　【明慧日本2025年7月17日】オランダの法輪功学習者（以下、学習者）は7月12日（土）、北部のフローニンゲン市で「法輪功情報デー」を開催した。学習者は展示パネルを設置して法輪功の功法を実演し、資料を配布して通行人に法輪功を紹介した。当日、迫害の実態を伝える拠点は中国共産党（以下、中共）によると思われる妨害を受けたが、フローニンゲンの市民は正義と善意をもって学習者を支援した。

　グローニンゲンは、グローニンゲン州の州都であり、市の人口は20万人を超え、オランダ北部最大の都市である。グローニンゲンは数世紀にわたり学生の街として知られ、オランダ北部における最も重要な貿易拠点であり、商業や食品製造業が盛んである。特に有名な産業の一つが製糖業で、ヨーロッパ最大の「シュガーシティ（糖の街）」としても知られている。

7月12日、グローニンゲン市の街頭で行われた「法輪功情報デー」活動

展示パネルは多くの人を惹きつけ、真実を訪ねて立ち寄る市民

　オランダの夫妻「中共の弾圧はあまりにも狂気じみている」

　オランダの若い夫妻が展示パネルの前に立ち止まり、中共による学習者への拷問の写真の説明を熱心に見入っていた。夫妻は、法輪功が掲げる「真・善・忍」の原則は偉大な価値観であると考えている。そして、この「真・善・忍」を信仰する修煉者に対し、中共が26年にわたり迫害を続けていることを、あまりにも狂気じみた行為だと感じている。

学習者の説明に真剣に耳を傾けるオランダの若い夫妻

　男性はコンピュータプログラマーである。彼は「これは本当に恐ろしいことです。誰もこんな迫害を受けるべきではありません。まったくその通りだと思います。私は宗教の自由を信じています。人々はどんな宗教信仰でも表現する自由を持つべきです」と語った。心理学の仕事をしている彼の妻は「あまりにも狂気じみています。中国で行われている虐待などの事実がとても衝撃的です！」と付け加えた。2人は、迫害を受けている学習者を助けたいと願って、法輪功の反迫害を支持する署名を行った。

　ドイツからの留学生「中共の恐怖独裁政治は言葉では表現できない」

　ドイツ出身のフレデリック・スタネクさんは、中共の罪悪についてある程度知っていた。彼は「現在の中共は、歴史上のスターリンによるソ連統治や、ヒトラーによるドイツ統治時代の独裁政権よりもさらに酷い状況です。中国では恐ろしいことが起きており、学習者に対する弾圧や、政府が主導する大規模な生体臓器売買が行われています」と語った。

ドイツからの留学生フレデリック・スタネクさん

　スタネクさんは「中共は中国全土で法輪功の修煉者を連行し、監獄に閉じ込めて拷問し、殺害しています。そして彼らの臓器を奪い取り、それを臓器移植を求める他国の人々に売り、大量の利益を得ています。その邪悪さは天地も許さぬもので、言葉では言い表せません！」と述べた。

　学生「このような、法輪功学習者への迫害を行った者は、責任を追及されるべきだ」

　ケールティスリ・サクさんは国際関係学を専攻する学生で、信仰のために学習者が拷問や迫害を受けていることは残酷で恐ろしいと考えている。彼女は「誰もが自分の信仰や修煉を選ぶ権利があり、自由と平和の中で生きる権利があります」と語った。

国際関係学を専攻する学生ケールティスリ・サクさん

　サクさんは「私は『生体臓器収奪』された人たちのことを思うと、とても悲しくなります。（中共による生体臓器収奪と殺人は）本当に恐ろしいことです。こんなことをする人たちは責任を追及されるべきです」と話した。サクさんはさらに「人々はこのことをあまりよく知りません。だからこそ、この事実を広めることがとても大切です」と述べた。

　「私の母もあなたたちと同じ修煉者です」

　アザデ・コシュルーさんは、夫とともにオランダへ引っ越してきたばかりのイラン人で、学習者を支持する署名に応じた。そして、喜びながら学習者に「私の母も法輪功修煉者なんです」と告げた。

学習者を支持し署名に応じたアザデ・コシュルーさん

　コシュルーさんは「私の母は毎日とても精進して修煉しています。心身ともに健康で、病院に行く必要もなく、薬もいりません。毎日、中国の法輪功修煉者を助ける活動もしています。母が法輪功の修煉を通して健康を得ているのを見て、私はとても応援しています」と語った。

　市民が正義と善良な心で学習者を手助けする

　当日午後3時過ぎ、身元不明の人物が展示パネルの前を通りかかり、悪意をもってスプレーで落書きをし、パネルを破壊した後、足早に立ち去った。このような学習者の平和的な署名活動に対する妨害行為は、善良なフローニンゲン市民の怒りを買った。落書きで損傷を受けたパネルはかえって通行人の関心を集め、より多くの人々が展示ブースに足を運び、法輪功への迫害に反対する署名に応じた。

学習者の反迫害を支持し署名する市民

　また、一部の市民は「このような乱暴な破壊行為はオランダの法律に違反しており、警察に通報すべきだ」と話した。学習者が通報の電話をかける中、正義感あるオランダ市民が立ち上がり、学習者を支援して証言し、電話口の警察官に現場での被害状況を証明した。警察は事件を正式に受理し、現在、犯人の追跡調査を進めているという。