　【明慧日本2025年6月30日】法輪大法を修煉し、心を修め善行に励んだとして、遼寧省営口市衛生学校の元教師・韓桂雲さんは、2021年に不当に3年の懲役判決を受け、さらに1万元（約20万円）の罰金を科された。中国共産党による度重なる不当な拘束や絶え間ない嫌がらせ、判決、年金支給の停止などにより、韓さんは多大な精神的圧力を受けた。2022年、韓さんはこれらの迫害が原因で脳梗塞を発症し、今日に至るまで寝たきりの状態である。　

　韓桂雲さんは女性で、今年89歳。遼寧省営口市衛生学校の退職教員である。

　韓さんは1999年7月20日以前に法輪大法の修煉を始め、それから病気とは無縁になり、体も心も健康になった。職場の人々も、近所の人々も、家族も皆、韓さんを良い人だと口を揃えて言っている。韓さんは穏やかな人柄で、道徳的にも高潔であり、常に「真・善・忍」の基準で自分を律している。

　法輪大法の修煉のおかげで、韓さんは健康なだけでなく、歯も丈夫で、85歳になっても一本も抜けず、どんな果物やナッツでも食べられる。韓さんは法輪大法から恩恵を受け、その素晴らしさと奇跡を世の人々に伝えたいと思っている。

　85歳で不当な有罪判決を受ける

　2019年5月31日、当時83歳だった韓さんは、営口市西市区にある鏡湖公園で通行人に法輪大法の良さを伝えていたところ、営口市五台子派出所の警官に不当に連行され、家宅捜索を受け、不法に拘留された。

　2021年3月10日、韓さんは駅前区の裁判所で不当に開廷され、同年6月3日に懲役3年の判決を受け、さらに1万元の罰金と個人物品の没収を強要された。この間、警察が韓さんを拘束し、刑事拘留しようとするたびに、韓さんの血圧は通常の人の2倍にまで上昇したため、自宅にとどまり、拘置所や刑務所には入所しなかった。

　心身への苛酷な扱いの経緯

　2019年6月以降、営口市の公安局、検察庁、裁判所、国内安全保衛部門（法輪功迫害の実行機関。以下、国保）、派出所、そして地域の共産党幹部らが絶え間なく韓さんに嫌がらせをし、迫害を加えた。これにより韓さんの心身は深刻なダメージを受け、歩くたびに腰がまっすぐにならず、体調は日ごとに悪化した。

　2019年6月18日、韓さんが自宅にいると、誰かがドアを叩く音が聞こえた。韓さんがドアを開けると、5人の警官が入ってきた。彼らは西市区五台子派出所の者だと名乗り、「五台子派出所に来て、ある書類の確認をしたい」と言った。韓さんは五台子派出所へ不当に連行された。

　2021年3月12日の午後、警官1人と営口市西市区宏大コミュニティの共産党幹部2人が再び韓さんの家に来て嫌がらせをした。彼らはまず、いわゆる「中央文件」の給与に関する内容（公印なし）を読み上げ、韓さんに署名を強要した。「もし署名して法輪功をもう修煉しないと約束すれば、処分を軽減し、給与の60パーセントを支給する。家で好きに修煉すればいい。さもなければ、給与は全額差し止める」と彼らは言った。韓さんは「署名はしません」と言った。彼らは去った。

　同年7月2日、韓さんは駅前区裁判所と西市区国保の4人から不当な判決書を受け取った。

　韓さんは判決に服さず、正義を取り戻すため、2021年6月5日に控訴した。営口市中級裁判所は訴えを受理したが、最終的に原判決を維持した。

　同年7月以降、韓さんの月4600元の退職金は全額差し止められた。それからから今年6月までの間、すでに22万800元（約441万円）の給与が差し止められている。この一点が韓さんに与える精神的負担はあまりに大きい。子供たちの職場が不況のため、韓さん1人の給与で一家全員の食費やその他すべての費用を賄わなければならなかった。しかし、韓さんには一銭も入らず、家族にとってがどれほど苦しい生活だったかは容易に想像できる。

　友人から生活状況を尋ねられると、韓さんは「私は修煉者なので、塩水に浸したご飯でも一食にはなるが、子どもたちは耐えられない。本当に辛い」と言った。

　中共の警官による不当な拘束、地域共産党幹部と警官による絶え間ない嫌がらせ、判決、年金支給の停止など、中共による迫害は、韓さんに対してあらゆる隙間から入り込むように加えられ、心身ともに健康だった韓さんに計り知れないほどの重圧を与えた。その後、韓さんは時折、意識がはっきりしなくなることがあった。2022年2月21日、韓さんは迫害が原因で意識不明に陥り、家族によって病院に運ばれ救急処置を受けた結果、脳梗塞と診断された。まさに不運な状況にさらに不幸な状況が重なった。給与もなく、医療保険もなく……困難はさらに極まった。

　韓さんは病院に20日以上入院したが、コロナ禍の影響で医者から家庭に戻ることを勧められる。現在、韓さんは意識がはっきりせず、人も認識できず、話すことも不明瞭だ。韓さんの歯は迫害によりほとんどすべて抜け落ち、流動食（米の粥を薄めたもの）のみを食べている。床に寝たきりで、右側の身体は動かず、右手はひどく変形して伸ばすこともできない。右手足も腫れており、全身に苦しみがある。

　普通の年配者が、心を正して善良になろうとしただけで、中共の迫害によってこれほど悲惨な状態になっている。