　【明慧日本2025年6月8日】黒竜江省綏芬河市の法輪功学習者・李鵬さん、張忠さん、申玉国さんの3人は、今年2月下旬に牡丹江刑務所集中訓練隊に入れられ、4月上旬になって泰来刑務所に移送された。李鵬さんの妻・王磊さんは3月上旬に黒竜江省女子刑務所に移送された。

　2024年10月29日、李鵬さん、王磊さん、申玉国さん、張忠さん、姜学軍さんの5人の法輪功学習者は不当な裁判にかけられた。法廷で弁護人と弁護士は法律に基づき、5人の無罪を主張したが、中国共産党の裏工作と裁判官の中国共産党の法輪功への迫害政策への加担により、李鵬さん、王磊さん、申玉国さんはそれぞれ懲役2年6カ月、張忠さんは懲役3年6カ月、姜学軍さんは懲役8カ月の判決を言い渡された。5人はさらに、それぞれ2000元の罰金を科された。この前、姜学軍さんの家族は恐喝され警官に9万元を奪われた。

　5人の法輪功学習者が濡れ衣を着せられた経緯

　2024年1月18日夜、李鵬さん、王磊さん（46歳、李鵬の妻）、申玉国さん、張忠さん、姜学軍さんの5人は、法輪功についての真実が書かれた資料を配布したことを理由に、綏芬河市公安局の警官らに連行された。その夜、李鵬さん夫婦は自宅の家宅捜索もされ、パソコン、プリンター、携帯電話、銀行カード、身分証明証、法輪功関連書籍などを違法に押収された。翌日の19日午前、綏芬河市公安局の国内安全保衛部門（以下、国保）の警官は、姜学軍さんの自宅と申玉国さんの自宅も家宅捜索した。

　李鵬さんと姜学軍さんは綏芬河留置場に、王磊さんは牡丹江留置場に、申玉国さんと張忠さんは牡丹江市東寧市留置場に拘禁された。李鵬さん夫婦がともに連行されたため、家には中学生と小学生の息子2人が残され、彼らを世話をする者が誰もいない状況である。

　綏芬河市公安局の国保の大隊長・張暁文の命令で、37日間拘禁された5人は濡れ衣を着せられ、海林市検察庁に送検された。3月ごろ、海林市検察長はこの案件を綏芬河市公安局の国保に差し戻した。しかし、綏芬河公安局公安局の国内安全保衛部門（法輪功迫害の実行機関。以下、国保）は再度、海林市検察庁に送検した。

　2024年4月22日、海林市検察庁は、法輪功学習者5人を海林市裁判所に起訴した。そして、5月23日、同検察庁は再度この案件を綏芬河市公安局の国保に差し戻した。1カ月後、綏芬河市公安局の国保は、法輪功学習者5人に濡れ衣を着せ、海林検察庁に3度目の送検をした。7月19日、李鵬さん、申玉国さん、張忠さん、姜学軍さんは海林市留置場に移送され、拘禁が続いた。

　2024年10月29日午前10時、海林市裁判所は5人に対して裁判を開廷した。2人の家族弁護人（被告人の家族が弁護をすることができる）と弁護士は法廷で、「公安部が認定した14の邪教には法輪功は含まれていないこと。新聞出版総署は政令第50号を発布し、法輪功出版物の出版を禁止する通達を廃止していること」などを説明し、5人は罪を犯していないと主張した。

　裁判官は、家族弁護人と弁護士の発言を止めようとしたが、家族弁護人と弁護士は共に違法性阻却事由について全面的な弁論を展開した。家族弁護人と弁護士による糾明の下で、検察官は一つも反論しなかった。その後、検察官は「証拠」を追加提出したが、その信憑性は明らかに疑わしいものであったため、弁護士だけでなく裁判官も証拠採用を却下した。しかし、当局の圧力と操作の下で、裁判官はやはり5人の法輪功学習者に懲役刑の判決を下した。

　（注：法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照）