　【明慧日本2025年6月15日】広東省掲陽市の法輪功学習者・陸麗芳さん（67歳女性）は懲役6年、罰金6万元の判決を不当に下された。陸さんの娘・陸媛媛さん（法輪功を学んでいない）は懲役1年1カ月、法輪功学習者・呉炎シさん（陸媛媛さんの義理の父親）は懲役5年6カ月、罰金5万元、呉鳳音さんは懲役1年1カ月、楊静霞さんは懲役1年3カ月の不当判決を宣告された。

　陸麗芳さん、呉鳳音さん、楊静霞さん、陸媛媛さんの4人は昨年5月30日、掲東区国内安全保衛部門（法輪功迫害の実行期間。以下、国保）の警官にそれぞれ家宅捜索された。呉炎シさんは昨年7月4日、警官に連行され留置場に拘禁された。今年2月、掲東区裁判所はオンラインで5人に対する裁判を行なった。この裁判は単なる形式的なもので、法廷で裁判結果を宣告しなかった。

　麗芳さんは病気治療のため、法輪功を学び始めた。法輪功を学んでいるうちに、健康を取り戻した。それから、麗芳さんは法輪功の素晴らしさを周りの人々に話し、中国共産党がテレビでの法輪功に対する誹謗中傷を信じないように伝えた。そのため、掲東区国保の警官に尾行された。

　2024年5月30日午後、麗芳さんは掲東区曲渓路の呉健さんの個人経営の米屋で国保と城西派出所の警官に連行された。呉健さんの米屋は家宅捜索された。その直前、麗芳さんが訪ねた呉静娟さん、呉鳳音さんの家も家宅捜索された。

　午後6時頃、麗芳さんは警官に娘の陸媛媛さんの自宅に連れて行かれた。警官は娘の家も家宅捜索した。娘の家の1階は衣料品店で、2階は住居となっている。警官が家宅捜索を行った際、麗芳さん、媛媛さん、そして媛媛さんの義父である呉炎シさんの身体の自由を制限された。そして、警官は家中をくまなく捜索し、パソコンやプリンターなど、私有財産を押収した。警官は当初、呉炎シさんを連行するつもりだったが、ワクチン接種後に彼が腰痛を訴えているのを見て、代わりに彼の義理の娘である媛媛さんを連行した。

　同日の夜7時頃、楊静霞さんは媛媛さんの店に行こうとし、店の入り口に到着するとすぐに、家宅捜索をしている国保の警官に阻止され、連行された。

　同日に連行されたのは、麗芳さん、呉健さん、呉静娟さん、楊静霞さん、呉鳳音さん、媛媛さんである。呉健さんは掲東区留置場に拘留されたが、数日後に解放された。麗芳さん、楊静霞さん、呉鳳音さん、媛媛さんは掲東区留置場に拘禁された。

　呉静娟さんは家宅捜索を受けた後、派出所に連行された。尋問を受けた後、同日の夜12時に解放された。帰宅すると、家宅捜索の警官らはすでに去って行ったが、タンスの引き出しにしまっていた20万元以上の現金はなくなっていた。呉静娟さんは一人暮らしで、20万元は住宅購入資金として用意していたものである。

　警官は麗芳さん親子を連行し、媛媛さんの二人の子供にも手を緩めなかった。警官は子供たちの学校の教師に、誰が家を訪れたかを子供たちに告げるよう強要した。子供たちは恐怖に陥り、夜は悪夢に悩まされていた。

　2024年7月4日、国保の警官が呉炎シさん夫妻の自宅に行き、「派出所で話を聞きたい」と偽って、夫妻を派出所に連れて行った。夫妻が派出所に到着すると、呉さんは掲東区留置場に送られ拘留された。妻は派出所で1日間拘留された後、息子の保証人を得て解放された。

　2025年2月、麗芳さん、呉炎シさん、呉鳳音さん、楊静霞さん、媛媛さんに対して、掲東区裁判所は、オンラインで裁判を行った。判決は法廷で宣告されなかった。

　掲陽市における法輪功学習者への司法迫害の指定裁判所である掲東区裁判所は、過去5年間で少なくとも22人の法輪功学習者に不当判決を下したという。

　（注：法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照）