づきました。すると、1人の青年が笑顔で私に挨拶し、2本の木の間に掛けられた横断幕を指さしながら、法輪功について詳しく説明してくれました。それを聞いて私は即座に「これだ！　私が探していたものだ」と思いました。青年は喜んで私を案内し、その日、私は五式の功法をすべて学びました。翌日、青年は私に『轉法輪』を持ってきてくれました。私はそこから「養生」に別れを告げ、真の修煉を始めたのです。

　奇跡的に酒をやめ、奇跡的に難から逃れる

　『轉法輪』を一度読んだだけで、私はお酒をやめることができました。以前は夕食時に少し飲む習慣があり、量は多くありませんでしたが、欠かさずに飲んでいました。禁煙・禁酒について書かれている法を学んだとき、本当にお酒を飲みたい気持ちが消え、生活の中でもお酒の存在を思い出すことすらなくなったのです。これは大法そのものの威力です！

　法を学んで2カ月ほど経ったとき、冬に入ったばかりだった頃だと思いますが、私は身体の浄化を体験しました。突然、風邪のような症状が現れ、咳が特にひどかったです。昼間はまだマシでしたが、夜になるとひどくなり、咳で一晩中眠れず、大量の痰を吐き続けました。妻は薬を飲むよう催促しましたが、私は笑ってこう言いました。「心配しないで。これは師父が私の身体を浄化してくださっているんだ。体内に溜まった汚れを出してくれているのに、薬を飲めばまた中に押し戻してしまう」。この状態が1カ月以上続きましたが、薬を一切飲まずに自然と治りました。

　さらに驚くべきことに、師父は私の命を救ってくださいました。ある時、妻の兄と一緒に東北地方へ商売に行きました。列車に乗る列に並んでいましたが、乗客がまだ完全に降りきっていないうちに、列の先頭にいた人たちは我先にと車内に乗り込み始め、私もそれに続いて乗ろうとしました。一段目のステップに足をかけた瞬間、下車してきたある人が私の脚を抱えて私をひっくり返し、私は頭から列車の下へと転落していきました。当時、ホームは線路より1メートル以上も高く、ホームと列車の間には60センチ以上の隙間がありました。どういうわけか、私は両手でホームの縁をつかみ、足をかけてすっと這い上がることができたのです。この脱出の一部始終を、私自身でさえうまく説明できませんでした。現場にいた人々は驚きで凍りつきました。車掌は思わず「すごい運だ！」と叫びました。普通なら死んでいてもおかしくない事故でしたが、私はかすり傷一つ負いませんでした。そのときの感動は今でも忘れられません。心の中で、ひたすら師父のご恩に感謝し続けました！

　迫害の中、修煉の志は決して揺るがない

　1996年から1998年にかけて、一部の悪意ある人たちによって法輪大法への中傷や妨害が相次ぎました。天津では警察が学習者を逮捕・拘留する事件が起こり、法輪功を貶めるデマも流されました。そのような事態を受けて、1999年4月25日、1万人規模の大法弟子が北京に集まり、平和的な陳情を行いました。江沢民は、大法弟子による平和的な陳情を「中南海に対する包囲攻撃」に仕立て上げ、今もなお続いている残酷な迫害を発動しました。

　師父の故郷での迫害はさらに残酷でした。多くの大法弟子が不当に連行・拘束され、当時の煉功拠点の責任者で、私に修煉を紹介した同修も逮捕され、投獄されました。まるで地獄の鬼たちが人間界に放たれたかのような状況でした。

　幸いなことに、私が所属していた職場が1998年にすでに倒産しており、私は自由労働者となっていて、戸籍も現地になかったため、拘束を免れました。妻は日増しに強まる恐怖に耐えきれず、泣きわめいて私に修煉をやめさせようとし、離婚まで迫りました。ある日、彼女はついに感情が爆発し、怒鳴りながら「まだ修煉を続けるの！？」と私に聞きました。私ははっきりと「続ける！」と答えました。すると、彼女は私の頬を左右交互に平手打ちし始めました。私は椅子に座り、目を閉じてじっと耐えて動かずにいました。娘が奥の部屋から飛び出してきて、「パパ、やめるって言って。ママ、お願いだからもう叩かないで」と泣きながら懇願しました。妻は30～40回ほど私をぶん殴った後、ようやく手を震わせながら動きを止めました。私が「どうしてやめたの？」と聞くと、彼女は「もういい、手が痛い」と答えました。見ると、彼女の手のひらは真っ赤に腫れ上がっていて、その後もしばらく痛みが残っていたようです。「私は顔がまったく痛くないのに、なぜお前は手がそんなに痛むのか？」と思いました。その後、彼女は私を離婚に追い込むために、わざと浮気していることを私に知らせました。修煉の道を歩み続けようと思った私は、すべてを捨ててその家から出て、身一つで故郷に戻りました。

　親孝行の手本

　故郷に戻ってみると、かつて私のことを「出世した」と褒めていた年配の方々は親切ではなくなり、同年代の人たちも私を羨ましがらなくなり、誰もができるだけ私を避けて通り、会話しようともしたくなりました。私は俗世の人情の薄さを悟り、かえって広い心を持ち、行動で大法の素晴らしさを実証しようと決心しました。

　私は当然のように、両親と一緒に暮らし始めました。ある日、私は3人の兄たちを両親の家に呼び、みんなで食事をした後にこう言いました。「これまで俺は家にいなかったから、両親のことで色々と面倒をかけました。今後、俺は家にいて、もう出稼ぎには行かないので、畑を耕しながら二人の世話をします」。法輪功を修煉していることで迫害を受け、家族が離散してしまった私に対して、兄たちは不満を抱いていましたが、私が両親の世話を引き受けると聞き、喜んでいました。

　当時、両親は共に70歳を超えているため、私はすべての家事と農作業を引き受け、朝から晩まで洗濯、料理、畑仕事をこなし、皆が寝てから法を学び、煉功をしていました。身体は疲れていても、心はとても充実していました。両親が80代で亡くなるまで、私は3人の兄に対し、如何なることも求めませんでした。

　当時の農村生活はまだ苦しく、どの家でも高齢の親の介護をめぐって争いが絶えませんでした。しかし、わが家だけは違いました。私の行動が「親孝行の手本」として村中に知られるようになり、いつしか真似される存在になりました。私たち兄弟の間では、親を養うための争いは明らかに少なくなりました。これが「善き人」の持つ力なのかもしれません。

　道路の整備、雪かき、橋づくり：村で一番人望のある人に

　私たちの村の入口には、季節によって流れる水量が変わる川があり、大雨が降ると長い間水が流れ続けます。人々は川を渡る度に石を運んで橋を作らなければならず、とても不便でした。そこで、私はその場所にある橋脚を高くし、水が橋の下を通るようにしようと決心しました。その年の春、畑仕事が終わった後、私は黙々と石を拾い、砂を運んで橋を築き始めました。

　その様子を目にした人々は、さまざまなことを言っていました。比較的仲の良い人はこう言いました。「皆が通る道なので、君1人でこんな苦労をする必要はない」。義理の姉世代の人たちは冗談半分、皮肉半分でこう言いました。「あのね、末っ子さん、法輪功を学んで嫁さんに離婚されて、善行をするために家に帰ってきたの？」。私も冗談で「そうなんですよ。良いことをして徳を積まなければなりません。徳が足りなさすぎですから！」と言い返しました。他にも、「このご時世に良いことをするなんて、馬鹿じゃないの？」と皮肉を言う人もいました。手伝ってくれる人もいましたが、長くは続かず、すぐにいなくなってしまいました。十数日かけて、幅2メートル、長さ4メートルほどの簡易橋が完成しました。それ以来、人々はもう川を渡るのに悩まされることがなくなりました。

　この区間の道を直した後、私は街の通りに目を向けました。その頃はすべて土の道で、でこぼこがひどく、水たまりに遭うと、皆は回り道しなければならなかったのです。そこから、私はまた砂を運んで、通りの一つ一つを平らにしていきました。今回は、誰かの家の前や近くを修理していると、見えた人や仕事が忙しくない人は進んで手を貸してくれて、以前とは大分違いました。

　冬になると、どの家庭も玄関先の雪だけを掃きますが、私は例外でした。家の前から東へと掃いていき、東が終わったら西へと掃きます。出稼ぎに行った人たちの家の前や、みんなで歩く道は誰も掃除しないとき、私が全部やりました。こうして、雪かきを20年間続けました。

　また、村の中で誰かの家に大小の用事があると、私は必ず訪れていました。特に冬になると、どの家もとうもろこしの収穫で人手が足りないので、私はすべての家を手伝っていました。こうして数年が経ち、村の人々や周辺の村の人たちもみな、私が法輪功を修煉している善良な人だと知るようになりました。

　私は村で一番人望のある人になり、堂々と大法が迫害されている実態を伝えるようになり、自身の体験や見聞きしたことを話したり、なぜ共産党が邪霊なのかを説明したり、『九評』や『江沢民その人』の本を見せたりしました。さらに、私は彼らに卓上カレンダーを配り、三退も手伝いました。多くの人がこう言っていました。「奥深いことなどは分かりませんが、あなたという人を見れば、大法が素晴らしく、大法の師父が素晴らしい人であることは間違いありません！」

　ある日、知り合いが私に、「兄さん、気をつけたほうがいいです。村の委員会から聞いた話ですが、法輪功を告発するとお金がもらえるそうです。うちの村からあなたを告発する人が出れば、本当に不徳なことです。でも、うちの村なら、誰もが通報しないと思います」と言いました。数日後、村で一番年上の王じいさんに会ったとき、彼もその話を持ち出し、真剣な表情でこう言いました。「怖がることはない。本当にお前を捕まえるなら、村の誰もが許さないだろう。一緒に請願しにいく」。そう聞いた瞬間、私は涙がこぼれそうになりました。私の行動を見てきた彼らは大法を理解する勇気を持つようになり、大法弟子を守ろうとしていて、本当に救われたからです！

　師父に深く感謝し、大法が数多くの良い人よりもっと良い人を造り出したことに感謝します！

　（明慧ネット2025年世界法輪大法デーの入選文章）