文／中国の大法弟子　　

　【明慧日本2025年7月17日】ここ数日、右上の歯が少しうずくように痛みますが、痛むときと痛まないときがあります。ただ、食事のときの感じは違っていて、ある1本の歯が、常人の言葉で言うと神経が露出したような状態に近いのです。冷たいものはダメ、熱いものもダメ、風に当たるとすぐに痛み、食べ物を噛むときも強く噛めず、力が入りません。

　私はまず（旧勢力の）迫害を否定しました。「自分に法にそぐわないところがあれば、法の中で正していく。誰も私を妨害したり迫害したりする資格はない」と考えました。しかし、正念を発しても良くならなかったので、さらに内に向けて探してみました。歯の痛みは「口を修める」と関係があるのではないかと考えたのです。自分の最近の言動を振り返ってみましたが、誰かを傷つけるような言葉を口にした覚えはありませんでした。

　歯の痛みは病気ではありませんが、実際に痛むとやはりつらいものです。私は学法を強めましたが、痛みの感覚にはあまり大きな変化は見られませんでした。3日前の夜、眠る前に師父にお願いしました。「師父、弟子は愚かで、内に向けて探しても正しく見つけられず、どこを法に照らして正さなければならないのか分かりません。どうか、ご啓示をお願いいたします」

　その夜、私は熟睡していたのですが、ある場面で突然目が覚めました。夢の中で私は劇場のような場所にいました。そこには舞台があり、舞台の上と下に人々がいました。舞台の下には十数人が、向かい合って2列に整然と立っており、舞台の上には3人が、特に規則もなく立っていました。私はその舞台の上にいました。

　このとき、舞台上も舞台下も、小さなスピーカーから流れてくる音声に合わせて、法輪大法の第1式功法を煉っているようでした。皆がその煉功音楽に合わせて煉功していたのですが、しばらくするとその音楽を、「これは大法の煉功音楽ではない」と私は感じました。

　このとき、私は舞台下の同修たちを見ました。彼らは大法の第1式功法ではない動きをしており、動作は整然としており、腕を横に力強くまっすぐ伸ばして、前後に規則的に動かしていました。しばらくすると、今度は腕を頭の上に向かって真っ直ぐに伸ばし、それをまた下ろすという動作をしていました。その一連の動きは全員がぴったり揃っていて、とても整然としていました。その様子を見て、私はとても驚きました。次に私は舞台上の2人を見ました。彼らもまた動作を変えており、その音楽に合わせて何かを演じるように動いていたのです。

　私はハッと目を覚まし、目を開けて「ああ、これは夢だったんだ」と気づきました。そしてすぐに考えました。これは一体どういうことだろう？　自分で作り出した夢ではない。きっと師父が夢の中で弟子にご啓示くださっている、と思いました。

　私は内に向けて探しました。「そうだ！」と気づきました。私は普段、同修の中に法に沿っていないところを見かけることがあります。でも、その時に必ずしも注意しておらず、あるいは、見て見ぬふりをしてしまうこともありました。そして、いざ指摘しても相手が改めないと、次からはもう言わなくなってしまっていたのです。

　考えてみれば、これは本当に慈悲心に欠けていました。師父の法に照らしてみると、これは自分の修煉上の問題だと強く感じました。私はこれを正していかなければなりません。

　朝食を終えると、私はすぐに「修煉に問題があるのでは」と感じていたある同修のところへ自ら出向きました。一緒に学法し、交流を重ね、法の中でお互いに正すことができました。私たちは共に法の上で向上することができたのです。

　そして、もっとも不思議だったのは、それ以降、あれほど悩まされていた歯の痛みがすっかり治まり、あの間違った状態がすべて消えたのです。慈悲深い師父のご啓示に、心から感謝申し上げます。

　この出来事はすでに過ぎたことではありますが、私は法の中で自らのこの修煉の過程を整理し直しました。大法の修煉は「利他的な生命」を目指すものであり、特に法を正す時期の大法弟子にとって、それはなおさらのことです。

　私はこれまで、言うべきことを言わないことがありました。表面的には「相手が理解しないかもしれない」、「受け入れられないかもしれない」、「もし間違っていたら自分の修煉に影響するかもしれない」といった理由をつけていましたが、突き詰めて言えば、それは「私（し）」を中心に据えて自分を守ろうとしていたのです。つまり、それは「私」のための考えであり、「私心」だったのです。これは修煉者として改めるべき根本的な問題だと、法の中ではっきりと認識しました。

　師父はこのようにおしゃっています。「私はいつも言いますが、人が如何なる自分の観念も持たず、個人の利益を起点とせず、真心から相手のために不足を指摘し、或いは相手に何が正しいかを教えるならば、相手はきっと感動し涙を流します」（『シンガポール法会での説法』）

　大法の基準と照らし合わせてみると、自分にはまだ大きな差があると深く感じます。だから、私はこれから着実に自分を修めていかなければなりません。

　これは私の現段階でのわずかな悟りであり、法にそぐわないところがあれば、どうかご指正ください。

　（編集責任者・李明）