　【明慧日本2025年7月16日】イタリアの首都ローマで「法輪大法修煉体験法会」が7月6日、成功裏に開催された。イタリア各地から集まった東洋と西洋両方の学習者たちが法会に参加した。11人の学習者が壇上で発表し、修煉の過程での心の歩みや、困難や試練の中で李先生と法を信じ、正念を持って正しい行いを保つ方法、また矛盾の中で内面を見つめ、学習者との協力を通じてより多くの人を救うための修煉の体験談を交流した。

　学習者たちの発言は真摯で素朴なものであり、ここまでの歩みの中での困難な道のりは、大法の不思議さを随所で証明した。法会に参加した学習者たちは、それらに対し深い共感を感じ、多くの恩恵を受けたと語った。

7月6日、法輪大法修煉体験交流会が首都ローマで開催

法会で修煉体験を発表する学習者

　修煉中で感謝の心を常に持つ

　ローマ出身のアレッサンドロさんは、18歳から修煉を始めた。彼は法輪大法を修煉する中でどのように成長し、成熟し、プロジェクトの責任を担えるようになったか、その過程を共有した。

　アレッサンドロさんは以前、一般のメディア企業でかなり高収入な仕事をしていた。しかし、大紀元が人材を募った際、彼は躊躇なくその仕事を辞め、大紀元メディアに加わることを決断した。

　法会上で、彼は大紀元メディアの仕事に関わる中で成長していった修煉の過程を共有した。彼は「プロジェクトの責任者として、必要な一般的なスキルだけでなく、まずは自分自身をしっかりと修煉しなければならないと感じています。すべての念を監視し、いつでも欲望や執着心を手放す準備をする必要があります。プロジェクトの安定と成功は、これと密接に関連しているからです」と述べた。

　実際、イタリア版大紀元の設立過程は、彼自身にとっても修煉の過程だった。まず「責任を担う」ということを受け入れる必要があったが、これは彼が以前避けてきたものだった。その任務を本当に受け入れるために、彼は時間をかけて適応し受け入れた。その後、「真」という原則を貫く過程で、プロジェクトの他の仲間に正直に自分が正しいと思う意見を伝えることの重要性を学んだ。また、その過程を通じて「忍」と「善」における修煉の境地も向上させた。

　総責任者として、アレッサンドロさんは多くの人を管理する必要があり、無数の問題に対処しなければならなかった。特に会社の構造を構築し、法的問題を処理する初期段階では、彼はさまざまな通知や電話を同時に受け取ることが多く、また他のメンバーによる仕事上の問題も対処する必要があった。これらすべてに対して、彼は極度の忍耐と包容力を持って向き合う必要があった。

　しかし、学法を重ねることで、アレッサンドロさんの内面はますます落ち着きを増した。彼は「私は李先生に非常に感謝し、恩義の心でいっぱいです。修煉を通して得た苦しみと喜びすべてに、感謝しなければならないことを忘れてはならないと、常に自分に言い聞かせています。日々の生活の中での困難の中で、人は感謝の心を忘れがちですが、逆の感情に陥ることがあります。

　時には落胆し、孤独の中で弱さを感じたり、執着を手放す困難の中で悲しみを感じたりしますが、私は常に自分自身にこう言います。「何が起きても、それが良いことであれ悪いことであれ、私は李先生に助けを求め、困難を乗り越える力を与えていただきたい」

　病業の関を通じて悟ったこと

　法会上で、ミラノ出身の蒋さんは、命を脅かす危険な病業の関を経験した後、人生と修煉についての考えを語った。蒋さんは、「病院で、病人たちの苦しみのうめき声や泣き叫びを目撃しました。病業の前では人はどれほど無力で小さな存在であるかを痛感しました。生老病死、人生は無常であり、ただの無力な嘆きだけなのです。これによって私は法輪大法に対する信念を一層強めました。私は自分自身を修め、人の境地を超え、李先生が法を正す事を手伝い、正法を行い、人々を救うためにより良く参加しなければならないと思いました」と述べた。

　病業の過程を振り返ると、彼は業力の恐ろしさと生命の脆弱さを感じた。どんな英雄や帝王であっても、業力が来れば瞬時に崩れ去る。だからこそ、人は驕るべきではなく、悪事を働いて業を積むべきではない。業力は人の理性を失わせ、さまざまな恐ろしい状態を引き起こすことができる。学習者も李先生と法に対する信念がなければ、この関を乗り越えることはできない。

　蒋さんは、「驕りは私心の表れであり、旧勢力が私を迫害する口実でもあります。李先生の教えを通じて、学習者は無私であり、自己に執着せず、この世に欲求を抱かないことを理解しました。修煉中、李先生の慈悲深く守ってくださるご恩に対して、私は感謝の気持ちでいっぱいです」

　「人生は幾世代にもわたる輪廻転生を通じて苦しみを受けることで人の魂を浄化し、大法の伝授を待つものであるということです。法を得て修煉に入る機会、あるいは法による救済を得ることが目的なのです。この病業の過程を通じて、自分は物事に対して人間の『理論』で理解するべきではないことを学び、生命が謙虚であるべきということ、そして法が最優先であることを理解しました。法だけがすべての執着を破ることができるのです」と語った。

　「真・善・忍」の原則に基づいた子育て

　スロバキア出身のマーセラさんは、家庭環境での修煉の体験を共有した。彼女は、「息子が生まれた時から、私は彼を学習者として見るよう努力してきました。李先生が私に巨大な責任を託してくださったことを理解していました。それは、『真・善・忍』の原則に基づいて子どもを育て、彼を大法に近づけ、徐々にめざめさせ、修煉を精進する手助けをすることです」と述べた。

　マーセラさんは、子どもの横でよく法を読んだり煉功したりして、学習者としてあるべき姿を見聞きできるようにし、毎晩少しずつ法を読んでいくことから始めた。最初は子どもがついていけず、1ページや１小節さえ読むのが難しかったが、時間が経つにつれ、徐々に続けられるようになった。順調ではないこともあったが、この過程を通じてマーセラさんは心性を高め、子どもへの執着心を手放した。息子が3歳の時、「僕は大法の修煉者になる。そして業力をすべて転化して、本当の家に帰るんだ」と言った。

　また、マーセラさんは自分に執着心が現れるたび、李先生がしばしば子どもの口を借りて彼女に注意を促していると感じていた。ある時、彼らが真相を伝える資料を配布している時、雨が降り始めた。彼女は子どもを雨から避けさせたいと思ったが、子どもはこう言った。「僕は続けられるよ」そうして二人は雨の中、観光客に法輪功への迫害の実態を伝え続けた。

　変わらぬ姿勢でより多くの人々を救う努力を

　アンドレイさんは学習者として今日の世界の混乱や紛争にどのように向き合い、学習者の正念で自らを導いているかをシェアした。

　彼は、「最近、世界で多くの出来事が起こり、それが時に私の気を散らすことがあります。外部の変化に合わせて計画を調整するべきかと考えることもあるのですが、振り返ってみるとどんな状況であっても変わらぬ姿勢で、より多くの人々を救う努力をするべきだと悟りました。なぜなら、世界がどんなふうに変わろうとも、学習者には自分だけの道があり、その具体的な環境でその道をしっかりと歩めばいいからです。この数十年、中国共産党（中共）はずっと法輪功を迫害してきましたが、学習者たちは迫害の実態を伝え、修煉を続けることを止めたことはありません。そのような厳しい環境下でもできたのですから、私たちここにいる者はさらにそれを成すべきだと思います」と語った。

　さらに彼は、「以前は主に集団活動に依存していました。規模が大きく、影響力も大きいためです。しかし今、自分の日常生活の中にも多くの機会があることに気づきました。真相をどうやってより多くの人々に伝えるかを本気で考えれば、新しいアイディアが次々と湧いてきます。たとえそれが小さなことでも、多くの道が開かれるのです」と語った。

　法会は午後6時に円満に終了した。交流を通じて、参加者たちは多くの学びを得て、修煉の意義をさらに明確にすることができた。修煉の道を進む上で、大切なのは真心で法を学び、実際に修煉を努めること、学習者たちがともに修煉する機会を大切にし、ひとつのまとまりを形成しながら継続して向上することだ。そして、李先生が法を正すことを手伝い、人々を救う使命を果たすことが李先生の慈悲深い救いに報いる唯一の方法なのだ。