文／中国の大法弟子

　【明慧日本2025年6月16日】最近、ある同修と2度ほど交流したところ、この同修の話は、ある同修Aさんに対する不満ばかりで、話のほどんどはAさんがいかに法を守っていないか、ということばかりでした。私は、この同修は他人の執着に執着していると感じました。ただ、なぜこんなことが私の目の前に現れたのでしょう？　これは偶然でしょうか。私に修めて取り除くべき執着があるからではないでしょうか。内に向けて探すと、確かに私も他人の執着に執着するという問題を抱えていたのです。

　同修に執着心があることに気づいたあと、私はいつまでもそのことを放下できません。他の同修にその話をするたびに、私の心の中で蠢（うごめ）いていた同修への執着が爆発し、同修の人心がいかに重いのかを延々と語り、常人より劣っていました。甚だしきに至っては、亡くなった同修の生前の執着心までも全てひっくるめて話します。話した後、気分が良く、すっきりした気持ちになります。まるで自分が誰よりもできていて、ちゃんと修めているように話していますが、実際、他人の執着を言いふらすこと自体が執着であることに気づいていなかったのです。

　師父の法は、すでに私たちに明らかになさっています。「他の人がしたことが良くないと思って心がすっきりしない時、『どうして私の心がすっきりしないのか？　本当に彼に問題があるのか？　それとも私自身の心の問題なのか？』とあなたは考えるべきです。しかもそれをよく考えるべきです。もし本当に自分に問題がなく、確かに相手に問題があれば、善意をもって相手に話すべきです。このようにすると、トラブルが現れてきません。きっとそうなります。もし相手が理解できなければ、それは彼個人の問題であり、あなたは話したら話したで、気にしなければいいのです」（『米国西部法会での説法』）

　法に照らし合わせてみると、自分が法をよく学んでいなかったことに気づきました。もし私が同修の欠点を見た時、師父が言われたことを実行し、彼らに善の心をもって助言し、彼らが理解できるようになり、私も一歩向上したなら、それはどんなに良いことでしょう！　もし自分の助言が実を結ばず、相手もそれに対して気にせずにいるのなら、そのことに対して執着しても意味がないのです。師父が法の中で全てを説いてくださっていました。残念ながら、私は法をあまり学んでおらず、完全に理解しておらず、はっきりと理解していなかったのです。

　師父は苦心なさって私たちに法を説かれ、私たちを救い済度し、天上に連れ戻してくださるのですから、同修の執着にしがみつく理由はありません。他人の執着心への執着を放下して、自分の執着を修めて、師父の慈悲深い救い済度に背かないように、法をしっかり学んだうえで、自身を修め、師父に従い、本当の家に帰るよう努力します。

　現段階での少しの理解にすぎません。適切でないところがあれば、同修たちの慈悲なるご叱正をお願いします。　