　【明慧日本2025年7月24日】中国共産党（以下、中共）による法輪功への迫害が26年に及ぶ中、米国連邦議会・行政府中国委員会（CECC）の共同議長であり、下院外交委員会の委員でもあるクリス・スミス議員は、2025年7月18日、自身の議員事務所を通じて声明を発表し、中共による法輪功への迫害および神韻芸術団への妨害行為を厳しく非難した。

'图：美国国会众议员史密斯（Chris Smith）谴责中共迫害法轮功，谴责中共干扰神韵艺术团的演出。'

米国下院議員クリス・スミス氏は、中共による法輪功迫害および神韻芸術団への妨害行為を厳しく非難

　声明によると、今週、米連邦議会議事堂で開催された注目の人権フォーラムにおいて、スミス議員は、中共が異見を持つ人々や民主化を推進する活動家（米国へ逃れた人々を含む）に対して、いかに激しく抑圧と沈黙を強いているかを強調した。

　スミス議員は演説の中で、特に法輪功学習者を標的とした暴力と抑圧を例に挙げ、中共による越境弾圧の手法を非難した。「残念ながら、ここにお集まりの多くの方々は、中共が個人や団体、特に法輪功学習者に対して用いている手段をよくご存じでしょう。最も平和的な言論の自由による抗議活動ですら、攻撃の標的にされています。神韻芸術団の世界各地での公演も例外ではありません」。さらにスミス議員は、中共が神韻芸術団の公演に対して行ってきた数々の脅迫について言及し「神韻は共産主義以前の中国の真の姿を描いています」と述べたうえで、中共がその上演会場、スポンサー、出演者、さらには出演者の中国在住の家族に対しても脅迫を加えていると指摘した。

　スミス議員は、昨年、越境弾圧に関与した外国人に対して財産およびビザの制裁を科す法案の起草者でもある。同法案では、国務省に対して越境弾圧に対抗する戦略の策定を求めており、国務省および司法省に対しては、職員および情報機関全体に越境弾圧の兆候に関する教育・訓練を実施するよう指示している。またスミス議員は、近年、中共が米国内で発している脅迫行為が増加していることに警鐘を鳴らした。

　「近年、この種の脅迫はますます頻発しています。ワシントンD.C.でさえも例外ではなく、今年の神韻公演を前に、ケネディ・センターには爆破予告の電話がありました。今年初めにも、神韻の出演者、法輪功学習者、そして法輪功を支持する連邦議員に対して、爆破や殺害を予告する脅迫が相次いで届いています」

　スミス議員は、中共が標的としているのは法輪功修煉者やその支持者にとどまらず、香港人、ウイグル人、チベット人、その他の平和的な異見者にも及んでおり、法的手段、SNS上での嫌がらせ、サイバー攻撃、さらには直接的な人身への脅迫など、多様な手段で弾圧を加えていると警告した。

　さらにスミス議員は、中共が関与しているとされる「生体臓器収奪」という極めて残虐かつ悪質な人道に対する罪についても、厳しく非難した。

　スミス議員は次のように述べた。「習近平の指揮の下、毎年何万人もの若い男女（平均年齢28歳）が、残酷にも命を奪われ、臓器を摘出されて金銭的利益を得るため、あるいは共産党幹部やその家族に移植されています。こうした人道に対する罪は、想像を絶するほど残虐であり、被害者の苦痛は筆舌に尽くしがたいものです。各被害者からは2〜6個の内臓が摘出されます。これは、医療を装った殺人です」

　さらにスミス議員は、自身が提案した「臓器収奪阻止法案」にも言及し、同法案が最近、下院において406対1という圧倒的多数で可決されたことを報告した。そして国民に対して、自らが選出した上院議員に連絡を取り、この法案を上院でも可決するよう働きかけてほしいと呼びかけた。