　【明慧日本2025年7月17日】法輪功の反迫害26周年を迎え、イタリア各地の法輪功学習者（以下、学習者）は7月4日から6日までの間、イタリアの首都ローマで活動を行い、中国共産党（以下、中共）の悪事を暴露し、迫害の停止を呼びかけた。イタリアの多くの国会議員や要人が連帯の書簡を送った。

　彼らは中共による人権侵害、特に現在進行中の国境を越えた弾圧行為を非難し、イタリア当局および欧州連合機関に対して、この26年にわたる迫害を終結させ、信仰と思想の自由が尊重されることを確実にするよう、より一層明確に立場を示し、実際の行動を取ることを求めた。

　テルツィ上院議員「学習者への揺るぎない支持を表明すべき」

上院議員ジュリオ・テルツィ氏

ジュリオ・テルツィ上院議員によるソーシャルメディアでの投稿（スクリーンショット）　イタリアの同胞党のジュリオ・テルツィ上院議員（共和国上院欧州連合政策委員会委員長）は、支持書簡の中で次のように述べた。「中共が世界中で学習者に対する越境的な弾圧をますます強化している。彼ら（学習者）は脅迫、身体的攻撃、根拠のない訴訟、さらにはソーシャルメディアでの誹謗中傷を受けており、我々は彼らに揺るぎない最強の支持と共感を表明しなければならない。彼らの運動は平和的で非暴力的だが、驚くべき勇敢な闘志を示している」

　「1999年に中共が法輪功という心身修養団体を弾圧して以来、学習者は民主主義国家や国際機関に対し、迫害の停止と奪われた権利の回復を訴えてきた。今日、我々は再び彼らと共に立ち、EU、EU加盟国および地方政府に対し、文化分野を含む中共の妨害と圧力に屈しないよう呼びかける。これらの行為は、人間の尊厳、権利、普遍的価値への尊重のみを求めている学習者に打撃を与えることを目的としている」

　上院議員ペレグリーノ「各国政府および機関は、迫害を制止するために実際の行動を取るべき」

上院議員シンツィア・ペレグリーノ氏

　7月4日、イタリア上院人権委員会のメンバーで、イタリアの同胞党所属の上院議員シンツィア・ペレグリーノ氏はインタビューで次のように述べた。「中共による学習者への迫害開始から26周年を迎えるにあたり、私は再びこれらの無辜の被害者への深い関心と揺るぎない支援を表明します。彼らは、『真・善・忍』という普遍的な価値を提唱する信仰を修煉しているという理由だけで、追跡され、拘束され、さらにはさまざまな形態の暴力を受けています」

　「これらのシンプルで貴重な価値観は、真の自由と共同体意識を象徴するものであるため、明らかに一つの専制政権を恐怖に陥れました。そして、まさにこの二つの力『自由と団結』が、長年にわたる不断の努力の中で、中国の全体主義体制を含むあらゆる形態の権威主義を力強く揺さぶり、さらには打ち負かすに違いありません」

　「しかし、個人的な支援の声だけでなく、各国政府や国際機関が実際的な行動を起こし、支援の手を差し伸べることがより求められています。国際社会は、これらの重大な人権侵害行為を見過ごしてはいけません。信仰や思想、精神的な実践によって迫害を受けているすべての人々を断固として支持しなければなりません」

　「また、各国政府や外交機関には、たとえ海外にいても中共から脅迫や嫌がらせを受けている被害者に対し、効果的な保護と支援を提供するよう呼びかけます。人権、思想の自由、民主主義は全人類共通の価値であり、妥協することはおろか、外交的または経済的利益のための犠牲に尚されるべきではありません」

　ピエモンテ州人権・市民権委員会、法輪功学習者に対して最も揺るぎない声援を表明

ピエモンテ州人権・市民権委員会委員長ダヴィデ・ニッコ氏

ピエモンテ州人権・市民権委員会副委員長ジャンピエロ・レオ氏

ピエモンテ州人権・市民権委員会副委員長サラ・ザンバイア氏

ピエモンテ州人権・市民権委員会の支援書簡

　ピエモンテ州人権・市民権委員会の支援書簡の内容は以下の通りである。

　この迫害は、中国における最も深刻な人権危機の一つであり、恣意的な拘束、拷問、殺害など、数百万件に及ぶ人権侵害を引き起こしている。当委員会はその設立理念の中で、信仰の自由、言論の自由、および人間の尊厳を確認し、擁護する。これらはいつでも、どんな場所でも守られなければならない基本的な価値観である。

　法輪功迫害26周年にあたる2025年7月20日を迎えるにあたり、我々は以下の連帯メッセージを発信する。

　• 法輪功学習者に対する迫害、および国際的な報告により広く記録され、暴露されている強制臓器摘出の行為を強く非難する。

　• 中共政権による脅迫と虚偽の宣伝活動に深い懸念を表明する。これらの活動は、学習者およびその支持者に打撃を与えることを目的としている。

　ピエモンテ州人権・市民権委員会は、7月4日にローマで行われた関連の活動を支持し、この依然として続いている迫害を制止するための呼びかけに加わり、人権と人間の尊厳を守るために引き続き尽力することを再度約束する。

　ポッツォーロ下院議員「皆さんと共にいる」

下院議員のエマヌエーレ・ポッツォーロ氏

　イタリア下院議員エマヌエーレ・ポッツォーロ氏の声援の書簡は以下の通りである。

　親愛なる友人たちへ

　あなた方は命と自由を愛し、それを守る過程で、人類史上最も恐ろしい悪魔のような専制政治の一つである中共と戦っています。

　人生の最も深い意味は、男女問わず魂と肉体を持つ完全な人間として、日々子供たちや創造の中に見出す笑顔の美しさを認識し、守り、伝える能力を持ち、さらに人類を単一のイデオロギー、グローバリズムのアルゴリズム、偽科学技術に隷属させようと企む者たちに立ち向かう勇気を持つことにあります。

　人間を生体解剖し、社会正義と進歩の名のもとに臓器を取引する者たちを前に、誰もが自意識にある『沈黙を守って権力者に迎合するのか、それとも邪悪な専制政治に屈しない崇高な闘いに、精神的または行動的に加わるのか』と選択すべきです。

　何億もの命の一員として、私はあなた方と共にいます。言葉と行動であなた方の闘いを支持するだけでなく、歴史上最も強力な力、祈りの力をもってあなた方を支えます。

　ステファニー上院議員「勇気、理性、信念の聖火を常に高く掲げる」

エリカ・ステファニ上院議員

エリカ・ステファニ上院議員からの支持書簡

　以下は、イタリアのエリカ・ステファニ上院議員からの書簡の翻訳である。

　尊敬する皆様

　まず初めに、このような重要かつ意義深いイベントにお招きいただき、またご挨拶を申し上げる機会をいただいたことに心より感謝申し上げます。

　私が所属する政治運動は、常に『民族の自決』という神聖な原則を行動の礎としてきました。次の考察に着手する前に、私たちはまず民族そのものに内在する価値を認識しなければなりません。人々の集団が共通の目標、感情、伝統によって結ばれたとき、真の共同体が形成されるのです。

　国民と市民は尊重されなければなりません。なぜなら、すべての法律や規範よりもまず、さまざまな形の『自由』が存在するからです。この自由は人間の尊厳を剥奪できない基盤であり、あらゆる真の民主主義社会の核心と鼓動なのです。

　いかなる脅威も、自国民、自決権および自由を尊重する国家や政府の完全性を揺るがすことはできません。政治体制の安定と繁栄は、これらの基本原則の擁護に基づいてのみ保障されうるのです。

　私はイタリアに住んでおり、自分が見聞きしたことについてのみ意見を述べることができますが、この国の豊かで多元的な文化に支えられ、他者を害さない限り、誰もが自由を享受する権利を持つべきだと深く確信しています。

　それゆえ、私は皆様が崇高な行動を取る中で、勇気、理性、信念の聖火を常に高く掲げることを奨励します。

　心からの挨拶と、最良の願いを込めて。

　スタンゴ人権連合会会長「EU機関は立場を明確にし、越境的弾圧行為を止めるべき」

イタリア人権連合会会長アントニオ・スタンゴ氏

　イタリア人権連合会会長アントニオ・スタンゴ氏は次のように述べた。「中共政権による法輪功学習者への迫害が始まってから、すでに26年が経過しました。民主主義国家や国際機関は、この精神修煉団体に対するしばしば流血を伴う暴力的な弾圧に終止符を打つよう呼びかけるだけでなく、イタリアを含む多くの国々で中共政権によって行われている国境を越えた弾圧の形態が増加していることに具体的な注意を払うべきです」

　「学習者を孤立させ、その活動を阻止することを目的とした脅迫、さらには身体的な攻撃、ソーシャルメディア上での組織的な中傷、政府、地方行政機関、文化機関、人権団体に対する圧力はすべて、容認できないものです。この問題に対して、我々の政府およびEU機関は明確かつ断固たる立場を示すべきです」

　ザンパルッティ元国会議員「法輪功は真理、善良および寛容の力を代表する」

エリサベッタ・ザンパルッティ元国会議員

　以下は、欧州拷問禁止委員会イタリア代表で、元イタリア国会議員のエリサベッタ・ザンパルッティ氏の声援の書簡の翻訳である。

　親愛なる法輪功の友人たちへ

　あなたたちは真理、善良および寛容の力を代表しています。だからこそ、あなたたちは中共の専制政治が最も恐れる力なのです。あの政権は人々から真実を奪い、暴力ですべての従わない声を弾圧しています。中国国内にとどまらず、国境を越えてその弾圧を広げています。私たちはそのことをよく知っています。

　あなたたちはその政権の敵であり、だからこそあなたたちは全ての民主主義と自由を愛する人々の友人であり、私の友人でもあります。権力関係の上にすべてが築かれているように見えるこの世界において、あなたたちは人と人との関係の力が何より重要であることを証明しました。そして、長い目で見れば、それこそが勝利する力なのです。

　あなたたちの本当の姿を示し、中共政権の素顔を暴露するために、私はあなたたちと共に立ちます。そして、あなたたちへの迫害を止め、私たち全員の内心の最も美しい部分を解放するために、私はあなたたちと共に立ちます。

　心を込めて

　エリサベッタ

　雑誌編集長レスピンティ氏「世界はいつまで迫害を容認するのか？」

マルコ・レスピンティ氏

　以下は、『寒冬』雑誌編集長マルコ・レスピンティ氏の応援メッセージの翻訳である。

　7月20日まであと数日しかありませんが、この日は忘れることのできない日なのです。

　1999年のこの日、中華人民共和国に住むすべての民族を支配し、抑圧する共産党政権は、平和な市民グループに対して前代未聞の迫害を開始しました。彼らの唯一の『罪』は、中共のイデオロギーの中核をなす無神論的唯物論に従わなかったことです。

　彼らは、中国の伝統に根ざした精神修煉団体である法輪大法の学習者です。その日以来、このグループは最も卑劣な弾圧を受け、残虐な仕打ちさえ受けてきました。

　中で最も凶悪な手口の一つは、人間の臓器を強制的に摘出することです。これらの臓器は闇市場で取引され、中共政権はそこから莫大な利益を得ています。

　この野蛮な行為は終わらせなければなりません。直ちに終わらせなければなりません。

　この迫害が始まってから丸26年が経過しました。続々と出てくる被害者の無数の証言と圧倒的な資料を見れば、北京政権がその責任から逃れることは不可能です。

　もう1日も、1時間も、1分も、世界が無関心でいることは許されません。法輪大法と大法の学習者は正義を渇望し、真実を求めています。世界はもはや目をそらし続けてはいけず、些細なことに耽溺し、血で手を染めた中共政権と取引し続けるべきではありません。　

　『ユダヤ・キリスト教聖書』の詩篇13篇の著者はこう問いかけました。「主よ、いつまでなのですか？」

　私たちもこう問いかけます。「自国民を不当に投獄し、殺害さえしている非自由主義政府と国際社会の共存のために、法輪大法の姉弟がこれほど重い対価を払うことを、世界はいつまで容認するのでしょうか？」