　【明慧日本2025年7月27日】バンクーバーの一部の法輪功学習者（以下、学習者）が7月20日、バンクーバー市中心部でパレードと集会を開催し、中国共産党（以下、中共）による法輪功への26年間にも及ぶ残酷な迫害の停止、ならび中共による法輪功への越境弾圧を阻止するよう訴えた。学習者の活動は、多くの人々から支持と声援を得ていた。

　当日のパレードは「法輪大法」と書かれた横断幕を掲げる天国楽団が先導し、その後方には横断幕隊列が続いた。参加者たちは「中共による越境弾圧に反対」、「中共は8000万人の中国人を殺害した」、「中共を解体し、迫害を停止させよう」、「法輪大法は素晴らしい」といったスローガンが書かれた中英両語の大型横断幕を掲げ、それぞれの訴えを明確に表明した。

市中心部で行われたパレード

　パレードの隊列は、バンクーバー市中心部の最もにぎわう通りを経由し、多くの観光客や通行人の注目を集めた。人々は足を止めて見入ったり、写真やビデオを撮影したり、パレード隊に手を振って挨拶したりした。また、一部の人々は横断幕に書かれた言葉を声に出して読み上げる場面も見られた。

　ポーランドから訪れた男性は「人々の認識を高めることで、このようなこと（中共による法輪功への迫害）を制止することができます」と語った。

　また、台湾からの移民は学習者の勇気を称賛し「もっと多くの人が目覚め、人々の力を結集できれば、変革のチャンスが生まれると思います」と語った。

　前日の16日夜には、バンクーバーにある中国総領事館前にて集会が行われた。学習者たちは「迫害の事実を伝える長城」の形式で中共の悪行を暴露し、またキャンドルを灯して、法輪功の信念を貫いたために中国で迫害され死亡した学習者たちを悼んだ。

バンクーバーの中国総領事館前で行われたキャンドルライトによる夜間追悼

「迫害の事実を伝える長城」の形で迫害停止を訴える

　中共は迫害を海外へと拡大

　26年前、法輪功は病気治療や健康増進における顕著な効果、そして「真・善・忍」という信念を基に人々の道徳水準が著しく向上したことから、法輪功を学ぶ中国人が1億人以上に上った。しかし1999年7.20、中共による法輪功への残酷な迫害が始まった。それ以来、幾千万人に及ぶ学習者が連行、拷問、殺害、あるいは行方不明となり、強制収容所に監禁され「生体臓器収奪」という非人道的な被害に遭っている。

　近年においては、中国政権は死の脅迫、法律戦、さらには西側メディアの操作などの手段を用い、法輪功への迫害を西側社会にまで拡大させている。

　16日に行われた集会では、バンクーバー法輪大法学会の代表・方氏が、スピーチで「近年、中共による法輪功への迫害はすでに海外にまで及んでいます。一部のメディアは中共と関係する情報源を引用し、中共と関係のある記者を起用し、中共が26年間流布し続けてきた嘘を繰り返しています」と指摘した。また「誤った情報は事実を殺すだけでなく、命さえも奪っています」と強調した。

　同氏は、人々に中共による法輪功への脅威と越境弾圧の実態を知ってほしいと訴え、より多くの人々が法輪功への迫害の実態に耳を傾けるよう願っている。

　市民は「真・善・忍」を称賛

　香港から来た梁振宇さん（仮名）は、学習者の何人かと知り合いであり、彼らを非常に善良な人々だと評価し「彼らと出会うと、自然と良い気分になれます」と語り、法輪功迫害に反対する活動を支持するため、今回のパレードに参加したという。

　また、梁さんは「真・善・忍という三文字は、この世界にとって非常に良い、そして前向きな理念であると思います」と語った。

　もう一人の観光客スクーナーさんは、パレードの隊列に沿って長時間行動を共にし「真・善・忍の価値観はとても素晴らしく、すべての人が持つべきものです」と語った。また、彼は「法輪功は偉大な功法であり、それを迫害する中共の行為は極めて残酷で、絶対許されるものではない」と、強く非難した。

　台湾移民「人々が目覚めれば、変化には希望がある」

　台湾からの移民である呉さんは、中共による法輪功への迫害が長年にわたり続いており、さらには学習者を拘束して生体臓器移植に利用していることを知っていると語った。学習者が数10年にわたり信念を貫き、迫害に抗い続けてきたことに対し、特に中国国内の学習者に深い敬意を表した。

　呉さんは「中国国内で事実を伝えることは非常に危険です。その中で、あえて行動するというのは素晴らしいことであり、彼らの信念と行動には感服します」と語った。

　さらに、学習者が迫害の実態を人々に伝えようと立ち上がっている姿に対し、呉さん「来たばかりの時、こんなに多くの法輪功学習者たちが立ち上がっているのを見て、彼らは本当に勇気があると感じました。もし、もっと多くの人々が目を覚ますことができれば、人々の力が結集し、変革のチャンスが生まれると思います」と語った。

　ポーランド人夫妻「中共の悪行を制止すること、反迫害は非常に意義深い」

　ポーランド人のオラさんは、学習者が受けている迫害に深い共感を寄せている。彼女は「中共は本当に悪質です。私はポーランド出身なので、それがどれほど悪いものかをよく知っています。彼ら（中共）のやっていることのいくつかは知っていますが、生体臓器収奪や、彼ら（中共による臓器売買）のせいで人々が殺されているという話は初めて聞きました」と語った。

　オラさんの夫・マルクさんも、学習者による迫害に反対する活動に強く賛同している。「人々の認識を高めることで、このようなことを制止することができます。多くの人に事実が伝われば伝わるほど、中国（中共）に対する国際的な圧力が増し、このような行為を止める力となります」と語った。