　【明慧日本2025年7月24日】（台湾＝明慧記者・李佳、黄宇生）台湾の台北、桃園、新竹、苗栗の一部の法輪功学習者（以下、学習者）は7月21日、風雨の中、台北市で反迫害26周年の大規模パレードを開催した。

　最近のドキュメンタリー映画『国家の臓器』の上映により、中共による学習者k氏からの生体臓器収奪の問題が世論に大きな注目を集め、ますます多くの市民が法輪功を理解し、支持するようになっている。台湾民衆党の立法委員が法輪功を声援しパレードに参加した。パレードが台北市で最もにぎやかな信義区の百貨店街を通過する際には、「頑張って！」と声援を送る人々や、車の窓を開けて声をかける市民や、スクーターに乗りながら沿道で声援を送る人々の姿も見られた。

　今回のパレード隊列は、「法輪大法が広く伝わる」「歴史的な冤罪」「三退ブーム」「迫害を終わらせよう」の四つのテーマに分かれ、台北市政府の市民広場を出発し、逸仙路、松高路、松仁路、松寿路、基隆路を経由して、市政府前に戻った。

台北市役所の市民広場で出発の準備を整えるパレード隊列

　学習者は、「中共は真・善・忍を迫害　天理が許さない」「善良を救い　迫害を終わらせよう」「中共を解体してこそ迫害は止まる」などの大型横断幕を掲げ、26年間にわたり中共の迫害に直面しながらも信念を貫いてきた中国国内の学習者に声援を送った。また、迫害により死亡した学習者の遺影を手にした隊列もあり、深い追悼の意を表すとともに、中共による様々な残酷な迫害手段を明らかにした。

7月19日、台北市で行われた反迫害26周年パレード

法輪功を声援して、台北市で行われた反迫害26周年パレードに参加した民衆党立法員・陳昭姿氏（左）

　風雨の中でたゆまず行進するパレード

　19日は台風の影響を受けパレードは一時、強風と豪雨に見舞われた。パレードに参加した学習者・鄭さんは、「風雨は本当に激しく、横断幕も吹き飛ばされそうになりましたが、誰一人として諦めたり、退いたりすることはありませんでした」と語った。

台風の中でパレード行進を続ける学習者

　新聞報道の仕事をしていた定年退職の禇（ちょ）さんは、松仁路のそばでパレードを見守っていた。学習者は突如として襲った強風と豪雨にも動じず、隊列を整然として行進している様子に、深く感銘を受けたという。彼は「法輪功が迫害されていることは知っています。パレードの隊列を見て、彼らがとても真剣で、強い信念を持っているのを感じました」と述べた。そして、「台湾には法輪功の『真・善・忍』という前向きな精神が必要です」と述べた。

　「大雨の中でも、彼らはやはり揺るがなかった」と話す張さんは、夫人と共にアーケードの下で雨宿りをしていた。学習者のパレードを見て深く感銘を受けたという。特に、26年もの長きにわたって平和的に迫害に抗議し続けていることに対し、「本当に、なかなか見られないことだ」と感嘆の声を上げた。

　張さんは、中共の専制体制がいかなる信仰団体も許さないことをよく知っている。彼は、このパレードのメッセージがより多くの人々に伝わり、中国国内で学習者が迫害されている事実にもっと関心が寄せられることを望んでいる。また、台湾の人々が危機感を持ち、得難い自由を大切にしてほしいと願っているという。

　法輪功迫害の実態を知り、市民は反迫害を支持

　嘉義市新港から父親を訪ねた陳さんは、弟と共に車椅子の父親を連れて歩道に座り、パレードの出発を見守っていた。陳さんは、自宅近くの公園でも学習者がいるのを見かけたことがあり、法輪功が迫害を受けているというニュースも聞いたことがあるという。

　陳さんは、台湾には800以上の煉功拠点があり、誰でも自由に学んで修煉できること、また費用は一切かからないことを聞いた。パレードを通じて、学習者が26年間にわたり平和的な訴えを続けてきたことも理解した。彼は「良い信仰は守られなければならない」と考え、法輪功の「真・善・忍」の精神が社会や国家にとって有益であると感じ、今回の反迫害のパレードを支持した。

　創作活動をしている楊さんは、国父記念館の逸仙路沿いでスマートフォンを使ってパレードの様子を撮影していた。彼女は、隊列が非常に規律正しく、警察車両が先導しているなど、準備などがしっかりしていると言った。楊さんは、台湾だけでなく世界中のあらゆる場所で「真・善・忍」が必要だと語り、「どの場所でも真・善・忍が求められています。誰もが自分自身をよりよくし、今日が昨日より良く、明日が今日より良くなれば、社会全体がより良くなっていくでしょう」と述べた。

　中共による法輪功迫害が26年も続いていることについて、楊さんは「信仰にはもっと尊重と寛容が必要です。誰もがそれぞれの理由で信仰を持ち、その信仰が彼らを支える力となり、より良い人間にしているのなら、なぜそれを支持しないのでしょうか？」と話した。

　傅さんはチラシを手に、アーケードの下からパレードを見ていた。彼は法輪功が迫害されていることを聞いたことがあり、学習者がパレードを通じて中共の残酷な迫害の実態を人々に伝える「このやり方はとても良い」と感じている。彼は「真・善・忍」という三つの言葉が社会をより平和にし、現在の社会や国家にとってとても重要な精神であると考えている。

　パレードが有名な百貨店の前を通ると、店員の陳さんと同僚たちが外に出てパレードの行進を見ていた。陳さんは、法輪功の人権問題について知っており、法輪功が中国国内で広まり、かつては億単位の人々が修煉していたことを知っている。人数が当時の共産党員数を超えたため、弾圧されたとも聞いている。彼女は、パレードの隊列が平和的で、激情や騒々しさがないと感じた。台湾は信仰の自由がある場所であり、この迫害が一刻も早く終わることを願っている。

　香港出身の欧さんは、台湾に移住して半年になる。バスを待っている間にパレードを目にし、法輪功が残酷な迫害を受けている事実、さらには中共による生体臓器収奪していることを知っていると話した。

　学習者の家族が声援に駆けつける

　ベトナム出身で台湾の大学に通う月さんは、パレードの隊列のそばでビデオを撮ったり写真を撮ったりしていた。実は、彼女の母親が法輪功を修煉しており、半年ほど前から始めたという。母親もこの日のパレードに参加していた。月さんによると、ベトナムでは法輪功を修煉する人が多く、母親はインターネットを通じて法輪功を知り、修煉を始めたとのこと。

　月さんは、母親が法輪功を修煉して半年が経ち、気持ち的に明るくなり、性格も穏やかになったと話す。家族は皆、母親の修煉を応援しており、祖母や祖母の友人も一緒に法輪功の煉功を学んでいるという。月さん自身も今日のイベント会場を訪れ、学習者の反迫害活動に対して直接支持の気持ちを表した。

　1999年7月20日、中共は法輪功に対する残酷な迫害を強行的に開始した。それから今日に至るまで、学習者は26年、四半世紀を超えて反迫害を粘り強く続けている。学習者は一貫して平和的でかつ理性的な姿勢を保ち、迫害の事実を伝え続けており、その努力は多くの人々を目覚めさせ、善悪を見極め、迫害の実態を理解する助けとなっている。