文／中国の大法弟子　　

　【明慧日本2025年6月30日】プロジェクトの全体協力について、これまでの私の理解は「師父の按排が違う、役目が違う」という程度の浅はかな認識しかなく、合理的ではあったが不十分でした。師父の新しい経文「険悪を遠ざけよう」はその秘密を明らかにしています。「すべての衆生が互いに救い合う、済度するのはこれが最後です」。それは私と同修、そしてすべての衆生との関係をより明確に認識させてくれました。そんな訳で、互いに救い済度し合うことに関して、わずかですが個人的な見解を述べさせていきたいと思います。

　一、「互いに救い済度し合う」という姿勢が、同修の間に表れた

　私達はまだ、師父がおっしゃった「至る所に開花する」（『精進要旨三』）（「常人の心を捨て人々を救う」）いう理念が達成てきていないので、今のところは各プロジェクトを推進する過程において、一人の人がすべてのことを行うのは不可能であり、ほとんどの人は 1 つのことだけ、あるいは複数のことを担当します。開花の同修には資料を担当する者、さまざまな真相解明プロジェクトを主に担当する者、あるいは同時に複数のプロジェクトに取り組んでいる者がそれぞれいます。もちろん、真相を伝えることを専門的に担う同修の存在は不可欠です。どのような役目を担っても、協力は必要であって、それは皆の心が一つになっているということを意味します。すなわち「互いに救い済度し合う」であって、端的に言えば、彼が救った人々の中にはあなたの救った人も含まれているかもしれない、また逆も言えるのです。

　全体的に見ると、それは「集まれば形になり、散れば粒子となる」（『2003年元宵節講義』）という大法の威力を如実に示しています。すなわち、集まれば分け隔てなく一つとなり、分散すれば粒子となる、優劣の区別などないということです。

　二、衆生に表れた「互いに救い済度し合う」精神

　それがあなた、あるいは彼が「救う」衆生であれ、すべての衆生が救われた瞬間にあなたは成就できると同時に、あなたの世界をも豊かにしてくれます。かつて、師父はこうおっしゃいました。「仏陀は貧困を講じず、その代わり富について語られています。命そのものは富であり、才能があなたの世界を繁栄させるのです。そのすべてが富であり、どの命もまた富である」。（「各地の法講義十一」、『大法弟子は必ず法を学ばなければなりません』）誰もが『一人ぼっちの指揮官』になって、そして誰もいないような世界に戻りたくはないのです。それなら、あなたの周りの運命の人たちを大切にしてください。彼らも仏法を求めてやってきて、私たちを成就させてくれている人々だからです。

　たとえば、私たちが悪に迫害された時に耐えてくれ、私たちの業を分担しくれた家族、縁のある隣人、親戚や友人、同僚やクラスメート、私たちの知っている人知らない人、借金の貸し借りのある人、その全ての人々が皆、私たちを成就させてくれています。この凡俗の世はすでに、修煉者のための「道場」となっているのです。

　三、互いに救い済度し合うためには、人間としての心、観念、情を捨てなければならない

　私が技術を担当するようになってここ数年、大抵は他人の修行のお手伝いをしてきました。その中には　嫉妬、恨み、他人への批判、利己主義、心の歪み、傲慢、駆け引きなどと言った、そんな様々な人間の心があります。特に、自分が機械を修理しなければならず、同修が法を勉強しているそんな時に　よく口にして言うのは「あなた達が法を勉強しているのを見ると羨ましいです。あなた達は好きなだけ一緒にいて、時間を気にしないで好きなだけ勉強できます」。つまり、私にはそんなことはできない。私が機械を修理しているのに　あなた達は法を勉強しているのです。一言も文句を言ってはいないようですが、実際には、手を変えて私の方がより貢献しているのだ、そういう損得勘定と不平不満を密かに持っています。この種の不満はずっと何年にもわたって持ち続けています。

　私のそのような不平不満は、師父の新しい経文を読んで直ちに消えて釈然としました。

　以上は私個人の見解ですが、不適切な点はご指摘ください。