　【明慧日本2025年6月16日】黒竜江省ハルビン市の法輪功学習者（以下、学習者）・楊秀華さんは今月上旬、今年3月に地元の裁判所によって不当に3年の刑を宣告されたことが判明した。詳細は引き続き調査中である。

　楊秀華さんは、ハルビン市双城区蘇家窯の学習者で、法輪大法（ファールンダーファー）を修煉したことで、「真・善・忍」の基準に従いより良い人を目指し、心身ともに恩恵を受けた。楊さんは善良で正直な性格で、自身が冤罪による残酷な迫害を受けている中でも、他の学習者を助け続けた。ある時、冷凍状態で一日放置された学習者が受刑者によって雪山に投げ捨てられ、スコップで埋められそうになった際、楊さんは圧力に立ち向かい、その学習者を守った。その結果、楊さん自身が刑務官に指示された受刑者らによって拷問を受けた。それでも楊さんは、法輪大法を修煉し、無私無欲で他人のために尽くす善良な人であり続けた。

　2024年11月10日の午前、楊さんは親族の結婚式に参加するために外地の親戚の家を訪れる途中、ハルビン駅で駅前派出所の警官に連行された。ハルビン市の公安・検察・裁判所は不透明な手続きで楊さんを陥れた。6月上旬、楊さんが今3月に地元の裁判所によって不当に3年の刑を宣告されたことが判明した。

　かつて不当に3年の刑を宣告され、女子刑務所で迫害を受ける

　2002年、楊さんは法輪功を学ぶことを堅持したとして、ハルビン市双城区裁判所によって不当に3年の刑を宣告された。楊さんは黒竜江省女子刑務所で、薬物による破壊、暴行、強制的な灌食、冷凍、吊り手錠、長期間の独房監禁、手錠を背中にかけられたまま床に拘束される虐待、さらには刑期を超えての収監といった残酷な迫害を受けた。以下に、楊さんが黒竜江省女子刑務所で早年に受けた迫害の概要である。

　注射で薬物を打たれる

　2002年11月、楊さんは黒竜江省女子刑務所に不当に拘禁され、独房での断食抗議中に中枢神経を破壊する薬物を静脈注射された。その時、楊さんは両手を拘束され、刑務官が「江沢民が法輪功迫害のために特別に開発した中枢神経を破壊する薬物」と説明したものを、500ミリリットルのブドウ糖点滴に混入して血管に滴下した。

　注射が終わった後、楊さんは非常に苦しい状態になった。全身がピンク色に変わり、皮膚が弛緩してつまみ上げられるほどになり、目が回り、身体がまるでバラバラになったかのように感じた。人を見ると、誰もが骸骨に見えた。頭が重く、命が尽きるように感じたが彼女は生き延びた。

拷問の再現：毒のある薬の注射

　拷問による虐待

　2003年11月26日から12月2日にかけて、黒竜江省女子刑務所の所長・褚淑華の指示と命令の下で、一部の監区が学習者たちに対する迫害を行った。楊秀華さん、陳偉君さん、張淑哲さん、劉麗萍さん、王洪傑さん、蔡密さんなど43名の学習者が、残酷な迫害を受けた。

　初日、多くの学習者がさまざまな程度で殴打され、罰として立たされ、冷たい環境にさらされるなどの被害を受けた。

　楊さんは、綿入りの上着、ズボン、毛糸のセーター、ズボン、靴下を剥ぎ取られ、薄手のシャツとズボンだけの状態で雪の中に投げ込まれ、夜9時過ぎまで虐待を受けた。

　翌日、楊さんは両手を背後で手錠をかけられ、屋外で冷たい環境にさらされ、さらに竹の棒で手を打たれた。

　3日目と4日目には、背中で手錠をかけられた状態で寝室のベッドの端に48時間拘束された後、再び屋外に連れ出されて迫害を受けた。

　5日目には、無理やり屋外に連れ出され、強制的に名札をつけさせられ、走るよう命じられた。楊さんが名札を外すと、受刑者に手錠で拘束された。

中国共産党による拷問：冷えさせる

　野蛮な灌食と吊り手錠による虐待

　2004年3月、楊さんが迫害に抗議するため断食を始めた。断食で抗議の20日間、拘束具を付けられ、無理やり管を挿入されて野蛮な強制灌食、蹴られ殴られるなどの虐待を毎日受けていた。1日に2回、無理やりとうもろこし粥を飲まされた。灌食後、口を開く器具が装着され、最大限に開かれた状態で、さらに口の中へ押し込まれた。そのため、上顎が傷つき、歯がぐらつき、舌がひどく傷ついた。開口の器具は1日中取り外されることがなく、灌食後の床は血と髪の毛で覆われ、見るに堪えない状況だった。また、灌食のたびに鼻血が出るようになった。楊さんは、迫害に抗議するため半年間にわたり絶食を続けた。

　昼間、他の人がいない時には、受刑者である栾淑梅が楊さんをベッドに立たせた状態で手錠を掛けた。人が多い時には楊さんを下ろし、椅子に座らせたが、夜間、他の囚人たちが寝静まると、再びベッドの上に吊るし上げ、深夜12時までその状態にされた。

　2004年5月、楊さんは囚人服を着ることを拒否したため、ベッドのヘッドボードに吊るされる拷問を受けた。この影響で、両腕が現在に至るまで太さが均等ではなくなっている。

　「独房」での拘禁と迫害

　2004年7月4日、独房に収容されていた楊秀華さん、陳偉君さん、張淑哲さん、劉麗萍さん、王洪杰さん、蔡密さんら学員は、再び断食による抗議を行い、長期拘禁に抗議した。この時、彼女たちはさらに残酷な迫害を受けた。

　独房に5か月間収容され、極度に虚弱な身体であったにもかかわらず、鉄格子に吊るされ、両手を後ろ手に手錠で拘束され、紐で廊下の暖房管に結ばれた。ほとんど緩衝がなく、すぐに両手は痛みとしびれに襲われ、両膝と両足も紐で鉄格子にきつく縛られた。頭には目だけが見えるようにテープが巻かれ、口と鼻も同様に覆われた。

中国共産党による拷問：吊り上げられる

　殴打・侮辱などの迫害

　楊さんは長期間にわたり、刑事犯の王代群、栾淑梅、李梅、劉玉梅ら複数の犯人から折檻を受け、単独の部屋に閉じ込められていた。王代群は極めて残忍な手段で楊さんを殴打し、楊さんの目を指で抉り、両手で両耳を叩き、拳で胸部を打ち、足で下半身を蹴った。集団強制運動訓練の際には、楊さんの服を剥ぎ取り、パンツの腰回りと下着、囚人服だけを残した状態にし、さらに工場の4階トイレの機械の下に鍵をかけて強制的にしゃがませた。犯人は扉と窓を開け放ち、冷気を吹き込み楊さんを凍えさせた。囚人自身は綿入りのジャケットを2枚重ね着していても寒さで震えながら走り回り、跳びはねて暖を取っていた。

　現在、楊秀華さんは再びハルビンの公安・検察・裁判所によって共謀され、不当にも3年の刑を宣告されている。今回の迫害の詳細は隠蔽されており、条件の整った正義ある関係者に、中国共産党ハルビンの不法関係者による楊秀華さんへの司法迫害の詳細と関与した関係者を調査し、公表することを望んでいる。