文／欧州の大法弟子

　【明慧日本2025年6月12日】師父は『轉法輪』で、「すべてのものにその根源があります」とおっしゃっています。現時点では、学習者の間で行われている「End CCP」の活動は二つの形があり、それにもそれぞれの根源を持っています。

　一つ目は、『中国共産党についての九つの論評』が発表されて以来、法輪功学習者は真相を伝え、中国人に「三退」を勧め、この活動は「中国共産党を崩壊させ、三退して身の安全を保つ」と呼ばれ、師父はこの活動を説法の中で認めておられます。この活動は時に英語で「End CCP」と訳されています。

　二つ目は、コロナパンデミック期間に、中国人以外の人々を救うために、彼らに「法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい」を唱えることを教えようと、一部の学習者が考案しています。しかし、神韻オフィスの通知によると、多くの人が九文字の言葉の本当の意味を理解できないようです。そのため、「悪魔の中共を打倒しよう」という言葉に変更することが提案されました。

　「打倒」という言葉があまり心地よくないと多くの学習者が感じ、後に「End CCP」に変更しました。その変更が正しいかどうかは、まだ分かりません。

　その後、大法弟子たちは「End CCP」の署名活動と、「End CCP」の看板を車に付けたカーパレードなどを行いました。これらのやり方の実際の効果はどうだったのか、本当に考えるべきです。これが「End CCP」の二つ目の形です。

　パンデミックはすでに終わっています。二つ目の活動はもともと、パンデミックのロックダウン期間に採用された特別な方法ですが、今もこの方法を引き続き採用するのは、もはや大法の要求に合致していないと思います。

　「悪魔の中共を打倒しよう」を「End CCP」に変更することは、大法の要求に合致していますか。

　大法弟子は決して「法輪大法は素晴らしい、真善忍は素晴らしい」という九文字の言葉を変えたりしないと思います。なぜなら、それには中国人を救う力があるからです。では、中国人以外の衆生を救うために用意された「悪魔の中共を打倒しよう」という言葉をどうして変えたりするのですか。

　「悪魔の中共を打倒しよう」というフレーズは、中国共産党は悪魔であるという本質を明らかにし、「悪魔」は正法と対立するものです。不快に感じるのは、学習者自身の観念によるものだと思います。このフレーズは、もしかしてパンデミックのような大災害に備えた、中国人以外の衆生を救うための真言かも知れないので、勝手に変えたりするのは本当にいいでしょうか。

　さらに、「悪魔の中共を打倒しよう」を「End CCP」に変えたことで、混乱と誤解を生み出します。まず、大法弟子は「End CCP」を「三退」と混同しがちで、コロナが終わった後も「End CCP」の署名活動やカーパレードを続け、皆の大切な時間と経費を浪費し、カーパレード中に交通事故になりかけたことも起こりました。

　次に、「悪魔の中共を打倒しよう」を「End CCP」に変えることで、多くの深い意味を失いました。例えば、中国人以外の人々に「悪魔の中共を打倒しよう」と言わせる場合、中国共産党は何であるか、悪魔は何であるか、なぜ中国共産党が悪魔であるかを説明する必要があります。「悪魔」という概念に触れるため、聞く側の無神論の考え方をまず打ち破らないといけません。しかし「End CCP」に変えた後、それは中国共産党の専制に反対することになり、独裁政権に対する人間界の反発となったので、両者の間の違いは非常に大きいのです。

　これらの点から、数年間続けられてきた「End CCP」プロジェクトは、大法の要求に合っているかどうか、真剣に検討する必要があると思います。

　個人の理解ですが、不適切なところがあればご指摘をお願いします。