　【明慧2025年7月17日】（カナダ・トロント＝明慧記者）7月12日、カナダ各地から集まった1300人以上の法輪功学習者（以下、学習者）が、トロント市中心部のシェラトン・センター・トロント・ホテルで開催された2025年「カナダ法輪大法修煉体験交流会」に参加した。

　学習者の修煉体験を聞いた後、何人かの参加者は自身の修煉の歩みと照らし合わせながら感想を分かち合った。皆は、今回の法会が自分の不足を見つける助けとなったと話し、無条件に内に向かって探すこと、正念を保つこと、そして師と法を信じることの重要性について語った。

　問題に直面したとき、最初の一念は「内に向かって探す」こと

法会に参加した感想を語るボグダンさん

　カルガリー出身で現在トロントに住むボグダンさんは、2021年から法輪大法の修煉を始めた。彼は今回の法会に参加した感想を次のように語った。

　「ある学習者が、学習者同士の心性の関（かん）は常人との心性の関よりも乗り越えるのが難しいという観念に触れていましたが、この観念は実は突破すべきものだと思います。私も同じような体験があります。常人との間にトラブルが起きた時は、比較的冷静に対処しやすいのですが、学習者との間にトラブルが起きると、自分の法に対する理解を無意識に相手に押しつけてしまい、自分の考え通りにしてほしいと思ってしまいます。これが学習者との間のトラブルが解けにくい原因です。しかし、私たちは皆修煉者です。相手が誰であれ、私たちは内に向かって探し、自分がどこを改め、どこを高めるべきかを見つけるべきなのです」

法会に参加した感想を語るヴィッキーさん

　ヴィッキーさんは、トロントのメディア会社で働く学習者である。彼女は学習者の真摯な交流を聞き、自分の修煉状態と照らし合わせて、大きな差を感じたという。彼女はこう語った。「法会が近づくたびに、私はいつも交流文章を書こうと思いますが、結局は恐れる心や周囲を気にする心などの執着心に妨害されて諦めてしまいます。他の人に『精進していない』と思われるのではないか、誤解されたり、トラブルを引き起こしたりするのではないかと心配してしまうのです」

　「メディア会社での仕事中にトラブルに直面した時、私は本当の意味で内に向かって探すことができておらず、たくさんの恨みの心を積み重ねてきました。青年の学習者が『無条件に内に向かって探す』ことについて話しているのを聞いて、私はようやく自分がずっと『条件付き』で内に向かって探していたことに気づきました。表面上は我慢しているように見えても、心の中には不満や悔しさがいっぱいだったのです。本当の『忍』とは、心に恨みがなく、悔しさに感じることもなく、そういう心の状態なのだと悟りました」

　ヴィッキーさんは、学習者の修煉体験と自分を照らし合わせる中で、家族や学習者に対する自分の態度が、実は自らの執着を反映していることに気づいたという。彼女はこう語った。「例えば、イライラしたり他人を否定したりする言動は、実は自分の嫉妬心や不公平な心の投影なのだと分かりました。すべてには因果関係があることを理解し、私は恨みや心配、嫉妬を放下し、もっと法を学び、もっと煉功して、正念を保ってこそ、自分の使命をより良く果たし、誓約を果たすことができるのだと思いました」

　学習者の交流と照らし合わせて、自分の不足を見つめ直す

法会に参加した感想を語るダニエルさん

　ベネズエラからカナダへ移住した学習者のダニエルさんは、家族とともに法会に参加した。ダニエルさんは、2008年に法輪大法に出会い、その後、法輪大法を妻にも紹介したという。現在、妻も彼と共に法輪大法を修煉している。

　学習者の修煉体験を聞いた後、ダニエルさんは次のように語った。「すべての交流が学習者の向上を促してくれると感じました。法会はお互いに学び合える良い機会です。学習者は困難や試練に直面したとき、自分の執着心に気づき、それを修めていくことができています。実際、私たちも同じように内に向かって探し、自分に同じ問題がないか、何を取り除くべきかを見つめることができます。ですから、一人一人の交流がとても貴重であり、私はこの機会をとても大切にしています」

　どの学習者の修煉体験が特に印象に残ったかについて尋ねられた際、ダニエルさんは、神韻芸術団のプロモーションを担当している学習者の交流に深く感銘を受けたという。ダニエルさんはこう述べた。「さまざまな神韻のプロモーション業務をこなす中で、長期間家族や幼い子どもと離れて過ごすという心性の試練にも、学習者が平然と向き合っている姿にとても感服しました。地元の神韻の協調人が、病業のような妨害に直面した際にも、常に内に向かって探し、自分の心性を高め続けているという話を聞いて、とても感動しました」

法会に参加した感想を語るキャサリンさん

　ケベックから法会に参加したキャサリンさんは、法会に参加できたこと、そして学習者の修煉体験から多くの啓発を受けたことを喜びながらこう語った。「学習者が修煉の中でどのように困難を乗り越え、どのようにより良く行っているのかを聞くと、いつもとても励まされます」

　キャサリンさんは、最近自分自身もいくつかの試練を経験していると言い、皆の交流を聞いて「内に向かって探す」ことの重要性を改めて実感したという。彼女はこう話した。「特に心に残ったテーマの一つは『恨み』です。私自身にもそうした感情があることに気づき、それを放下し、もっと寛容と慈悲の心で人や物事に向き合わなければならないと感じました」

　キャサリンさんは、特に印象に残った2人の発表者の体験についても語った。1人はプロジェクトの協調人で、家庭内のトラブルや食物不耐症に直面した際、それらを修煉の機会と捉え、心性を向上させようと努力したことを語った。もう一人は、自身の病業について、それが非常に大きな業力の圧力であり、精進して修煉し、正念を発することでのみ、徐々に取り除いていけるのだと語った。キャサリンさんはこう話した。「彼らの体験を通して、自分自身の姿が見えてきました。私も信念をより一層固め、自分をしっかり修めていこうと決意しました」

　自然療法医師「正念を保ち　師父を信じる」

法会に参加した感想を語るホセさん

　ホセさんはアルゼンチンで生まれ、現在はトロントに住む自然療法の医師である。彼は法輪大法を修煉して7年になり、かつて人生に対して抱いていた疑問に法輪大法が答えを与えてくれたと話す。

　ホセさんは、学習者が心を開き、互いに協力し合い、ともに向上していくことに感謝している。「学習者が修煉の中で直面した挫折や、心性を高めることで智慧を得て問題を解決した体験を聞くことで、私は謙虚な気持ちになり、深く感動しました」とホセさんは語った。そして続けて、「私にとって、今日の交流会のテーマは『善』だと思います。他人に対して十分な善の心で接しているか、改めて考えさせられました。同時に、困難の中でも師父を信じ、常人の思考パターンに惑わされないようにしなければなりません」と述べた。

　ジョセフさんはオンタリオ州ハミルトンに住む脊椎マッサージ師で、自身の診療所を経営している。彼は学習者と共に交流する機会をとても大切にしており、「皆が集まって修煉の体験を交流できるのはとても貴重なことです。こうした交流は、私たち一人一人の修煉を促進してくれます」と語った。

　ジョセフさんは法会に参加した感想をこう語った。「学習者の交流を通して、正念を保つことの重要性に気づかされました。私は、正念こそすべての根本だと思います。学習者たちはそれぞれの視点から、正念を持つことで問題を解決する智慧を得た体験を分かち合ってくれました」

　ジョセフさんはまた、日常生活の些細なことの中で、修煉者が次第に常人の思考パターンで物事を処理し、神性の一面を見失いがちになると指摘し、「正念を保つことこそが、生命の境地を高めていくための基礎なのです」と述べた。

　「他人の立場に立って相手を考える」

　李さんがカナダ法会に参加するのは今回が二度目である。ある親の学習者の交流に心を打たれたと話す。「その学習者は、子供は皆天から来た大切な存在だと話していました。子供と接する時は常に内に向けて探し、子供の過ちも親自身の修煉の足りなさが原因かもしれないと気づいたそうです」

　李さんは続けてこう言った。「私は子供はいませんが、学習者との関わりも同じだと感じました。トラブルが生じたときには、それぞれの立場に配慮し、他人の立場に立って相手を考えるべきです。そうすることで物事をうまく運ぶことができるのだと思います」

　李さんは、カナダに来たばかりで、新しい仕事や生活環境にまだ慣れず、さまざまな困難に直面していると話す。しかし、今日の法会はそんな彼女に励ましを与えてくれた。李さんはこう語った。「今日の交流を通して感じたのは、物事を法理の観点からしっかり考え、認識することができれば、実はどんな関でも乗り越えられるということです」