　【明慧日本2025年6月20日】江西省南昌市の法輪功学習者・陳香さん（80）は今年5月12日正午、東湖区彭家橋派出所の警官に自宅前で連行され、夜7時に解放された。帰宅後、陳さんと家族は、警官から電話や自宅の訪問などによって嫌がらせを受け続け、穏やかな生活ができなかった。

　陳さんが最近受けた嫌がらせの状況

　陳さんは以前、南昌市東湖区東家窯に住んでいたが、現在は同市五緯路天澳経緯にあるマンションの娘の家に住んでいる。

　今年5月12日午後12時30分、陳さんが自宅から外に出ようとした時、待ち伏せしていた彭家橋派出所の警官3人に止められ、バッグの中の法輪功書籍を押収された。警官・孫同安は、「あなたは4月6日に法輪功のものを入れたUSBを人に渡したことで通報された。彭家橋派出所に連れていく」と言った。陳さんは、「行かない、私は悪い人ではなく、ただ法輪功を学んでいるだけだ」と言った。しかし、3人の警官は陳さんの言うことを聞かず、陳さんの腕をきつく掴んで派出所に連行しようとしたが、あまりの痛みで陳さんは座り込んだ。派出所で6時間拘留されたが、陳さんはその間、警官に法輪功について話し続けた。その日の夜7時頃、警官は陳さんの娘に母親を連れ戻すよう連絡した。警官は陳さんを帰宅させる前に、「2年以内にまた『事件』を起こしたら、そう簡単には済まない」とも脅した。

　暴力的な連行の結果、陳さんは全身を痛め、腕にあざができるほどの傷を負い、いまだに回復していない。陳さんの夫と娘は、このことに非常に心を痛め、悲しんでいた。

　5月23日の午後、陳さんの娘は豫章派出所の男性警官から、「お母さんはどこにいるの？　何をしたのか？　お母さんはもう法輪功を学んではいけない。『転向』しなければならない」と嫌がらせの電話を受けた。その警官はまた、陳さんの娘に会って、母親を「転向」させるために警官に協力する方法を話し合うと言った。陳さんの娘は警官に、母親が法輪功の修煉をやめることは不可能だとはっきり言った。

　5月30日、豫章派出所の鄧という警官は陳祥さんの娘に電話をかけ、陳さんがどこに行ったかなどを聞き、「外国メディアが彭家橋派出所の警官が陳祥さんを連行したことを報道した。誰がこの情報を暴露したのか」と尋ねた。陳さんの娘は、「ではあなたたちが調べてみれば」と言った。

　6月3日、鄧という警官は陳さんの娘の家に再び電話をかけ、寝ていた陳さんの夫を起こした。派出所の警官だとわかって、夫は怒って電話を切った。午前10時頃、鄧という警官と他の2人の警官が陳さんの娘の家に直接やってきて、嫌がらせをし、陳さんの写真を撮り、「外は監視カメラだらけだから、法輪功の資料を配るな」と脅した。また、もし彼女が法輪功を修煉し続ければ、陳祥の孫が昇進して軍人になることに影響すると脅した。警官らはまた、陳さんに法輪功を学び続けるなら、孫の将来に影響する。これから、月に一度、「家庭訪問」に来ると言った。その後、鄧という警官は陳さんの娘の家の防犯ドアを外してもらうため、「都市管理執法人員」を呼んできた。しかし、防犯ドアは隣人との共同設置であったため、隣人は警官の理不尽な要求を拒否した。

　中国共産党が法輪功を迫害してきた26年間、陳さんは何度も連行・拘束され、嫌がらせなどの迫害を受けてきた。

　当時、明慧ネットに次のような報道があった。「1999年12月下旬、陳さんと他の法輪功学習者は法輪功迫害停止を求めるために北京に陳情に行ったが、警官に連行され、南昌に戻され、二七北路留置場の18号室に拘禁された。当時、その部屋に12人の法輪功学習者と20数人の容疑者が拘禁されていた。12月30日正午、陳さんを含む8人の法輪功学習者は、法輪功の功法を練習したため、刑務官から体罰を受けた。8人の法輪功学習者は最も重い手錠で繋がれた。そのため、トイレに行くときは一緒に行かなければならず、ゆっくりしか動けず、冬の寒い時期に、床に座ってお互いを頼って寝るしかできなかった。2000年1月2日、再び功法の練習をしていた8人の法輪功学習者に対して、数人の看守が駆けつけ、殴る蹴るの暴行を加えた。殴打の後、看守は別の罰に切り替え、重さ24キロの手錠で別々に学習者たちの手足を繋ぎ（陳さんは1人の法輪功学習者と一緒に手錠をかけられた）、学習者たちの腰が伸びることができず、トイレに行く時は助けを求めなければならず、夜にはあまり寝れなかった。釈放されるまで、重いかせをはめられた。何人かは1カ月間拘留され、陳さんは15日間拘留された。その年、陳さんは55歳だった」