文／中国の大法弟子　　

　【明慧日本2025年6月26日】ある朝、3時に起きたときのことです。全身が冷え切っていて、手足も氷のように冷たく感じました。夜中に気温が下がったため、寝ている間に冷えたのだろうと思いました。第一式功法を煉ると、本来ならば全身が温かくなるはずですが、3回煉っても体は冷たいままでした。第二式功法で頭前抱輪をしたときには、ほとんど立っていられないほどでした。何かおかしいと感じました。20年以上修煉してきて、このような状態はほとんどありませんでした。これは一体どうしたことだろうか？　もしかすると、昨日友人の子供の結婚式に参加したことで、何か良くないものに触れてしまったのだろうか？

　子どもの結婚式を挙げるために、友人は地方から戻ってきていました。ひどい咳をしていて、声も出ないほどになっていました。しかも、家族全員にかなり重い症状があり、薬に頼っているとのことでした。（新型コロナの検査をしたところ）明らかに「陽性」となっていました。

　その前日、私たちは車で友人を迎えに行き、同じ車内で会話し、一緒に入浴したりサウナにも入り、握手やハグもしました。もしかして．．．と考えた瞬間、私は激しい腹痛に襲われ、立っていられなくなり、急いでトイレへ駆け込みました。

　用を済ませて戻ってから、再び抱輪を続けましたが、妻（同修）にも「病業の虚像」が現れ、ソファに横になってしまいました。私は寒気に加えて吐き気まで催し、これも修煉を始めて以来、ほとんど経験のないことでした。再び腹痛が起こり、再度トイレへ駆け込みました。このとき、座った瞬間に脳裏に浮かんだ一念は、これは外に向けて原因を探しているのではないか？　ということでした。修煉者は内に向かって探さなければなりません。

　内に向かって探してみたところ、3つの執着心を見つけることができました。ひとつは「恐れる心」、もうひとつは「見せびらかす心」、そしてもう一つは「喜びすぎる心」でした。

　「恐れる心」とは、地方から「陽性」の状態で戻ってきた友人が、自分に何か危険をもたらすのではないかと心配したことでした。

　「見せびらかす心」とは、友人の結婚式に参加した後、ある同修が自宅に来て一緒に学法することになった際に、私はその同修に対して、自宅の電化製品がいかに良いかを見せびらかして、賞賛を得ようとしたことです。

　「喜びすぎる心」とは、同修が来てくれたおかげで、一緒に3講分の法を学び、深夜まで正念を発し、今朝も時間通りに起きて一緒に煉功できたことに対して、喜びの感情が湧き上がったことです。普段は妻である同修とここまで徹底して行うことが難しかっただけに、余計に嬉しくなってしまったのです。しかし、本来、学法を多く行い、正念を発し、時間通りに起きて煉功することは、修煉者にとって当然の状態であり、そこに喜びの心が出てくること自体が修煉者の状態ではないのです。

　3つの良くない心を見つけた後に再び抱輪をしたところ、それまで感じていた寒気やめまい、吐き気がすっかり消え去り、まるで何事もなかったかのように感じました。まさに「内に向かって探せば、魔難は消える」ということなのです。

　（編集責任者：林一平）