　【明慧日本2025年6月27日】修煉を始めた初期の頃、私は色欲心を取り除くことをあまり重視していませんでした。その結果、邪悪に隙を突かれ、不適切な行為をしてしまいました。後に師父から何度も示唆をいただきました。今ここにそれを書き出すのは、まだ色欲心を取り除くことを重視していない同修に警鐘となればと思うからです。

　ある夢の中で、私は空中を高速で飛行していました。突然、何かの力に引き落とされ、地上に落ちました。同時に、一人の人物が帳簿のようなものを持って私の前に現れました。その時、私は「色欲に関する過ちを犯した」と直感的に分かりました。私は慌てて、空に向かって大声で叫びました。「師父、これからは二度といたしません！」その後、再び空中に昇り、素早く飛んでいきました。

　またある朝、法輪椿法（第二式功法）を煉っていた時、両腕が非常に痛くて耐えられず、下ろしてそのままベッドに倒れ込んで眠ってしまいました。すると夢の中で、私はある場所に座っていて、両腕が背中の後ろで縛られていました。さらにしばらくして、また夢の中で地獄に閉じ込められている自分を見ました。私は何かの上に座り、その下には恐ろしい女鬼が這っていました。同じ場所には数人が一緒に閉じ込められていました。私たちは大法弟子だったため、額に印があり、鬼たちは私たちに何もできませんでしたが、そこには鬼の見張りもいないのに、私たちはその場から出ることができませんでした。

　別の空間では、私はある場所を飛び越えた時、掲示板のようなものを見つけました。そこには何枚かの写真が貼られていて、その中に私の写真がありました。上半身が裸のもので、それを見て私は恥ずかしさを覚え、すぐにそれを引きはがしました。

　またある時、自分の一部の天体が消滅しようとしているのを見ました。それは私が色欲心を取り除けなかったために起きたものでした。その天体には数えきれないほどの生命が存在しており、すべて消えてしまう運命にありました。私はあまりの苦しさに泣き叫び、両手を差し出しました。十本の指は無限に長く伸び、その天体に深く刺さりました。その天体は一時的に保たれました。私は一つの生命を手の中に抱えていましたが、その生命はすでに重度に変形し、脳が飛び出しそうな状態で、息も絶え絶えでした。私の心は深い痛みに満ちていました。その後ある朝、目覚めたばかりの時に、天体が崩壊する音のようなものを聞いた気がし、心には悲壮感が広がりました。もしかすると、その部分の天体は結局滅びてしまったのかもしれません。

　この心を取り除くことを重視しなければ、邪悪は必ずそれを増幅させてきます。そしてそれが膨れ上がり、制御できなくなったとき、欲望や執着に引きずられて道を踏み外し、旧勢力による邪悪な手配にはまり込みます。するとその後の修煉の道は、困難と障害に満ちたものになります。現在、修煉はすでに最終段階に近づいており、このような執着をまだズルズルと引きずって、手放せないようでは、最終的な基準に到達することはできません。これは非常に深刻な問題です。

　私たちの修煉は人間としてスタートします。人間性の中には多くの弱点や低俗な観念があります。世間の人々が憧れる「互いに惹かれ合い、愛し合う美しい生活」、いわゆる「この縁」「あの縁」など、常人社会の基盤の上に成り立っているものは、結局のところ一時的な俗世の縁に過ぎません。人は「喜び、怒り、哀しみ、楽しみ、愛、恨み」などの感情の波の中で揺れ動き、それによって生まれる心理的な感覚の中に溺れ、幻想の中に生きているのです。このようなものを追い求めることは、結局のところそういった感覚を味わいたいだけに過ぎません。目覚めてから振り返れば、それらは修煉にとって何の実質的な意味も持たないのだと気づくでしょう。

　色欲心や男女の情といったものの存在は、人にある種の幻想を与えます。あたかもそれらが人々にさまざまな「利益」――物質的な利益、温かく幸せな生活、満足感などをもたらすかのように思わせるのです。色欲や男女の情を捨てることは、こうした「利益」を失うことであり、人間社会から外れてしまうように感じられます。だからこそ一部の人は、「生活のため」「常人社会に合わせるため」といった言い訳を使って、色欲や情への執着を隠しながら、時間と心の力を浪費しています。しかし、修煉とは常人の心を一つずつ捨て去り、最終的には人間的なあらゆる要素をすべて捨てて人を超えていく過程なのです。これらを失うことを恐れているのは、実は後天的に形成された「偽りの私」であり、それ自体が人間的な要素で構成されたものであり、最終的には完全に清められるべき存在です。忘れてはならないのは、大法弟子にはすべて師父がついていてくださり、私たちの一切は修煉を第一に考えるべきだということです。

　本質的には、邪悪がこうした要素を利用して、あなたの主意識を麻痺させ、意志を緩め、修煉の根本を忘れさせ、自分の本当の身分（修煉者）を見失わせようとしているのです。あるいは、修煉を忘れていなくても、「三つのこと」を行う過程で、純粋な心と正しい念を保てなくさせるのです。例えるなら、猪八戒（『西遊記』の登場人物）が美女を見ると西天への旅の目的を忘れてしまうようなものです。あなたが色欲の快感を甘く感じ、満足しているその瞬間に、邪悪はすでに集まって攻撃の準備をしているのです。本当に頭が冴えていて、意志が堅ければ、色欲の誘惑を前にしたとき、それはあたかも三蔵法師が豚肉を見て慌てて避けるようなもので、近づくどころか、全力で避けるはずです。どうして蝿が腐臭に群がるように、自ら進んで近づいてしまうのでしょうか？

　修煉は非常に厳粛なものです。色欲は、修煉者を破壊するために邪悪が用いる強力な道具です。色欲は、魅惑的なヴェールをまとっており、悪人や悪警察による直接的な迫害のように分かりやすくありません。そのため、油断しやすいのです。だからこそ、色欲の本質をはっきりと見極め、強い正念でこれを取り除き、自分自身と無数の衆生に真に責任を持つべきなのです。そうして初めて、損失を最小限に抑え、師父と衆生の深い期待に応えることができるのです。この地球という小さな世界で、瞬く間に過ぎ去るこの短い修煉の時間の中で、全身全霊で、心を尽くして「三つのこと」をしっかりと行うことこそが、私たちが最も深く考え、最大限の努力を注ぐべき課題なのです。

　不十分な点がありましたら、どうか慈悲なるご指摘をお願いいたします。