　【明慧日本2025年7月27日】法輪功学習者（以下、学習者）による反迫害26周年を記念し、一部のフィンランド学習者は7月17日、中国駐フィンランド大使館前にて平和的な抗議活動を実施した。二日後の7月19日には、学習者たちはヘルシンキ市中心部の著名なカンッピショッピングセンター付近で、法輪功迫害の実態を伝えるブースを設置した。迫害の実態の説明、功法の実演、署名などの方法を通じて、中国共産党（以下、中共）による法輪功への26年間に及ぶ残酷な迫害に対し、人々に一層の関心と理解を呼びかけた。

中国駐フィンランド大使館前での平和的な抗議活動

　法輪功ブースの前では多くの市民や観光客が足を止め、特に中国からの観光客が関心を示した。人々はブースの内容に強い好奇心を抱き、次々と写真を撮っていた。ある若い中国人男性は自ら学習者に話しかけ、海外における法輪功の状況について詳しく尋ねた。彼は、法輪功が世界各地で自由に学べることを知って驚き「中国国内では確かにこのようなブースは見られない」と感慨を込めて話し、帰る際に資料を持ち帰った。最初は躊躇していた多くの中国人観光客も、その様子を見て資料や新聞を受け取った。

迫害停止を求める請願書に署名する人たち

　多くの地元市民は、パネル資料やチラシを読んだ後、すぐに迫害停止を求める請願書に署名した。フィンランド人の高齢者夫妻は、ブースに立ち寄り、迫害により死亡した学習者たちの写真と説明をじっくりと読み、その残酷さに衝撃を受け、直ちに署名をもって支持の意を示した。

　ヴァーサ出身のスウェーデン系フィンランド人学生・エングラさんは、ブースの前を通りかかり、足を止めて署名をした。彼女は「急いでいるのですが、どうしても署名しなければならないと感じました。あなた方の活動はとても重要だと思います」と語った。

　シモンさんは密教の修行者であり、学習者の穏やかで平和的な煉功に惹きつけられたという。彼は、中共がチベット仏教を破壊し、長年にわたり宗教信仰を弾圧してきたことを話し、学習者が受けてきた苦難に深い同情を示した。シモンさんは「これほど平和的な団体が、かくも残酷な迫害を受けるとは信じられないです。混乱と不安の多い現代社会とは言え因果応報の道理が変わることなく、善には善の報いがあると確信しています」と語った。別れ際には笑顔で「今日は皆さんとたくさんの話ができて嬉しかったです。とても良い会話でした」と言った。

　地元フィンランド人夫妻・ジェシーさんとカタさんもブースに惹き寄せられ、足を止めて学習者の煉功の動きをまねていた。学習者が法輪功について知っているかを尋ねたところ、ジェシーさんはエネルギーの強い功法であることを知っており「私は法輪功が好きです」と言った。また、抑圧が人の心身に与える影響を理解しており、中共の迫害によって命を失った人々のために祈ると話した。夫妻は請願書の内容を娘に説明し、中国で起きている事実を教えた。そして一家3人は署名し、学習者がさらに多くの支持を得られるよう願った。

　今回の活動には地元の人々だけでなく、世界各国からフィンランドを訪れた観光客も署名に参加した。ウクライナ出身で現在フィンランドに留学中の学生・ボルコフさんもその1人である。彼は数週間前にヘルシンキで行われた法輪功のパレードを見たと話し、すでに法輪功についての理解があった。彼は喜んで資料を受け取り、学習者の活動が順調であるよう言葉をかけた。