　【明慧日本2025年6月9日】（明慧ネット広東特派員報道）広東省興寧市の法輪功学習者（以下、学習者）である李卓忠さん・廖苑群さん夫婦は、2024年4月19日に興寧市公安局国内安全保衛部門（法輪功迫害の実行機関。以下、国保）と合水派出所の警官によって連行され、不当に拘束され、濡れ衣を着せられた。2024年12月20日、梅州市梅県区裁判所は二人に不当に懲役10年と15万元の罰金を言い渡し、梅州市中級裁判所に控訴したが、不当な判決が維持された。最近の情報によると、李卓忠さんは2025年5月7日に広東四会刑務所に連行され、迫害を受けている。廖苑群さんも最近、広州女子刑務所に連行されたことが判明した。

　李卓忠さんと廖苑群さんの背景

　李卓忠さんは50代半ばで、元々興寧市の中学校の教師、妻の廖苑群さんは幼稚園の保育士だった。法輪功を修煉し、「真・善・忍」の原則に基づいて善良な人間として振る舞い、他人に親切で、仕事に真面目に取り組んできた。李卓忠さんは補習授業の料金を最終的に生徒への賞品として還元していた。中共の法輪功への迫害の中、李卓忠さんと廖苑群さんは修煉を堅持し、夫は2回、妻は1回、それぞれ不当に労働教養を強いられ、李卓忠さんは残忍な拷問を受けた。

　連行と不当な拘禁

　2024年4月19日午前8時頃、興寧市公安局国保の副隊長・幸政权と合水派出所の所長・李某を含む7～8人の警官が李卓忠さん・廖苑群さん夫婦の自宅に押し入り、ドアをこじ開けて押し入り、3時間にわたり不当な家宅捜索を行った。警官は約20万元の現金などの私物を押収し、夫婦を興寧市公安局に連行した。

　李卓忠さんは興寧市公安局で2回の不当な尋問を受けた後、興寧市病院で強制的に健康診断を受けさせられた。結果、肺結核と診断され、拘置所に入所しなかったたため、警官は彼を梅州市第三人民医院に連行し、6階で独房に拘禁した。

　廖苑群さんは興寧市公安局で2日間拘禁され、2回の不当尋問を受けた後、梅州拘置所に連行された。拘置所でさらに3回の不当に尋問を受け、計5回の尋問で口供、署名、指紋を一切拒否し、警官の不当行為に協力しなかった。同時に、毎日煉功を続けた。

　この間、興寧市公安局は李卓忠さんと廖苑群さんに対する冤罪をでっち上げる材料を収集し続けた。

　梅州市梅県区裁判所による不当な10年の判決

　2024年7月下旬、李卓忠さんと廖苑群さんは、興寧市の学習者の謝育軍さんと廖娟娜さんとともに興寧市検察庁に冤罪で送致された。

　2024年8月20日、4人は興寧市検察庁から梅州市梅県区検察庁に、さらに梅州市梅県区裁判所に送致された。公安、検察、裁判所が共謀して4人の学習者を冤罪に陥れた。2024年10月18日、梅州市梅県区裁判所で不当な裁判が開かれ、一旦中断された後、11月12日に再び開廷された。

　2024年12月20日、梅州市梅県区裁判所は李卓忠さんと廖苑群さんに懲役10年と罰金15万元、謝育軍さんと廖娟娜さんに懲役5年と罰金7万元の不当判決を下した。4人は控訴状を提出し、梅州市中級裁判所は2025年1月7日に受理した。

　梅州市中級法院の不当裁決

　2025年3月17日、梅州市中級裁判所で裁判が開かれ、弁護人は犯罪の4要素や当事者の行動、家庭環境などから無罪を主張した。李卓忠さんは法輪功修煉の事実を語ったが、裁判官・陳立民に何度も遮られ、「法輪功を宣伝するな」と直接言われた。

　当事者が裁判官に「どの法律が法輪功を邪教と定めているのですか？　法輪功を修煉することでの懲役を定めた法律は？　どの法律の施行を妨害したか？　他人にどんな危害を加えたか？　動機は何か？」と尋ねたが、裁判官はすべて回避し、答えなかった。

　李卓忠さんと廖苑群さんは、真相を知らない公安局、検察庁、裁判所の関係者に回避を要求し、「誤った決定を下すと自分たちに良くない」と主張した。弁護人は、一審の定罪量刑（内部審議）に参加した者は回避すべきと指摘した。家族の弁護人は「上級の命令に従うなら、この裁判は開く必要がない。明らかに冤罪なのに、法律を装っている」と言った。この問題で合議庭は10分間休廷し、上司に電話で指示を仰いだ。

　裁判後、当事者が裁判官に「私たちは何年も迫害に抗議してきました。他の人ならとっくに絶望しています。法律で解決できないなら、将来は…」と尋ねると、裁判官は「私は規則に従っただけだ」と答えた。

　2025年4月10日、梅州市中級裁判所は不当裁決を下し、冤罪を維持した。

　李卓忠さんの母が重病で死去、公安は親孝行を拒否

　李卓忠さんが連行された後、母親は糖尿病の合併症で2024年7月10日に病院の重症室に入院した。兄、娘、姉、義兄らが興寧市国保や公安局に繰り返し連絡し、母の危篤を伝え、李卓忠さんに面会を求めたが、すべて拒否された。2024年7月末、母親は亡くなり、家族は再び連絡し、李卓忠さんが葬儀に参加し母を見送れるよう求めたが、また拒否された。結局、母子は最後に会えず、親戚や友人は涙を流した。

　李卓忠さんと廖苑群さんの過去の不当な労働教養

　2003年5月9日、警官は法輪功の資料を所持していたとして夫婦を連行し、1年間の労働教養を強いた。三水労働教養所で李卓忠さんは独房に閉じ込められ、拘禁1か月の延長を強いられ、2004年6月8日に帰宅した。

　拷問　独房に閉じ込められる

　2006年12月8日、李卓忠さんは学校で授業中に連行され、三水労働教養所に送られ2年間拘禁された。

　2008年1月25日、三水労働教養所の警官が突撃捜索し、李卓忠さんの部屋から経文が見つかったとして、1月29日から独房での拷問が始まった。

　2008年1月31日、雨の直後、警官の郭保思と李鋒は李卓忠さんの自宅で李さんを下着だけにし、素足で寒風の中にしゃがませ、冷水をかけた。郭は泥水の溜まりに李卓忠さんをしゃがませ、蹴った。1日中拷問され、拷問室で老虎凳に縛られた。

2008年2月1日、李卓忠さんはトラの椅子に縛られ、電気ショックを受けた。警官の藍守、呉滔、郭保思が順番に高圧電気棒で頭、胸、腹部、太ももの内側などを執拗に電撃し、3日間続いた。李卓忠さんは手足から出血し、全身が黒ずみ、痛みが2か月以上続いた。

　2008年2月3日、郭保思は捏造した罪名で拘禁を3日延長するとした。2月6日の大晦日を前に、2月4日に拘禁が解除された。

　拷問　電撃で虐待される

　2008年3月、迫害がエスカレートし、深夜2時半以降しかシャワーを許可せず、時には遅すぎるとシャワーも禁止された。3月末には、午前4時以降しかシャワーと睡眠が許可されず、「転向」しなければさらに制限すると脅された。李卓忠さんは断食で抗議したが、警官は騙して断食をやめさせ、依然として午前4時まで睡眠を禁じた。

　2008年7月、警官が指図した悪人は蚊帳を取り上げ、深夜0時以降しか睡眠を許可せず、買い物や追加の食事を禁止し、嫌がらせと脅迫を続けた。李卓忠さんは独房に閉じ込められ、2008年12月22日に「攻撃チーム」が解体されるまで重い精神的圧力を強いられた。

　警官は、李さんが経文を持っていたことを理由に2カ月の延長を強いたが、書面で通知せず、李卓忠さんは何度も強く要請した後、2008年12月20日に延長通知が提示され、署名を求められた。李さんは拒否し、反論した。警官は言葉を失い、38日間の拘留延長をすると脅した。最終的に李さんは48日間の拘留を延長され迫害を受け、2009年1月24日に帰宅した。

　2025年6月初旬、李卓忠さんは2025年5月7日に広東四会刑務所に連行され、廖苑群さんは最近広州女子刑務所に連行されていることが判明した。