　【明慧日本2025年6月14日】（前文に続く）

　二、1回目の裁判で公文書を差し戻し

　2025年2月18日午前9時50分頃、劉さんに対する不当な裁判が葫蘆島市連山区裁判所で開かれた。

　弁護人が劉さんに「法輪功に関する資料をいつから配布し始めたのですか？」と尋ねた。劉さんは「1999年7月20日以降です」と答えた。弁護人はさらに「それ以前はなぜ配布していなかったのですか？」と質問した。劉さんはその流れで法輪功について説明し、法輪功の教えを広める意義についても話した。

　裁判で証拠を検証する初期段階、つまり証拠調べがまだ終わっていない段階で、裁判官は法廷で「証拠が不十分のため、補充捜査のため公文書を差し戻す」と発表した。

　三、2回目の裁判

　2025年6月4日午前9時30分頃、連山区裁判所で劉さんに対する2回目の不当な裁判が開かれた。裁判長は前回と同じ王月秋で、検察官も変わっていなかった。

　弁護人は、証拠として提出された資料には天安門焼身自殺事件、生きたまま学習者の臓器を摘出する事件、そして刑務所内での学習者に対する拷問事件が記載されていると指摘した。そのうえで、劉さんは天安門焼身自殺事件が虚偽であることを証明しようとしており、さらに夫の欒長輝さんが臓器収奪の対象になることや、刑務所で拷問を受けるなど心配しているため、事実を広めているのだと説明した。

　物的証拠の量についての議論が2時間以上続いた後、裁判手続きがまだ完了していなかったため、一旦休廷となった。午後から検察側は証拠を提出し、DVD資料、押収物品、手紙、申訴資料に関する鑑定意見を提示した。これに対して劉さんは、押収されたものはすべて夫の冤罪を晴らすためのものだと主張した。

　劉さんは次のように語った。「私はただの普通の人間で、権力など持っていません。法律の施行を破壊した真の元凶は江沢民です。法輪功はすでに世界中に広まっています。中国では法輪功は悪魔化されていますが、学習者たちは社会の中の善良な人です。夫の冤罪を晴らすことは、憲法が私に与えた権利です。他の人のために弁護することも、国民の権利です」。裁判官は劉さんの話を何度も中断させようとした。

　法輪功は法輪大法とも呼ばれ、1992年に李洪志先生によって伝え出された高いレベルの佛家の修煉法であり、宇宙の最高の特性である「真・善・忍」を原則として人々の修煉を指導し、簡単で学びやすい五式の功法が含まれている。これにより修煉者は短期間で心身の浄化と道徳の向上を達成することができる。

　法輪大法を学び、真・善・忍の理念に従って生きることは家庭や社会に福をもたらし、合法であるだけでなく、称賛されるべきである。法輪功の学習者が連行され、起訴され、裁判にかけられるべきではない。学習者が正しい信念を堅持し、迫害の実態を伝えることは、被害者としての正義を求めるだけでなく、社会の正義を支え、社会の良心を守る行為でもあり、憲法および法律によって保護されるべきである。

　（完）

　（注：法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照）