　【明慧日本2025年7月25日】（明慧ネット河南省特派員の報道）河南省の鄭州刑務所（新密刑務所）は、河南省内で男性の法輪功学習者を迫害する拠点であり、現在70～80人の法輪功学習者が不当に拘禁されている。この刑務所には10以上の監区があり、各監区は2つの分監区で構成されているが、第9監区は法輪功学習者を直接迫害する拠点である。

　第9監区の責任者は監区長、指導員、警官大隊長、刑務所駐監区大隊長、生産大隊長で構成される。分監区は分監区長が主管し、副分監区長と数人の警官がいる。第2分監区は法輪功学習者の「転向」を強要する迫害を主管し、第一分監区は工場での労働生産を主管する。法輪功学習者が鄭州刑務所に連行されると、まず入監教育隊に送られる。通常の刑事犯は1～2か月の入監学習と訓練を経て各監区に割り当てられるが、法輪功学習者はすぐに第9監区に引き取られ、連行される。第2分監区で強制的な「転向」洗脳が行われ、その後さらに「深化」洗脳が続く。2020年以降、監区の警官に一部変更があり、法輪功学習者の「転向」迫害を直接主管するのは警官大隊長の盧俊義と第2分監区長・周文生である。警官は直接迫害にほとんど関与せず、裏で刑事犯を操り、法輪功学習者にさまざまな迫害を加えている。

　現在不当に拘禁されている法輪功学習者には、李国欣さん、穆亜東さん、張四心さん、孫万帥さん、王法旺さん、王鉄壮さん、孫同仁さん、趙瑜海さん、李仕海さん（山東省青島平度市）、馬偉さん、巴偉さん、王偉さん、任召軍さん、焦占軍さん、秦発軍さん、何洪亮さん、李斌さん、王朝傑さん、趙松茂さん、潘東興さん、張懐典さん、王永勝さん、李潔さん、趙培員さん（ネットでVPNルーターを購入したとして懲役13年の不当判決を受けた）などがいる。

　以下は迫害を受けた一部の事例。

　1. 周口市太康県の法輪功学習者・許建超さん

　2023年10月12日に秘密裏に不当な5年の懲役判決を受け、鄭州市の新密刑務所に連行され、薬物迫害を受けた。第9監区で「二級厳管」とされ、許建超さんは転向に抵抗したため、数人の警官に床に押さえつけられ、強制的に血圧を測定された後、不明な薬物を強制的に飲まされた。その結果、右半身に痛みが生じた。家族が刑務所に抗議した際、面会を担当した警官・盧俊義は「薬を飲ませる方法はいくらでもある」と言った。

　2. 白国顕さん（当時80歳）

　2017年3月16日、河南省信陽市の法輪功学習者である76歳の白国顕さんは、駐馬店市確山県で法輪功の資料を配布中に地元警察に連行された。2018年9月19日、駐馬店駅城区裁判所で懲役8年の判決と2万6000元の罰金を科された。鄭州刑務所に連行され、長期にわたり迫害を受け、2019年後半に高血圧や呼吸困難の症状が現れ、医療仮釈放で帰宅したが、2021年4月に無念の死を遂げた。

　3. 夫婦とも不当判決、夫は迫害され死亡

　2016年12月22日、法輪功学習者・鄭現金さんと王好梅さん夫妻は、他の数人の法輪功学習者とともに淮陽県城西関裁判所で裁判を受け、5年の懲役判決を受けた。2018年、鄭現金さんは新密刑務所で喉を切開され、胃管で流動食を強制的に送られ、気管切開後に喉頭がんを発症し、医療仮釈放で釈放されたが、2019年8月11日に無念の死を遂げた。

　4. 兄弟3人が次々に迫害され死亡

　2016年6月6日と7日、河南省洛寧県出身の法輪功学習者・陳少民さんと陳孝民さん兄弟は2017年に懲役判決を受け、新密刑務所で残酷な迫害を受けた。陳少民さんは2018年に医療仮釈放で帰宅したが、かつて健康だった彼は自立能力を失い、2019年5月14日未明に無念の死を遂げた。陳孝民さんは新密刑務所第3監区で重篤な状態に追い込まれ、2020年1月18日に帰宅後、食事が取れず、2020年3月10日に無念の死を遂げた。彼らの兄、陳躍民さんも法輪功学習者で、新密刑務所で薬物を注射され、2011年4月に迫害により死亡した。

　5. 電気ショック、ひどく殴打、火傷などの拷問

　2016年8月1日、法輪功学習者・盧順民さんは許昌市内で迫害真相を伝えた際、再び警官に逮捕され、家宅捜索を受けた。2017年初頭、魏都区裁判所で5年の懲役判決を受け、新密刑務所で迫害を受けた。第12監区で、警官・陳有志と王遂群は事務所で盧さんを押さえつけ、椅子で頭を押さえ、服を剥ぎ取り、スタンガンで全身や口内を乱暴に攻撃した。盧さんは歯を2本失い、歯がぐらついた。電気ショックを加えられた後、スタンガンで殴られ、手のひらで顔を叩かれ、乱暴に蹴られた。警官・陳有志は「転向しないなら、生きた心地がしないようにしてやる」と脅した。警官は6人の囚人に盧さんをひどく殴打させた。ある夜、囚人らは盧さんを投げ倒し、腕と足を踏みつけ、右手中指を火で焼き、焦げるまで焼いた。警官は情報漏洩を防ぐため、治療を認めず、盧さんは3か月後も指の炎症と化膿が続いた。第6監区では、警官が6人の囚人に厳しい監視と迫害を命じ、罵倒、殴打、睡眠妨害を行わせた。盧さんは起き上がるのも困難な状態となった。転向書を書かなかったため、囚人に太ももの内側の筋肉をひねられ、箸で左手小指を挟まれ、箸が折れると木の棒で挟まれ、全身に傷を負った。

　6. 新郷市の法輪功学習者・付金泉さん

　2016年6月29日午後7時10分頃、鄭州刑務所第9監区で迫害により生命の危機に瀕し、新密市の病院に搬送されたが、同日午後10時過ぎに64歳で死亡した。午前0時に第9監区の警官・侯と指導員らが自宅から刑務所に駆けつけた。翌日、副大隊長・李広星が対応を指示し、付金泉さんの死亡を公表せず、「治療のため出監した」と発表するよう命じた。

　7. 楊樹才さん、医療仮釈放12日後に無念の死

　開封県劉店郷梁寨村の楊樹才さんは、2009年3月に自宅で煉功中に中共の悪徳警官に連行され、7か月の拘禁後に4年の懲役判決を受け、鄭州刑務所に連行された。楊さんは健康状態が悪化し、生命の危機に瀕したため、2010年9月29日に医療仮釈放で帰宅したが、わずか12日後に69歳で無念の死を遂げた。

　8. 李西録さん

　鄭州市高新区趙村の李西録さんは、2011年3月に3年の懲役判決を受け、新密刑務所に監禁された。警官、悪人、裏切り者が結託して李さんを迫害し、強制的な転向を強要した。李さんは糖尿病の症状が現れ、悪化したが、刑務所は治療をさせなかった。李さんは2012年3月9日午後10時45分、新密刑務所第9監区で迫害により58歳で死亡した。

　9. 鄧州市の法輪功学習者・周紅雨さん

　2018年10月に迫害の真相を伝えたとして周紅雨さんは警官に連行され、内郷県裁判所で4年6カ月の懲役判決を受けた。鄭州刑務所で迫害を受け、浮腫の症状が現れた。周さん2023年5月に帰宅後、浮腫が繰り返し現れ、2024年1月14日に41歳で無念の死を遂げた。当時、妻の孫海紅さんは女子刑務所に不当に拘禁されており、家には小学生の娘が残された。