　【明慧日本2025年7月6日】（中国＝明慧記者）明慧ネットが報道した情報の統計によると、2025年1月から6月までの間に、新たに76人の法輪功学習者（以下、学習者）が迫害により死亡したことが判明した。そのうち7人は不当に拘禁中に死亡し、1人は精神病院で迫害され死亡した。69人の学習者は、中国共産党（以下、中共）による長期間の迫害と嫌がらせの中で死亡した。

　迫害により死亡した事件は、中国の18の省、自治区、直轄市に分布している。内訳は、河北省13人、黒竜江省11人、吉林省8人、遼寧省6人、湖北省、山東省、四川省がそれぞれ5人である。死亡した時期は、2025年に32人、2024年に28人、2023年に5人、それ以前の年が11人である。このうち、65人は生前に不当な判決や労働教養を強いられ、刑務所や洗脳施設、精神病院などで迫害を受けていた。また、死亡者のうち60歳以上の高齢者は62人で、年齢別では60～70歳が17人、70～80歳が31人、80～90歳が12人、90歳以上が2人であった。

　以下の写真は、迫害され死亡した学習者の一部である。

王占海さん

翟暉さん

王忠瓊さん

廖玉英さん

李錫福さん

張鳳玲さん

張慧娟さん

林建平さん

魯春楊さん

胡火英さん

王鴻彦さん

　1999年7月20日、中共は突然、真・善・忍を実践する学習者に対する迫害を開始し、残虐な弾圧を行った。「名誉を腐らせ、経済を断絶させ、肉体を消滅させる」、「打ち殺しても責任を追わず」、「打ち殺したら自殺とみなし、身元を確認せずに直接火葬する」という絶滅政策を実施し、全国の公安部門、国安機関、司法システムを操り、法律を濫用し、学習者に対して経済的略奪、監視、連行、拘禁、洗脳、拷問、労働教養、判決などの迫害を加えた。多くの学習者が迫害により死亡、または身体障害を負い、幸せな家庭が破壊され、家族は離散し、身内を失った。26年間、中共は一日も迫害を停止したことはない。

　中共による法輪功への迫害には何のアンダーラインもなく、身体が健康で正常な学習者を強制的に精神病院に拘禁し、薬物による迫害や拷問を加えた。刑務所、洗脳班、派出所、留置場などの場所では、様々な拷問を用いて学習者に信念を放棄させようとした。例えば、手回し電話による電気ショック、拷問による自白の強要、殴打、スタンガンによる電気ショック、手錠で吊し上げ、後ろ手錠、足枷、窓枠に手錠をかける、独房監禁、排泄を許さない、針で手を刺す、毒薬を注射する、肘で心臓を強く突く、平手打ち、革靴で頭を踏みつける、からし油を飲ませる、ビニール袋で窒息させる、「宇宙帽を被せる（ヘルメット）」、「五馬分屍（四肢を引き裂く）」、飛行機姿勢、拳で殴る、長期にわたり睡眠をさせない、軍隊式姿勢を取らせる、靴底で顔を殴る、しゃがむ姿勢や立ったまま姿勢を強要、熱湯をかける、頭を汚水に押し付けて窒息させる、歯を打ち落とす、肋骨を折る、強制灌食、死人ベッドに縛り付ける、首を絞めて窒息させる、服を剥ぎ取って侮辱する、過酷な労働をさせるなどがある。迫害を受けた学習者の中には、優秀な教師、大学の図書館司書、上級技術者、エンジニア、医師、会計士、企業の管理職、運転手、会社員、農民など、社会のあらゆる階層の人々が含まれている。

2025年1〜6月　迫害され死亡した学習者の地域別人数統計

　以下は、2025年上半期に判明した、迫害され死亡した実例の一部である。

　一、中共の精神病院での迫害、および迫害され精神に異常をきたして死亡した実例

　1、広東省の何鏡如さん　精神病院に監禁され死亡

　広東省恵州市恵東県の何鏡如さん（男性）は、真・善・忍への信念を堅持したとして、三水労働教養所、四会刑務所、北江刑務所で計18年間不当に拘禁され、残酷な迫害を受けた。 2024年には恵東県公安局国内安全保衛部門（法輪功迫害の実行機関。以下、国保）の警官により再び連行され、恵州市内のある精神病院に拘禁された。そして、2025年5月20日、何さんは迫害されて死亡した。享年68歳。具体的にどの精神病院で、どのような迫害を受けたかについては、現在不明である。

　三水労働教養所で、何さんは独房への監禁、各種の拷問器具の使用、数本のスタンガンによる電気ショック、さらには拘禁期間の延長など、さまざまな残酷な迫害を受けた。

　広東省四会刑務所では、警官らにより数々の拷問を受けた。例えば、熱湯を直接顔や手にかける、頭を汚水に押し込んで窒息させる、長時間にわたる睡眠の剥奪、タバコの火を鼻先に近づけて燻す、上の歯をすべて打ち落とすなど、さらに、何さんに不明な薬物を注射した。それにより何さんは意識が朦朧として、指示されたことを何でもする状態になった。

　何さんは、薬物を注射された結果、腕の筋肉が萎縮し、両足は歩けなくなった。トイレに行く時も、必ず2人による支えがなければいけなかった。広東省韶関市の北江刑務所で、木の梁に座らせる、吊し上げられ、刺激オイルで鼻を燻す、食事に毒薬を混入されるなどの拷問を受け、また暴行を加えられ、片腕を無残にも骨折された。

　2、精神病院での迫害により、山東省の女性教師・胡克玲さんが死亡

　山東省莱西市の学習者・胡克玲さんは、中共による長年の迫害を受け、2024年11月に亡くなった。享年60歳。胡さんは莱西市実験中学校の優秀な教師だったが、真・善・忍の信念を堅持したとして、これまで7回も不当に拘禁された。うち3回は洗脳班で強制的な洗脳を受け、2回は拘留所に、1回は精神病院に監禁された。また、学校から不当に公職を解雇され、離婚を余儀なくされ、幸せだった家庭は瞬く間に崩壊し、家族は離散した。

　2002年9月24日、胡さんは莱西市の610弁公室、公安局、および勤務先の中学校の関係者らにより、莱西市第二病院の精神科に連行された。精神病院の男性看護師は、毎日胡さんに薬を無理やり飲ませ、飲まないとベッドに縛り付け、鼻をつまんで無理やり流し込んだ。そのため、胡さんの顔や髪は薬液まみれになった。数日おきに、男性看護師は胡さんに注射をしたが、胡さんが協力しないと、4、5人の精神病患者を連れてきて、胡さんを地面に押さえつけさせ、ズボンを脱がせ、無理やり注射をした。胡さんは断食して迫害に抗議したが、男性看護師らは胡さんの手足をベッドのフレームに縛り付け、チューブを鼻から挿入した後、故意に何度も上下に動かし、灌食が終わってもチューブを抜かなかった。彼らはまた、悪意に満ちた口調で「お前をやっつける方法はいくらでもある。苦しめてやる」と言った。

　2002年旧暦12月27日、胡さんは精神病院から解放された。4カ月以上の非人道的な拷問を受けたため、胡さんはめまい、目のかすみ、体の硬直、腫れ、麻痺、落ち着かず、動悸、恐怖感に苦しみ、足は腫れて靴が履けず、指の関節は腫れ上がり、生理も4、5カ月間止まった。同僚が言うように「まるで本物の精神病患者のようになった」。当時、胡さんの様子を見た同僚は抑えきれず胡さんの肩に顔をうずめて泣き出した。

'图：胡克玲被注射毒针的后遗症之一：手指骨节肿大'

薬物注射の後遺症で胡さんの指の関節が腫れた

　3、大慶市の許淑芬さん一家4人が迫害され死亡

　黒竜江省大慶市竜鳳区の学習者・許淑芬さんは、真・善・忍の信念を貫いたとして、長年にわたり中共の関係者からの迫害を受けた。金銭をゆすり取られ、何度も連行・家宅捜索・嫌がらせをされ、さらに3回にわたって労働教養所に送られ、拷問の末、一時は精神に異常をきたした。長年の迫害により、許さんは体調がますます悪化し、2022年に亡くなった。享年61歳。

　1999年7月20日、中共による法輪功への全面的な弾圧が始まった後、許さん一家全員が信念を守り続けたとして、中共当局から激しい迫害を受けた。その結果、許さんの父親、夫、息子も相次いで、迫害の中で亡くなった。

　4、黒竜江省の陳亜東さん　不当拘束で精神錯乱にされ死亡

　黒竜江省ハルビン市賓県の学習者・陳亜東さん（70代）は2023年2月16日、迫害の実態を伝えていた際に派出所の警官に連行され、拘束された。同年9月に解放されたが、もともと健康で農作業もこなしていた陳さんは、ぼんやりとした目つきで体が震え、近所の誰のことも分からず、日光を怖がって隅でうずくまるようになった。昼夜を問わず、服や椅子など何かを抱えては走り出し、「家に帰りたい」とつぶやいていた。そして2024年4月1日、陳さんは亡くなった。享年77歳。

　二、拷問による迫害で死亡した実例

　1、罪のない翟暉さんが拷問を受け、死亡

　遼寧省瀋陽市の学習者・翟暉さんは、中共による残酷な迫害とそれによる回復不能な身体への損傷を受けた後、2025年3月19日の早朝、この世を去った。享年62歳。翟さんは2004年1月、鉄西国保警官らにより連行された。留置場に拘禁されている間、鉄西区国保の隊長らは度々翟さんを連れ出し、拷問による自白の強要を行い、翟さんを殴打し、スタンガンで電気ショックを与えた。連れ出して拷問による自白の強要を行うたびに、翟さんは全身傷だらけの状態で留置場に戻されるため、留置場の警官さえも激怒した。

　2012年4月15日、翟さんは再び国保の警官に連行され、1年以上にわたって拘束された。その間、迫害され食事ができず、日常生活も自力でできないほど衰弱した。同年12月25日、瀋陽市瀋河区裁判所はひそかに裁判を開き、翟さんに懲役4年の判決を下した。その後、翟さんは瀋陽市東陵刑務所に拘禁され、肺結核を患い、骨と皮ばかりにやせた。2015年11月に釈放されたときには、両手で杖をついても歩くのが困難な状態で、家族に背負われて刑務所から出た。

　2、林建平さんが拷問を受けて死亡

林建平さん

　山東省煙台市栖霞市の学習者・林建平さん（63）は2022年2月6日、栖霞市公安局の入口前で、ある警官（法輪功迫害担当リーダー）に「法輪功は迫害されて冤罪を受けています。天安門焼身自殺事件は偽物だと知っていますか？」と尋ねた。たったひと言、迫害の事実を話したとして2023年3月、林さんは栖霞市裁判所により懲役3年の実刑を言い渡された。しかし、健康診断で基準に達していないため、帰宅を許された。2024年10月中旬、林さんは地元の警官により済南刑務所に拘禁され、2025年2月13日、迫害により死亡した。

　林さんは真・善・忍の信念を貫いたとして、何度も中共の関係者により拘留所、留置場、洗脳班、労働教養所、刑務所に閉じ込められて迫害を受けた。2004年に3年間不当に労働教養を科され、2005年さらに3年間の不当刑を受けた。王村労働教養所と山東省女子刑務所では、林さんは言語に絶する拷問を受けた。

　小庄洗脳班で、林さんは窓枠に手錠をかけられ、一晩中睡眠を許されなかった。王村労働教養所で、7昼夜吊るされ、強制的に灌食され、長時間立たされた。栖霞市留置場で、手錠と足枷をつけられ、死人ベッドに縛られた。山東省女子刑務所で、首を絞められて窒息して、薬物を注射され、灌食され、全裸にして侮辱されるなどの迫害を受けた。

　3、13年間拘禁され迫害を受けた陳金鳳さんが死亡

　黒竜江省牡丹江市の学習者・陳金鳳さんは生前、拘置所、労働教養所、刑務所で13年間拘禁されて残酷な拷問を受けた。2025年3月27日、陳さんは亡くなった。享年74歳。

　陳さんは、牡丹江市林業放送大学図書館の司書であった。法輪功を学び続けているとして、4回連行され、1回の労働教養を受け、2回の不当判決を受け、合計13年間拘禁されていた。陳さんは、顔を平手打ちされ、頭を踏まれ、手錠や足かせをつけられ、からし油を強制的に口に入れられて頭をビニールで被せられた。この拷問は、被害者の内臓がとても辛くなり、鼻水や涙が流れ、ビニール袋で覆われている間、呼吸することはできず、むせるため、内臓に深刻な損傷を与える。また、「五馬分屍」や、スタンガンによる電気ショック、裸にされる、トイレに行くことを許さない、針で手を刺す、肘で心臓を突くなどの拷問も受けた。

　陳さんは18年間年金を支給停止され、生活が苦しい状況になるため、家を売って借金を返し、借家で暮らすことになった。

　4、拷問を受けた河北省の牛志権さんが死亡

　中共による法輪功への迫害が始まった後、石家荘市高邑県の学習者・牛志権さんは、3回拘留され、2年間労働教養を科された。石家荘労働教養所で、警官は受刑者に指示し、牛さんに様々な拷問を加えた。例えば、飛行機姿勢の強要、殴打、長期にわたり睡眠の剥奪、また軍隊式の姿勢を長時間取らせる、過酷な労働、小さな独房に閉じ込めるなどである。ある日、受刑者の王玉清は、「法輪功が強いか、俺の拳が強いか」と叫びながら、牛さんの胸部を50回以上、力尽きるまで殴った。夜になると、隊長・趙超が牛さんを事務所に呼び出し、電気を消してから激しく殴ったり蹴ったりした結果、牛さんは血を吐いた。その暴力の音は、四階全体に響き渡るほどであった。

拷問の再現：飛行機を飛ぶ姿勢を強いられる

　牛さんは、2025年2月8日に亡くなった。享年63歳。牛さんの妻・郜聚亜さんも、三度にわたり拘留され、侮辱や暴行を受け、数えきれないほど嫌がらせを受けた。その結果、精神的に追い詰められ、2016年11月9日に亡くなった。享年53歳。

　三、刑務所での迫害による死亡した実例

　1、遼寧省瀋陽市の王艶さん　遼寧省第二女子刑務所で死亡

　遼寧省瀋陽市の学習者・王艶さんは、迫害の実態を伝えたことが理由で、2022年7月20日に瀋陽市大東区東塔派出所の警官・方朋に連行され、瀋陽市第一留置場に拘束された。その後、大東区裁判所により懲役4年の実刑判決を言い渡された。王さんは2023年2月15日に遼寧省第二女子刑務所に移送され、2025年5月9日に刑務所内で迫害され死亡した。享年71歳。

　2、重慶市の唐豊華さんは永川刑務所で迫害され死亡

　重慶市永川区在住の学習者・唐豊華さん（71）は、不当に有罪判決を宣告され刑務所に拘禁された。永川刑務所において迫害を受けて入院した。2025年4月17日、市第二人民医院にて冤罪のまま亡くなった。情報によれば、唐さんは冤罪による拘禁をまもなく終え、釈放を控えていた状況であった。

　しかしながら、中共の法曹機関における情報隠蔽のため、今回の唐さんに対する再連行・不当判決・拘禁の具体的経緯は明らかではない。推測すると、2021年末から2022年前半にかけて連行され、懲役4年から4年6カ月の不当判決を受けたと考えられている。

　3、黒竜江省の李長安さん　呼蘭刑務所で迫害され死亡

　黒竜江省方正県の学習者・李長安さんは、2015年10月28日に懲役12年の不当な判決を受け、呼蘭刑務所に拘禁された。刑務所で、李さんは独房に監禁され、服をすべて脱がされて侮辱され、拷問ベッドに縛り付けられ、地面に固定する鉄の輪に繋がれ、冬場に窓を開けたまま凍えさせるといった残酷な虐待を受けた。また、刑務官に殴打され、顔面は血まみれになり、さらに受刑者に殴られて前歯が1本折れた。2023年9月24日、李さんは亡くなった。享年53歳。

　四、60歳以上の高齢学習者62人が迫害され死亡

　1、南昌市の喩芳荘さん　冤罪を終えてから8カ月足らずで死亡

　江西省南昌市の90代の学習者・喩芳荘さんは、2024年5月20日に冤罪を終えて帰宅した後、身体の状態が次第に悪化した。しばしば意識を失い、昏睡状態に陥ることが多く、徐々に人への認識もできなくなり、身体の痛みが頻繁にあり、歩けなくなり、転倒しやすくなった。2025年2月9日未明、喩さんは93歳でこの世を去った。

　2020年12月21日、喩さんは西湖区裁判所により裁判を受け、懲役6カ月、罰金2000元の不当判決を宣告された。最終的に刑務所外での執行となった。2023年11月21日の夜、警官は喩さんを自宅から強制的に連行し、拘禁した。喩さんの話によると、刑務所内で両足に足かせをかけられ、3日間動けない状態で過ごした。また、入浴している際には、受刑者に頭から熱湯をかけられた。さらに、食事の際、受刑者らは食べ物を奪い合い、喩さんは残したものしか食べられず、時には全く食べずに寝てしまうこともあった。刑務所側は喩さんに上の寝床を割り当て、91歳の喩さんは毎日、上の段に登ったり降りたりしなければならなかったという。

　2、迫害の実態を伝え続けた廖玉英さん　迫害され死亡

廖玉英さん

　広東省茂名市の廖玉英さんは、85歳の時に警官により不当に連行され、不当な裁判にかけられたた。2024年12月、廖さんは迫害により死亡した。享年87歳。

　廖さんは法輪功を学び始め、全ての病気は完治し、健康になった。しかし、中共による法輪功への迫害が始まった後、廖さんは信念を守り続け、法輪功が迫害を受けている事実を人々に伝えたとして、何度も迫害された。廖さんは以前、法輪功の無実を訴えるため北京に陳情したことで、2年間の労働教養を強いられ、さらに、茂名市の洗脳班に送られた。その後、廖さんは法輪功迫害の実態を広めたとして20回以上も連行され、家宅捜索を受け、嫌がらせを受けた。それでも廖さんは、迫害の実態を人々に伝え続けた。

　2023年12月25日、廖さんは茂南区裁判所に連行され、不当な裁判にかけられた。一度に数人、十数人、20数人による大規模かつ長期にわたる迫害は、80代の廖さんに肉体的・精神的な大きなダメージを与え、廖さんは2024年12月にこの世を去った。

　3、王忠瓊さんは長期にわたり迫害され、死亡当日にも嫌がらせを受けた

王忠瓊さん

　四川省什邡市の退職した薬剤師で、学習者・王忠瓊さん（85）は、26年間にわたり中共による様々な迫害を受け続けた。長期にわたる監視、尾行、嫌がらせ、頻繁的な家宅捜索、強制連行、洗脳班への拘束、不当な判決、年金の剥奪などの迫害を受け、重病に苦しみ、2025年3月8日または9日に亡くなった。享年85歳。王さんが亡くなったその日の午前中、地元の派出所の警官は「訪問」を口実に嫌がらせをした。

　王さん夫婦は2021年10月と11月、地元の警官により路上で2回連行され、家宅捜索を受けた。2022年7月8日、王さんは什邡市裁判所により1年6カ月の軟禁処分と8,000元の罰金を科され、夫の龔さん（今年88歳）は1年の軟禁処分と5,000元の罰金を科された。軟禁期間中、地元の警官は毎月、自宅にやって来て嫌がらせを行った。

　2024年3月、王さんは当局によって年金を停止された。そして2025年3月8日（または9日）、85歳の王さんは苦しみの中で亡くなった。亡くなった時、王さんの目の端からは血の涙が滲んでいた。

　4、電波ジャックに参加した王占海さん　22年間逃亡生活の中で死亡

　遼寧省鞍山市の学習者・王占海さんは2002年2月16日、電波ジャックに参加し法輪功迫害の実態を暴露したとして、中共の警察に突然包囲された。脱走後は指名手配され、22年間も逃亡生活を余儀なくされ、家に戻れない日々が続いた。そして2024年5月10日、王占海さんは亡くなった。享年67歳。

王占海さん

　電波ジャックに参加した7人の学習者の中には、6人が相次いで連行された。張莉さんは2002年8月27日、迫害により死亡した。魏志義さんは鞍山市裁判所から懲役20年、申海龍さんは懲役18年、徐兆斌さんは懲役17年、李桂紅さんは懲役15年、何暁秋さんは懲役14年の実刑判決を宣告された。当時、王占海さんはその場で包囲から逃げ出したが、全国指名手配され、22年間も放浪生活を余儀なくされた。長期にわたる苦難と漂泊の末、2024年5月10日に亡くなった。

　5、甘粛省慶陽市の郭彩萍さん　迫害され死亡

　甘粛省慶陽市鎮原県の学習者・郭彩萍さんは、不当に懲役3年の判決を受け、2016年11月に甘粛省女子刑務所に拘禁された。そこで刑務官や監視役から残酷な虐待を受け、さらに正体不明の薬を無理やり服用させられた。2025年5月19日、郭さんは亡くなった。享年74歳。

　甘粛省女子刑務所で、当時65歳の郭さんは毎日「白い錠剤」を1錠強制的に服用させられした。服用後は一日中うとうとし、頭がぼんやりして、食事をしなくても平気になり、常に眠気に襲われていたという。また、受刑者の王蕾、高晶晶、張瑜らが、警官の指示で郭さんに暴行を加え、郭さんは全身が傷だらけになり、危うく命を落としかけた。

　帰宅した後も、「敏感日」になるたびに、地元の警官および地域の役員によって度々嫌がらせを受けた。2024年8月21日夜10時過ぎに、鎮原県の国保および城関派出所の警官らが郭さんの自宅に押し入り家宅捜索を行った。