　【明慧日本2025年6月13日】フィンランド第3の都市タンペレで4月29日、フィンレイソン地区のヴァイノ・リンナ広場にて「可能性の市」というイベントが開催された。このイベントは、地域の団体、コミュニティ、ネットワークが一堂に会し、世界的な平等、人類の福祉、人権および人間の尊厳の実現を共に推進することを目的としている。

　フィンランドの法輪功学習者（以下、学習者）もこのイベントに参加し、法輪大法の紹介資料を配布するとともに、中共による法輪功迫害の実態を多くの人々に知ってもらうために署名を募った。目を引くインフォメーションブースは通行人の関心を集め、ブースに立ち寄り情報を求める人々の姿が多く見られた。

　学習者のブースはステージのすぐ近くにあり、「平和合唱団」のメンバーが出演前に中共（中国共産党）による法輪功迫害の実態を知った後、迫害に反対しテーブルのまわりに集まり署名した。中国における人権問題への関心と支援に感謝を込めて、学習者は精巧に作られた蓮の花の飾りを記念にプレゼントした。

　そのうちの1人は、蓮の花に付けられていたタグに「真・善・忍」と書かれているのを見て「なんて素晴らしい価値観でしょう！」と感動した様子で言った。彼らのうち数人は、贈られた蓮の花の飾りを身につけて、ステージに上がった。

　隣のブースのマティアスさんは、自ら進んで署名した。会話の中で分かったことには、彼は十数年前に首都ヘルシンキに住んでいた当時、ヘルシンキ中央駅で学習者の活動を目にしたことがあったという。そのため、法輪功が受けている迫害についてある程度知っていたとのこと。彼は、当時中国で行われている生体臓器収奪の実態を知ったときに非常に衝撃を受けたと語り、こうした深刻な人権侵害がメディアでほとんど報道されていないことに懸念を示した。

法輪功を支持して署名する人々

'图3～4：民众上前了解法轮功<span class='voca' kid='62'>真相</span>。'

法輪功迫害の実態について尋ねる人々

法輪功の功法を学ぶ人々

　ユッシさんも、10年前に駅で法輪功について知ったと話した。彼は、かつて友人から法輪大法の書籍を贈られ、真剣に読んだが、残念ながらその後に失くしてしまったとのこと。それを聞いた学習者は、『法輪功』という書籍を一冊プレゼントしたいと申し出て、「ぜひ大切にしてくださいね」と伝えた。ユッシさんはとても感動し、「今年の夏には必ず時間を作って、タンペレの屋外煉功に参加します」と約束した。そして彼はこう語った。「今日は友人の子どもの世話でたまたまここに来ました。でも、この本が私をここに導いたのだと思います。この本はとても大切なものです」

　あるフィンランド人女性は署名をした後、「こうした（生体臓器収奪の）ことは遠い世界の話のように思えて、なかなか想像がつきません」と話した。そして、学習者がこのような活動を行っていることについて、「とても素晴らしいことです。こうして真実の情報をもっと多くの人に伝えられるのですから」と称賛した。また、「インターネットで見るのとはまったく違う感覚ですね」とも述べた。学習者が彼女に蓮の花の飾りを贈ると、彼女は感謝の気持ちを表し、「皆さんがうまくいきますように」と温かい言葉をかけた。

　インカさんはアーティストで、法輪功についてはあまり詳しくないと話したが、アムネスティ・インターナショナルのメンバーとして、普段は女性の権利に関する署名活動を支援しているという。彼女は中共の生体臓器収奪に強い衝撃を受け、「同様のことが他国でも起きていることはありますが、中国では政府主導で組織的に行われていることが特に深刻です」と指摘した。

　彼女はさらに、かつて迫害を受けたある女性と接したことがあると言い、その女性は、「その時の体験が今でも頭から離れず、深く心に刻まれている」と話していたという。学習者は、深刻な迫害を受けた多くの学習者が、自らの体験を語る際にも冷静さを保っていることを説明した。するとインカさんは、手にしたチラシを指さしながらこう言った。「おそらく、この功法がもたらす内なる平静が、そうした負の体験を乗り越える助けになっているのかもしれませんね」。学習者は笑顔でうなずき、「まさにその通りです。それは法輪功が追求している『真・善・忍』の価値と深く関係しています」と話した。

　リイクさんはソーシャルワーカーで、その日は子どもを連れてイベントのパフォーマンスを見に来ていた。学習者は彼女に、「より多くの人々に法輪功とは何か、そしてなぜ中共が法輪功を迫害しているのかを知ってもらうために、私たちは長年さまざまなイベントに参加し、真実を伝え続けています」と説明した。

　ローラさんという女性は最初、「臓器移植が完全に禁止されるべきではない」と言った。これに対して学習者は丁寧に説明した。「私たちが訴えているのは通常の医療行為ではなく、生きたままの法輪功学習者から強制的に臓器を摘出するという、極めて残酷で違法な行為です。そして、それは中共の国家機関が組織的に行っているのです」。この説明を聞いたローラさんは非常にショックを受け、すぐに署名した。