文／中国の大法弟子

　【明慧日本2025年6月19日】私は法輪大法を修煉する家庭に生まれ、両親と共に私は幼い頃から修煉を始めました。幼い頃の私は精進せず、成長するにつれて世の中の流れに流されていきました。そんな私を師父が救い上げてくださり、すべてを授け、心を修め、善を目指すことを教えてくださいました。師父のおかげで私は変わり、本当の意味で返本帰真の道を歩み始めることができたのです。

　1. 人を救う中で現れた奇跡

　一度、私は同修と一緒に法輪功迫害に関する資料(以下、真相資料)を配りました。夜、私たちは一緒に小さな村へ行き、それぞれの区域を担当して配り、通りを配り終えた後に交差点で合流しました。夜はとても静かで、私は真相資料を農家の門に差し込んでいました。配っているうちに、「ガラガラッ」と門が開くような音が聞こえてきました。

　私は師父の説法を思い出しました。「物事の善し悪しは人間の一念によるものであり、その一念の違いによって異なる結果がもたらされることがある、とわれわれは言います」（『轉法輪』）

　私は「これは門が開く音じゃなくて、風の音だ」と心の中で思いました。気にせずそのまま資料を配り続けました。この家の分の資料を配り終えて振り返ってみると、本当に風が吹いていただけでした。なんて神奇な(不思議な)ことでしょう！　師を信じ、法を信じることは本当に大切だと感じました。

　配りながら、また別の家の門が「ガラガラッ」と開くような音がしました。私は「風の音だ！」と思い、そのまま資料を配り続けました。配り終えて振り返ってみると、やはり風で門が鳴っただけでした。このように、何度も聞こえた門の開く音が、実際には全部錯覚で、何も起こっていなかったのです。

　師父はこう説かれました。「弟子正念足りれば　師は回天の力有り」（『洪吟二』「師徒の恩」）私たちが法に則っていれば、思い通りに神通力を使うことができるのです。

　この通りの配布を終えて、同修と合流したとき、「あの路地に行って配ってきて、たった2軒だから。私は交差点で待っているよ」と言いました。私はその路地の途中まで歩いたところ、道端の大きな檻の中に2、3匹の大きな犬がいて、私に向かって吠えかかってきました。「あなたたちも覚えなさい。法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい」と私は言いました。一旦足を止めて、「どうしよう？　引き返す？　この2軒は配らないでおこうかな、ダメだ！　この2軒の人たちも、大法弟子の救いを待っているのです。彼らを置き去りにするわけにはいきません。もう気にしないと決め、師父がそばにいてくださると思い、素早く行って、すぐ戻ろうと前に踏み出しました。すると、その瞬間、犬はぴたりと吠えるのをやめたのです。私は無事にその2軒に資料を配り終えることができました。

　同修と合流したとき、同修は「犬が吠える声が聞こえたので、あなたに行かせず、私が行こうと思ったのですが、そのあと急に犬の吠える声が聞こえなくなったのよね」と言い、同修も不思議に感じました。人を救う過程は、恐怖心を取り除く過程でもあります。修煉は本当に奥深く、奇跡に満ちたものだと感じました。

　2．法の中で鍛え　師尊が母を救ってくださった

　今、私は幸運にも人を救うプロジェクトに参加することができ、その中で自分が鍛えられ、成長し、大法の不思議さを実際に目の当たりにしています。

　ある日、同修である母が郊外の山へ山菜を採りに行きました。私はちょうど人を救うプロジェクトに取り組んでいる最中でしたが、突然心が落ち着かなくなり、何かが起こりそうな胸騒ぎがしました。ある生命が「お前の母親を殺してやる」と言い、私はすぐに言い返しました。「あなたはその資格がない、母のことは師父がみており、母のすべては師父がお決めになるのです」。人を救うのに止まってはいけない、これは私たちが人を救うことの妨害をしていると思いました。私はそれを見破りました。正念が出た途端に、心はどんどん落ち着き、これでもう大丈夫だと確信できました。

　後で母が「今日はもう少しで帰れなくなるところだった。山の中で道に迷ってしまった。でも『法輪大法は素晴らしい』と念じながら歩いたら、無事に戻ってこられたのよ」と話しました。私は自分が体験したことを母に話しました。すると母は「それは何時ごろのこと」と聞き、ちょうど道に迷っていた時間と一致していました。師父が母を救ってくださり、この難を解消してくださったのです。

　3.　他人のためにするのは、本当に素晴らしいこと

　師父が見捨てずに導いてくださったおかげで、私は修煉の道を歩むことができました。また、同修が信頼してくださり、原稿整理の作業に参加させてもらえたことにも感謝しています。私は、同修たちの手書き原稿を電子版に入力する役割を担当しています。

　ある時、ある同修は用事があり、また別の同修は気分が優れず、私に「代わりに入力してほしい」と頼んできました。実はそのとき、私はちょうど消業する最中で、同修に自分の状況を伝えました。すると同修は「みんなそれぞれ事情があってどうにもならないの。あなたは入力を済ませるだけでいいよ」と言いました。私も少し感情的なっていましたが、それでもやらなければならないのは分かっています。大法のことは自分のことであり、放っておくわけにはいきません。そのときは本当にお腹が痛くてたまらなかったのです。ただでさえ横になっても辛いのに、まして座って入力するなんて、本当に痛みが強くて大変でした。しかし、私はパソコンを見つめ、内心で「たとえこの身が溶けても、私はここで打ち続ける！」と思ったその瞬間、痛みがすっと消え、お腹が痛くなくなったのです。私は心から師父に感謝しました。師父が私のために、どれほど堪えてくださったのか分かりません。思わず涙があふれました。私は無事に原稿を最後まで打ち終えることができました。

　私はその時の一念が、法に符合していたと悟りました。同時に、心の奥底にあった嫉妬心、恨みの心、利己心なども見つけました。

　4.　他人を修めることと自分を修めること

　私たちの学法グループは全部で8人おり、1人あまり来ない同修を除き、他の皆は風が吹こうが雨が降ろうが、どんな天気でも、できる限りあらゆる困難を乗り越え、学法グループに通い続けています。おばあさんとおじいさん（ともに同修）が、私たちみんなのために学法する環境を提供してくれ、私たち皆はとても感激し、その環境を大切に思っています。

　時には、おじいさんやおばあさんが心性の関を乗り越える時期があり、私たちもそれに対し、内に向けて非を探すようにしています。ある学法のとき、とても暑い日でしたが、おばあさんは消業中で寒がっていたため、窓が閉められていました。そのせいで私たちはとても暑く、私のズボンも汗でびっしょりに濡れてしまいました。1日、2日なら我慢できましたが、日が経つにつれて私も耐えきれなくなり、おばあさんに「ちょっと提案ですが、真夏の最も暑い時期くらいは窓を開けてもいいですか？」と言いましたが、おばあさんは「ダメ、寒いから」と答え、そのまま学法を続けました。

　おばあさんはよく字を読み間違えることがあり、私たちが訂正すると、聞き入れる時もあれば、そうではない時もあります。最近では、学法の最中に（おじいさんとの矛盾が原因で）耳に耐えがたい言葉を口にすることが増えてきました。時には、学法中にその感情が爆発してしまうこともあり、今回もまたそうなってしまいました。

　学法が終わった後、私はおばあさんに静かにこう言いました。「私たちに学法する環境を提供してくださって、本当に感謝しています。私は内に向け、非を探しました。暑いことばかりを考え、あなたのことを思いやれなかったのです。学法中に集中できず、師父や法に対しても敬意を欠いた結果、あなたがこうなってしまったのかもしれません。あなたが学法中にそんな耐え難い言葉を口にしてしまうのを見ると、私は師父の弟子としてふさわしくないと感じてしまいます。私はあなたを助けることもできません。ごめんなさい、明日はもう来ません」

　私は本を持ち帰り、家に戻りました。その後、同修が私の家にまで来て説得してくれましたが、私はこう言いました。「おばあさんが学法中に汚い言葉で口にするのを見ていられないし、そんなのは師父にも法にも不敬です。おばあさんがあのままなら、私はもう行きたくありません」。そのとき私は、自分のやったことは正しい、大法を守っていたとさえ思いました。

　ここ数日、私は別の学法グループで学んでいましたが、その間に自分自身を深く反省しました。すると、自分の考え方がまた、ずれていたことに気づきました。

　他の同修は、おばあさんが学法できる環境を保つために、皆で付き添い、包容し、支え合っていました。彼らは「他のために」という姿勢で動いていたのです。一方の私は私心があり、自分のため、「自分が干渉を受けたくない」という思いが根底にあり、おばあさんのために正念を加持し、彼女がその関を乗り越えられるように助けようとしなかったのです。顔に冷や汗が出るほど本当に恥ずかしい思いでした。そう気づいた私は、再びおばあさんの家に戻り、学法に参加しました。

　そして、心から言いました。「おばあさん、本当にごめんなさい！　私が間違っていました。どうか私と同じようにはならないでください。今回、たくさんの執着心や争う心、そして「自分のため」という私心などを見つけることができました」。おばあさんは、にこにこしながら言いました。「誰もあなたが来るのを拒んでいないよ」。それからは、学法の時におばあさんが汚い言葉を口にすることもなくなり、争うこともなくなりました。私たちの学法環境も、以前にも増して、穏やかで調和のとれたものになったのです。

　私は本当に問題があるのは自分自身であり、決して他人のせいではないと悟りました。自分に執着心や業力、色欲の心があるからこそ、相手が私の空間場でそうした「演出」をし、見せてくれたことに気づいたのです。さらに気づいたことは、同修が法を読み間違える箇所は、まさに私自身が法に同化できていなかった部分であり、私が間違って理解していたところだったのです。同修は本当に私を助けてくれていたのです。それなのに、自分に理があると思ってしまったのでした。これほど遠回りをして、やっと理解できました。内に向けて探すとは、結局すべて自分自身を修めるためだったのです。同修を助けることも、実は自分自身を助けることになります。同修に問題があると思ったことが、それはすべて自分がまだ修めきれていない部分に対応していたのでした。

　つまり、同修は私の修煉を助けてくれていたのです。本当に、師父が私にこんなに素晴らしい同修を按排してくださったことに、心から感謝します。もしそうでなければ、内に向け探すことをいつできるのかは分かりません。

　修煉の中で、私は師を信じ、法を信じることの重要さを深く実感しました。師父が私たちのためにしてくださっているすべてのこと。業を取り除き、代わりに苦難を耐え、私たちを地獄の底から救い上げ、清め、そして限りない恩恵を授けてくださっていることを心から感じることができました。さらに、これほど素晴らしい宇宙大法を私たちに授けてくださり、「真・善・忍」を教え、何かあったときは内に向け自分を探し、良い人になる、そしてさらに高い境地の人になるよう導いてくださったこと、どんなにしても報いきれるものではありません。師父の広大なご胸懐と限りない慈悲を、私はほんのわずかしか理解できていないことを感じています。

　師父の経文『法難』を読み終えたとき、私は深く心を揺さぶられました。また、『目覚めなさい』を読むときは、ずっと目に涙を浮かべながら読み進めました。師父の限りない慈悲を深く感じました。私は大法の要求からまだ大きくかけ離れていることを痛感しています。師父の経文を通じ、「私のため」、「自己中心」の心を取り除くことの大切さを理解しました。よく修め、善意と愛の心、慈悲を持つことは、私が必ず達成すべき道です。師父は私たちのために、計り知れないほどのものを背負ってくださいました。『法難』が出現した場合もですが、自分をしっかりと修めること、それ以外に歩むべき道はありません。

　修煉が最終段階に近づくにつれ、求められる基準もますます高くなっています。しかし私は、大法の高い基準の前で決して退きません。これからもますます精進し続け、最終的に大法に同化し、師父とともに家に帰ります。