　【明慧日本2025年6月12日】山東省濰坊市の63歳の法輪功学習者・武際強さんは、人々に法輪大法に関する情報を伝えたため、今年3月12日に地元の警官によって連行され、4月18日に奎文区裁判所で不当に懲役4年6カ月の判決を受けた。武さんは既に控訴しており、濰坊市中級裁判所は6月中旬に開廷する予定である。

　武さんは1962年6月に生まれ、元は山東省濰坊市財政局の車両運転手であり、濰坊市奎文区に住んでいた。彼は「真・善・忍」の信仰を堅持したとして、中共当局の迫害をたびたび受けていた。精神病院に50日間も監禁される迫害を受け、さらに3年間の労働教養と5年間の懲役を科され、過酷な苦しみに耐えた。

　法輪大法の修煉によって心身に恩恵を受ける

　武さんは法輪功を修煉する前、1987年4月に交通事故に遭い、重度の脳震盪の後遺症を抱えることになった。それ以来、ひどい頭痛に悩まされ、夜も眠れない状態が続いた。彼は10年間、大病院や小さな医院、理学療法、漢方、西洋医学、民間療法や占い師まで試みたが、病状は全く改善せず、むしろますます悪化していった。薬を過剰に服用した影響で胃腸にも問題を抱えるようになり、ついには水を飲むだけでも吐いてしまうほどでした。

　1997年3月、武さんは法輪功の修煉を始めた。生活や仕事の中で、「真・善・忍」の基準に基づいて自分を律するようになった結果、短期間で身体に劇的な変化が起こった。頭痛が消え、夜はぐっすり眠れ、日中も活力にあふれるようになり、疲れ知らずで一日中忙しくしていても苦にならなくなった。それ以来、病気にかかることは一度もなかった。

　1999年7月20日、中共は法輪大法に対して迫害を開始した。その日、武さんと妻の潘桂花さんは、法輪功のために上京して陳情を試みたが、天津に到着した際に中共当局に連行され、濰坊市に戻された。武さんは職場によって小さな宿泊施設に10日以上も拘束され、抗議のために断食を行った末にようやく家に帰ることが許された。

　1999年9月末、武さんと妻の潘桂花さんは2回目の上京をして法輪功のために陳情を試みた。陳情局に到着するやいなや、濰坊市駐京事務所に連行され、2日後には濰坊市に送還された。武さんは不当に刑事拘留され、留置場に1カ月間拘禁された。その後、治安留置場に移され、旧暦の大晦日（2000年2月4日）までずっと不当に拘束され続けた。結果として、彼は合計4カ月間にわたり不当な拘禁を受けた。

　2000年4月、武さんは3回目の上京をして、法輪功の冤罪を訴えた。しかし、濰坊市駐京事務所の職員によって連行され、その後、濰坊市の留置場に移されて不当に1カ月間刑事拘留された。その間、武さんは強制的に奴隷労働をさせられた。拘留期間が終了すると、再び治安留置場に拘束された。武さんは迫害に抗議するために断食を行ったが、4日後、当時濰坊市財政局の副局長であった夏永波と事務局長の徐景波が、武さんを精神病院に送る計画を立てた。

　当局はまず、武さんの父親、兄、従兄を故郷から騙して呼び寄せ、「精神病院に送れば安全であり、そこにいれば警察に捕まって刑を科される心配がない」と言葉巧みに信じ込ませた。

　武さんが強く抗議したため、警官らは彼を無理やり救急車に押し込み、昌楽精神病院に送った。そこで武さんは精神病患者たちと一緒に拘束され、毎日大量の薬を強制的に飲まされた。しかし、武さんが断固として拒否すると、警官らにベッドに縛りつけられ、正体不明の薬物を強制的に注射された。その結果、武際強さんは全身の力を失い、食事もとれず、口からよだれが止まらず、言葉もはっきりと話せない状態になり、心身に深刻な損傷を受けた。

　武さんの妻、義母、義妹は、何度も職場に掛け合い彼の解放を求めたが、職場と当局は結託し、武さんの妻と義妹の解雇をちらつかせた。しかし、彼女たちは屈することなく抗議を続けた。50日後、職場はついに武さんを迎えに行くことになった。その時、武さんの体は極度に衰弱しており、歩くときは人の支えが必要だった。

　2000年9月、武さんの身体がまだ回復していない中、職場の関係者と広文派出所の警官によって再び連行され、3年間の不当な労働教養処分を受けた。武さんは楽昌労働教養所や王村労働教養所に拘禁され、さまざまな拷問を受けた。その結果、武さんの体調はますます悪化し、自力で日常生活を送ることができない状態になった。

　2001年6月、9か月に及ぶ苦難を経て、家族の尽力による救出で武さんはようやく帰宅した。帰宅後、武さんは学法と煉功を通じて、短期間で健康を取り戻すことができた。

　2002年7月18日、武さんが友人宅へ向かう途中、法輪功迫害の実態を人々に伝えていたことで、ある村の党支部書記に密告され、膠南市泊里鎮派出所の警官によって連行され、翌日には膠南留置場に送致された。武さんは1年間にわたり不当に拘禁され、その間、強制的に奴隷労働をさせられた。2003年7月、武さんは地元裁判所によって不当に5年の刑を言い渡され、濰北刑務所に送致された。武さんは「転向」と呼ばれる中共の強制措置を断固として拒否したため、刑務所側に1日も減刑してもらえなかった。武さんは2007年7月18日、不当な拘禁を終え、ようやく家に戻った。

　武さんは法輪大法についての真実を人々に伝え続けたため、奎文区公安支局や地元派出所の警官から何度も嫌がらせや連行を受けた。

　また、経済的な迫害も受けた。1999年7月以降、職場は違法に武際強さんの全ての給与と公積金を差し押さえ、福利厚生、労働保険、医療保険もすべて剥奪した。毎月わずか500元の生活費だけを支給したが、1年後にはそれも一切支給しなくなった。累計で70万元（約1400万円）を超える経済的損失を被った。

　さらに、薬物による健康被害のために働くことができなくなり、当時、家族4人の生活は武さんの妻の月に100元（約2000円）余りの給与で支えていた。

　再び4年6カ月の刑を受ける

　今年3月12日、武さんは再び奎文区公安支局新華路派出所の警官に連行され、濰坊市留置場に不当に拘禁された。

　4月18日、奎文区裁判所は武際強さんに対し不当に4年6カ月の刑を言い渡した。武さんは直ちに控訴し、同時に人権弁護士を雇った。報道によれば、濰坊市中級裁判所は6月中旬に開廷を予定している。国外の司法関係者に、中共による武際強さんへの迫害に注視するよう求める。

　（注：法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照）