文／中国の大法弟子

　【明慧日本2025年6月28日】私は法を得て約30年経つ大法弟子です。修煉の道のりは決して平坦ではなく、数多くの困難を乗り越えて今日に至りました。今回1は私が初めて寄稿するもので、同修との間に生じたトラブルを通じて、いかに自分自身を修めたかの体験を共有したいと思います。

　大きな心得といえば、同修との縁を大切にしなければなりません。現在も迫害が続いている中国では、大法弟子は自由に集まって交流することができず、付き合いがある同修は限られており、その中から病気、逮捕などの原因でいなくなる人がどんどん出てきます。そのような状況下で、ギクシャクがあったからといってすぐに付き合いを断つと、人為的に自分の修煉環境を変え、師父が按排してくださった修煉の道から逸れることになりかねません。

　私自身、過去に何人かの同修と関係を断ち切った経験があります。自分から離れたこともあれば、相手が離れたこともありました。その原因は、お互いにギクシャクしたり、片方が相手に対する不満があったりしたからです。例えば、私は同修のAさんに多く尽くしてきたのに、Aさんは私に対して尽くさず、私が進んで連絡したり支援することに慣れ、とうとう私は心のバランスを失くし、Aさんに連絡を取らなくなり、Aさんも私に連絡を取ることがなく、こうして関係は途絶えました。数年後、偶然Aさんに再会した時、Aさんは私に対して明らかに不満を持っていたようです。当時、それはAさんに問題があると思っていましたが、今はそうとは思いません。

　もう一人は長年協力してきた同修のBさんです。Bさんが持っている執着心について私が意見を言うと、Bさんはそれを受け入れられませんでした。実は以前、他の同修に同じ問題を指摘された時も、反発しました。Bさんは子供を深く愛しており、自分の子供に対する指摘を少しも受け入れません。その後、Bさんは私と距離を置き、最終的に連絡を断ちました。その結果、私には地域で協力してくれる同修がいなくなり、私もその後引っ越してそこを離れました。

　同修の紹介で、今、私はCさんと一緒に学法しています。師父の按排と同修の助けに感謝しています。そうでなければ、私は本当に一人で独修する人間になります。そのため、今、同修とのつながりを大切にしています。大法弟子は皆、法を得るためにこの世に来たので、この神聖なる縁を大切にしなければなりません。大法弟子の間に前世で良い縁を結んだ場合も、恨みや怨恨を結んだ場合もあります。もし大法弟子が師父の教えに従い自己を反省し、広い心で同修を受け入れて協力し合えば、より多くの衆生を救うことができます。そうしなければ、旧勢力の罠にはまり、修煉環境を壊し、一つの全体になることができません。

　私の職場にいる同僚のDさんは、迫害の前、短期間修煉していました。Dさんがかつて修煉していたことを、長年一緒に仕事をしてきた私は知りませんでした。Dさんに真相を伝える中で、Dさんは少しずつ修煉に戻りました。前世でどんな因縁があったのか分かりませんが、私とDさんは互いに相容れない関係で、私から見るとDさんの心性はまるで常人と同じレベルで、Dさんは私の話し方が人を傷つけると感じています。私たちは互いに不満を心に留め、Dさんが明らかに間違っていた時だけ、私は指摘します。ある日、他の同僚に真相を伝える時、私のやり方に問題があると、Dさんはとうとう不満を爆発させました。古い学習者として口論してはいけないと思って、私は何も言わなかったのですが、家に帰って泣きました。その後、心に蟠りがあっても、ずっとDさんに『明慧周刊』を渡しています。Dさんが自らほしいと言わなくても、時には読む時間を作れなくても、師父はずっとDさんを見守っておられると私は知っています。そのため、Dさんを同修として扱い、同修としての私の責任を果たすべきだと考えました。どんな不仲でも、修煉においての互いの協力に影響しないようにと彼女に伝えたことがあります。共にこの世に来て、師を助けて法を正すために結んだ神聖なる縁を大切にすべきだと思います。

　Dさんとの間に、私に非はなかったのでしょうか、そうではありません。Dさんとの不仲を通じて一つの教訓を学びました、つまり自分の考えを相手に押し付けないことです。実は修煉する前、私は能力が低いごく普通の人間でした。表現力も反応も鈍く、よくいじめられたりして、自己肯定感が低かったのです。一方、小さい頃から私は大きな理想を抱き、内面的には秀でていると思っていました。特に修煉してから、強い顕示心を持ち、同修に対しても常人に対しても指導役になりたく、周りの人たちを助けていると思ったのですが、実際は教えたがりでみんなの生活を干渉してしまいました。相手が私の言うことに反感を持つと、私はいっそう自分の正しさを証明したくて、結局、さらなる反感を買いました。

　実は、修煉者には師父のご加護があり、自分の歩むべき道があります。大法から離れていない限り、原則的な問題がない限り、軽はずみに干渉すべきではなく、同修を尊重し、理解し、励ますことが大切です。修煉者として、自分の基準で他人を評価すべきではなく、修煉が深まれば深まるほど、相手に寛容になるはずです。

　以上のように考え方を整理してから、Dさんとの関わり方をより慎重にしました。私の何気ない一言は彼女を傷つける可能性があると思い、言葉遣いや話し方に気をつけて、顕示心を除去し、人に教えたがる執着も放下しました。今の私は理性的になり、自分自身を顕示するのではなく、本当に相手の立場になることができました。

　もう一つの心得は、嫉妬心を捨てることの重要性です。私は以前、嫉妬心が強く、修煉を始めてからも長い間除去できないでいました。嫉妬心のせいで、間違った行動を取ったり、不適切な発言をしたりすることもありました。この嫉妬心はDさんとの衝突を通じて露わになり、それを認識して除去する機会を与えられました。そのため、Dさんに感謝しています。Dさんとの衝突を通じて私は成長しました。例えば、Dさんは普段から遅刻や早退をし、嘘を付いてずる休みをすることもよくあります。頭がよく、利益のために上司と議論することも拒まず、上司もDさんの機嫌を損なう勇気はありません。私はDさんのやったことについて口には出さないものの、心の中では批判的でした。自分の心情を振り返って、なぜそんなに怒りを感じるのかと思ったとき、自分の嫉妬心に気づきました。正直に言うと、自分もDさんと同じようにもっと休みたいと思っているのに、ただ修煉者として不正をしてはいけないと分かっていて、自律していただけです。Dさんがそう行ったのは、彼女なりの修煉のレベルからのもので、Dさん本人は自分のやり方に問題がないと思っています。私はなぜ嫉妬するでしょうか。私はまだ「自分も休みたい」という利益を追求しているからです。一方、Dさんがずる休みをすることは、それなりの理由があるかもしれませんし、争って手に入れた休みは本来、Dさんの正当な権利かもしれません。常人社会の因縁関係は複雑です。一歩引いて、これはDさんが犯した間違いだとしても、Dさんには師父がついておられ、ずる休みをめぐる彼女の執着心を除去する機会を、後日、師父はきっと按排されます。

　私の嫉妬心は人付き合いにも現れています。子供の頃から友達が少なく、一人でいることに慣れています。しかし内心では皆さんと仲良くしたいのです。仲間入りをさせてもらうため、人の顔色を伺って媚びる習慣を身につけ、相手の反応に振り回され、自ら話題を見つけて、周りに過剰に気を使う性格を形成しました。それでも女友達たちに仲間入りさせてもらえなかったりして、傷つくことが多かったのです。その時、心が痛み、不公平に感じ、嫉妬心が強くなり、顕示心と恨む心を引き起こしました。嫉妬心のせいで、自分がAさんに多く尽くしているのに、Aさんに感謝されていないと感じ、最後にAさんと関係を断ってしまったのです。

　修煉を通じて、これらの問題を少しずつ手放しました。ほかの女友達と互いに仲良くしているのは縁によるもので、嫉妬する必要はありません。なぜグループに入ろうとするのでしょうか、それは、孤独に耐えられず、友情の温かさを求めているからです。修煉してから、人付き合いでは嫉妬せず、媚びず、見栄を張らず、大法弟子としてのプライドと穏やかさを保つように心がけています。周りに同修がいなくても、一人でも「三つのこと」をしっかりと実践し、外部の環境に依存しないように心がけています。明慧ネットは大法弟子の交流の場所なのです。

　新経文『目覚めなさい』を読んで、自分の問題点を深く認識することができました。修煉を始めて以来、同修との間に生じた衝突を思い返すと、一見、自分が正しいように見えますが、実は自分に慈悲心がなく、さまざまな執着と私心が同修を傷つけたのではないかと思います。

　この文章を投稿する前、職場でこんな出来事がありました。食堂から戻る途中、真相が分かったある同僚が木から果物を三つ摘んで、自分に一つ、私とDさんにそれぞれ一つずつくれました。私がもらった果物にはなんと優曇華が咲いていて、特別に美しく見えました。私たちも優曇華のようになることを願うと私は彼女たちに伝えました。

　以上は、同修との衝突を通じて学んだ教訓です。修煉の向上には終わりがなく、上記の体得も今の修煉レベルで感じたものにすぎず、限界があるかもしません。師父の慈悲深いご指導と、同修たちの応援に感謝します。