文／遼寧の大法弟子　　

　【明慧日本2025年6月16日】現代の西洋医学や漢方については主に、病気の治療、治療方法、どの薬が効果的か、どの処方が優れているか、そして臨床経験について論評されています。

　しかし、古代中国では医者は病を治し、人を救うという役割を担っていました。「病気治療」と「人を救う」のは別のことです。優れた医者は単に病を治すだけではなく、人を救うことも重視していました。つまり、病気を治療する際、医者は病状に応じて患者に病気の原因となった事柄について伝え、善行を積み、悪事を止めるように諭すこともしていたのです。

　西洋医学は病を治すだけで、人を救うことをしない

　西洋医学には限界があります。つまり、病気が生じる根本的な原因は明らかにできず、病気が惹き起こす表面上の症状に対処するだけです。西洋医学は実証科学の産物であり、CT、超音波検査、造影CT検査、MRI、血液検査など、現代の医療機器に依存して判断をしています。

　また、道徳が低下した結果、専門家や学者、有名人、医療機器事業者、薬品の開発および製造業者、そしてこれらの医薬品や機器を販売する大手企業と手を組み、金銭的利益を貪る現象が顕著に表れています。

　古代の漢方は病を治し、人を救うこと

　漢方は修煉に非常に近いものであり、神伝文化の一部です。一般的な漢方医師であっても、患者の病状を知ることで、大まかに病因を特定することができます。そして、患者に対して、何をすべきではないかを善意で伝えることが多く、その内容は食事や生活習慣にとどまりません。

　たとえば、病は業力によって引き起こされるものだと私たちは知っています。歴史に名を残した偉大な医学者は、皆、超常的な能力を持つ者、つまり佛教と道教を修めた人々でした。彼らは単に病気を診るだけでなく、病気の原因や患者が過去に行った過ちや悪事についても伝え、患者がそれを理解し、悔い改めることを望みました。

　修煉者は自身の「病」をどう捉えるべきか

　近年、この問題は非常に顕著になっており、多くの同修が自己の病の原因を追究しないまま逝去しています。正念を発することで問題を解決できる場合もありますが、問題が深刻である場合は、同修の助けが必要になることもあります。

　しかし、時には明確な効果がなく、無力感を覚えることもあります。この原因には当事者自身が大きく関わっています。長期間にわたって関を越えられず、問題が積み重なることで、邪悪が私たちのまだ取り除いていない執着や業力を利用し、修煉者への迫害を一層激化させているのです。

　「老、病、死」は、人類のために設計された魔です。私たちは知っています。現在、数百年、さらには数千年にわたり修煉を続けている修煉者たちが、この世に存在しています。老、病、死は彼らにとっては何でもないことです。ましてや私たちは法輪大法の修煉者であり、宇宙大法を修めているのです。老、病、死など、さらに何でもありません。それはただ常人を制約するものであり、修煉者には何の作用も及ぼしません。

　師父は私たちに教えてくださいました。「老、病、死も一種の魔です」（『轉法輪』）。これらは私たちに干渉してきます。では、どうすればよいのでしょうか？　取り除くことです——自分の執着を見つけ出し、人心や執着を手放すと同時に、功能を使って外部からの干渉を取り除くのです。

　師父は『理性』の経文の中で、私たちと世人に対して、中共ウイルスは中国共産党(以下、中共)とその追随者を淘汰するためのものであることを教えてくださいました。「中共から離れ、『法輪大法好、真善忍好（法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい）』と念じること」が良い治療方法です。私たちが「法輪大法は素晴らしい、真善忍は素晴らしい」という真実の言葉を世の人々に伝えるとき、その中には古代の医者が病を治し、人を救った行為と同じ意義が含まれているのではないでしょうか。

　神韻公演も、最も直接的で効果的な人を救う方法の一つです。私たちが真相を伝え、正念を発することもまた、本来の医学の道を含んでいます。大法に関連するプロジェクトも同様です。ただし、医者の行為に例えるのは、人を救う道理を説明するための浅い比喩に過ぎません。

　以上は個人的な認識です。不正確な点があれば、ご指摘をお願いいたします。