　【明慧日本2025年7月21日】ドイツの法輪功学習者（以下、学習者）は7月12日、ノルトライン＝ヴェストファーレン州の中心都市エッセン市で法輪功情報デーの活動を開催した。学習者は五式の功法を実演し、法輪功とは何かを人々に紹介するとともに、中共による法輪功への迫害の残虐さを明らかにした。この活動にはさまざまな民族の人々が迫害の実態を知ろうとし、多くの人が中共による学習者からの生体臓器収奪の停止を求める請願書に署名した。

　ドイツ西部に位置するエッセン市は、かつて炭鉱の町として栄えたが、現在ではドイツ経済の重要拠点の一つとなっており、多くの大企業の本社が集まる商業の中心地となっている。繁華なショッピング街には、週末になると周辺地域から多くの人々が訪れ、絶え間ない人の流れが見られる。

　地元の学習者は、すでに10年以上にわたり、毎週土曜日にエッセン市の中心の歩行者天国で功法を実演し、資料を配布しながら、通行人に中共の法輪功迫害の実態を伝えている。その穏やかで平和な姿は、市の中心部におけるひときわ目を引く存在となっている。

7月12日、エッセン市で行われた法輪功情報デーで法輪功の功法を実演する学習者

7月12日、エッセン市で行われた活動で、迫害の実態を伝える展示パネル読む市民

　活動当日は強い日差しが照りつける中、学習者は穏やかな煉功音楽に合わせて功法を実演した。その平和で落ち着いた雰囲気は、足早に通り過ぎる人々にも影響を与え、多くの人が足を緩め、関心を寄せるまなざしを向けていた。

　地元の学習者によると、ここで活動を続けて十数年の間に、実にさまざまな人々と出会ったという。人々はいつも、自分の言葉で、できるだけ素朴で分かりやすい表現を使って、法輪功の素晴らしさを人々に伝えるよう努めているとのこと。

　多くの人は、法輪功について知り、とくに「真・善・忍」を原則とし、人として善く生きることを教える修煉法であり、社会にも良い影響を与えていると聞くと、表情が和らぎ、晴れやかな笑顔を浮かべながら何度も頷いて賛同の意を示している。

　「より多くの人が署名し、法輪功を支持してくれれば、それに越したことはない」

　一般的に、ドイツ人は自分の名前を軽々しく署名することはしない。しかし、法輪功のブースの前では、そうした考えがまるで存在しないかのような光景が見られる。ある人は横断幕を見ると、まっすぐに歩み寄って資料を求めたり、中共による学習者からの生体臓器収奪の停止を求める請願書に、迷うことなく署名をしている。

　クリスティンさんもその一人である。彼女は（中共によって）生体から臓器を収奪された後の学習者の遺体の写真を目にすると、すぐに駆け寄って署名をした。クリスティンさんは「（法輪功学習者からの生体臓器収奪は）まったく人道に反している。こんなことは絶対にあってはならない。私はあなたたちを支持します」と話した。その後、彼女は友人を呼び寄せ、「もっと多くの人が支持したほうがいい」と言って、署名を勧めた。

　人だかりの外側で、ある少女が静かに順番を待っていた。彼女の番が来ると、落ち着いた口調で、「ここのすべての署名用紙に署名したいです」と言った。署名を終えたあと、学習者が「真・善・忍」の文字を書いたカード付きの蓮の花の飾りを彼女に手渡すと、少女は嬉しそうに微笑みながら、「これは本当に素敵です。ずっと大切に持っていたい」と話した。

　初めて法輪功の活動に出会った人々の中には、展示パネル見つめたり、資料を受け取って静かに読む人もいる。最初は無関心そうに見えても、迫害の実態を知るにつれて、心からの支持を示すようになる人も少なくない。

　ある中年の女性がブースの前に来て、机に置かれた署名用紙を見ると、すぐに「サインはしたくありません。でも資料は読みたいです」と言った。学習者は落ち着いた口調で、中国で今まさに起きている、真・善・忍を信じる人々への誹謗中傷と残酷な迫害について説明した。女性の表情は次第に驚きに変わり、最後には自らペンを取り請願書に自分の名前を書き込んだ。

　「私たちが団結して行動を起こせば、この迫害を止めさせることができる」

　エッセン市中心部の店で働くメリアナさんは、以前に行われた学習者の活動で中国で起きていることを知り、資料を読んで請願書に署名したという。仕事に向かう途中だったが、学習者と話す機会を逃さず、中国の状況に対する懸念を表明した。

　中共政府がすでにヨーロッパ、さらにはドイツにおいても法輪功を中傷する虚言を広め、越境弾圧を行っていると聞いたとき、メリアナさんは力強く、「私たちはもっと行動すべきだと思います。私たちが団結して行動を起こせば、この迫害を止めさせることができます」と語った。

　中共による学習者からの生体臓器収奪の犯罪行為を明らかにする横断幕の前で、1人の年配の男性が足を止め、思案するような表情を浮かべた。彼は、「今の世の中は本当にひどい。創世主がまもなく来られて、すべてを終わらせるだろう」と語った。それに対してある学習者が「そうですね。だからこそ、それまでに自分の立場を正しておくことが大切なんです」と応じた。年配者はその言葉に深く感銘を受け、ブースの前に進み出て請願書に署名した。

　当日の活動にはさまざまな民族の人々が引き寄せられた。学習者が用意した多言語の資料は、アラビア語、ペルシャ語、トルコ語、フィリピン語など、いずれも実際に役立った。活動の途中には、煉功場所の詳細を積極的に尋ねる人も多く、学習に強い関心を示していた。