文／アメリカの西洋人大法弟子

　【明慧日本2025年6月22日】私は、インターネットで大法を中傷する言論に触れた際の自分の体験を、ここで共有したいと思います。文章を書くのはあまり得意ではありませんが、一部の同修がネット上の否定的な情報に影響され、信念が揺らいでいると聞き、少しでも参考になればと思い筆を取りました。

　この1年、中国共産党は西側のソーシャルメディアへの介入を強め、大法から人々を遠ざけようとしています。西側の一部メディアやSNSでも、大法や大法弟子が取り組むプロジェクトに対し、中傷やデマが流れています。私は普段、そのような情報は真実ではないと理解しているため、極力見ないようにしています。ただし、人々がどのように誤導されているのかを知るため、ある程度は目を通しました。

　ここで同修の皆さんにお伝えしたいのは、このような情報に触れる際には慎重になり、正念を保つことが何より大切だということです。（編者注：プロジェクト等の必要がある場合を除き、一般の学習者はこのような内容にできるだけ触れないようにすべきです。同修がすでに多くの情報を整理し、主なデマの内容をまとめています）

　師父は「一部の気功師は本も出していますが、しかしその本の中には何でもあり、彼が練っているものと同じく、蛇やら、狐やらイタチなどがすべて入っています。その本を読むと、それらのものが文字の中から飛び出してきます」（『轉法輪』）と語られました。

　これらの内容は偽気功師によるものではありませんでしたが、私に与えた影響は偽気功の本を読んだことと同じくらい深刻でした。読み進むうちに、「もしかすると本当かもしれない」と迷いが生じ、自分の中に師父への正しい信念が十分でなかったことを痛感し、強く後悔しました。自分は影響されないと思っていたのです。その後数週間、私は非常に不安定な状態が続き、発熱や片頭痛、全身の痛みといった「病業」の反応が現れ、感情も不安定になり、苛立ちやすくなりました。

　中には、大法弟子を貶めるような描写も含まれており、ある意味で私自身もその中に含まれているように感じました。お金や自己イメージへの執着を刺激され、心が大きく動いてしまったのです。その間、心性を保つことが難しくなり、普段なら気に留めないような些細なことで、夫や子どもと口論になることが増えました。表面的には学法や煉功も続けていましたが、心の中は大きく揺らいでいました。

　警鐘

　そうした情報を読んだのは12月中旬のことでしたが、自分の考えがすでに乱れていると本当に気づいたのは、年明け後のある出来事がきっかけでした。

　ある日、車庫で梯子に登って高い棚に箱を置こうとしたときのことです。心の中は雑念でいっぱいで、集中力を欠いていました。初めて、安全ロックの確認を怠ってしまい、最上段に登った瞬間、梯子が崩れて私は真っ逆さまに落下しました。片腕は棚と重い箱の間に挟まれてしまいました。

　一瞬、恐怖に襲われましたが、すぐに「私は大丈夫」と心を落ち着かせ、師父の「物事の善し悪しは人間の一念によるものである」（『轉法輪』）という法を思い出しました。

　落下中、何度も硬いものに体を打ちつけ、最終的にはコンクリートの床に倒れました。現在47歳の私は、大法を修煉する前は体が打撲しやすく、このような転倒なら骨折していてもおかしくなかったはずです。しかし今回は、最初の恐怖心から肩が少し痛んだだけで、他には何のケガもありませんでした。

　真実への回帰

　その後まもなく、明慧ネットに師父の生活を紹介した『私たちの師父』という文章が掲載されました。その文章を読む中で、私は不思議な体験をしました。

　師父への中傷がいかに荒唐無稽で根拠のないものかに気づいたとき、心の中に安らぎが戻ってきました。同時に、それまで感じていた重苦しさや圧迫感がすっと消え、身体の不調も和らいでいきました。心が軽くなるのをはっきりと感じたのです。また、他の同修が書いた、メディアやSNSによる歪んだ報道を明らかにする文章も読みました。真実はまるで解毒剤のように、私の心に入り込んでいた「毒」を取り除いてくれました。

　この一連の体験を振り返ると、師父の次のお言葉が自然と心に浮かびます。

　「『あなたは人間の修煉をあまりにも易しくしすぎている。人間にはせいぜいそれぐらいの難しかなく、人と人との間のこともたかが知れている。なのにまだ、さまざまな心が捨てられていない！　迷いの中で、あなたの大法ダーファーそのものについて認識できるかどうかも、まだ問題なのだ！』と、わたしも大覚者たちに言われています。こういう問題があるので、妨害があり、試練があるのです。先ほどお話ししたようにこれは魔の一つの形です。本当に一人の人間を済度しようとすることは非常に難しく、人を駄目にするのは実に簡単です。あなた自身の心がちょっと歪んだだけで、すぐ駄目になります」（『轉法輪』）

　内に向けて探し続ける中で、私は名誉への執着や罪悪感の心がまだ残っていたことに気づきました。師父を一度疑ってしまったことに対し、「他人からどう思われるか」を気にしていたのです。しかし、師父のご加持と導きのおかげで、これらの執着を見つめ直し、真偽を冷静に見極めることができました。私が道を踏み外さずに戻ってこられたのは、心を完全には閉ざさずにいられたからだと思います。師父は、すでに私のために多くのことをしてくださいました。この体験は、今後さらに精進し、師父の慈悲と衆生の期待に応えていこうとする大きな励みになりました。

　私は、すべての同修が心を開き、真実をしっかり見極め、法をしっかり学んでくださることを願っています。今の時期、あらゆる人に対して深く、そして全面的に真実を伝えることが特に重要です。一時的に迷ってしまった同修も含めてです。私たちには大法の力があり、真実を伝えることができます。それこそが、人々の心を目覚めさせる最良の「解毒薬」なのです。

　以上が、現時点での私の理解です。不適切な点がありましたら、ご指摘いただければ幸いです。