　【明慧日本2025年6月15日】（明慧記者・王英）2025年6月12日、アメリカ・ペンシルベニア州選出の連邦下院議員スコット・ペリー（Scott Perry）氏は、英字紙『エポックタイムズ』に寄稿し、中共による法輪功への迫害および法輪功学習者からの生体臓器収奪という犯罪を強く非難し、連邦上院に『法輪功保護法案』の早期可決を強く促した。

米国連邦下院議員スコット・ペリー氏

　ペリー氏は、「共産主義の中国では、生きていて瞬きをする眼球を一対注文することの方が、ソーシャルメディアのアカウントを作るよりも簡単だ」と述べた。

　彼は寄稿の中で、中国共産党（以下、中共）による生体臓器収奪の行為をただちにやめさせるべきだと強調し、「中国の国家的な臓器移植システムは、病院内で自国民に対して組織的かつ虐殺を行っています。このような行為は直ちに停止されなければならない。さもなければ、アメリカは中国との関係を断たなければなりません」と述べた。

　アメリカは、生体臓器収奪や「需要に応じた殺人」に関与する者に対し、他の文明国家を率いて制裁しなければならない

　ペリー氏は次のように述べている。「生体臓器収奪には数週間前から移植を予約できます。ドナーは健康な心臓を持つ拘束された人々であり、彼らは麻酔なしで重要な臓器を摘出されています。これは極めて残酷な拷問です。このような行為は人道に対する重大な罪であり、その非人道的な実態は信じがたいほどです。だが、こうしたことが実際に、海を隔てた場所で現実に起こっているのです」

　「法輪功は中国の信仰団体であり、彼らは生体臓器収奪されることの恐怖を想像する必要すらない。法輪功の修煉者は、それを現実に自らの身で経験しています。彼らは信仰を貫くという理由だけで、中共政権の攻撃対象となっているのです」

　「中共はアメリカのように自発的な臓器提供制度を設けていません。これはその暴虐の規模の大きさを証明しています。おそらく、生体臓器収奪があまりにも広範かつ常態化しているため、中共はそんな制度を設ける必要がないと考えているのだろう」

　「私が提案した『法輪功保護法案』（H.R.1540）は最近下院で可決されました。この法案はこの暴虐行為を止めるための具体的な措置を講じるものです。私たちは邪悪に対して明確かつ断固たる態度で臨まなければならず、中共との協力を停止することがアメリカの政策であるべきです」

　ペリー氏はアメリカは他の文明国家とともに、生体臓器収奪や目的に応じた殺人に関与または協力する者に対して制裁を課さなければならないという。「私の法案はまた、アメリカ国務長官に対し、中共の行為が集団虐殺罪または人道に対する罪の法的定義に該当するかどうかを評価することを求めており、中国の臓器移植産業に関する包括的な報告書の提出も要求しています。中国の主要な貿易相手国として、アメリカ人は中国人がどのように、どれだけの臓器を、誰から摘出されているのかを知る権利があります」

　この法案は中共に対し、法輪功への迫害を直ちに停止することを求めている

　「私は誰もが尊厳の権利を持っていると固く信じています。この法案の着想は、長年にわたり法輪功の修煉者や多くの中国の異見者と共に働いてきた経験から得られました。彼らはただ平和的に信仰を実践しているだけで、容赦なく恐ろしい迫害を受けているのです」

　中共による法輪功学習者への迫害や生体臓器収奪に直接反対する最初の連邦議員として、ペリー氏はこのように述べている。「彼らを代表し、彼らの基本的な権利を守ることを光栄に思います。彼らを自動車の部品のように扱わせてはなりません」

　「中共政権が自国民に対して行っていることは、本当に驚愕しています。もしアメリカが中国とのビジネスを続けたいのであれば、その一連の人権侵害行為を明らかにしなければなりません」

　ペリー氏は上院に対して『法輪功保護法案』の可決を促した。「今こそ私は上院に、私の法案を直ちに可決し、トランプ大統領に送付して署名・公布してもらうよう求めます。侮辱と恐怖に苦しむ人々は、もうこれ以上待つことはできないのです」

　2025年5月5日、アメリカ合衆国下院は全会一致で『法輪功保護法案』を可決した。これはアメリカ議会が初めて、法輪功学習者への迫害および法輪功学習者の臓器を生きたまま収奪する行為に関与する者に対して法的制裁を科する拘束力のある約束である。この法案は中共に対し、法輪功への迫害を即時に停止することを求めている。