　【明慧日本2025年8月2日】（ドイツ明慧報道局）法輪功学習者（以下、学習者）による反迫害26周年に際し、ドイツの多くの都市でさまざまな活動が行われ、中国共産党（以下、中共）が国内外の1億人を超える学習者に対して行っている迫害の実態が明らかにした。ドイツ議員が、活動現場での声援、書簡の送付、またはインタビューに応じる形で、学習者が平和的に反迫害し続けていることへの敬意と支持を表明した。議員らは学習者と共に、中共の迫害を制止し、良心と基本的人権を守ることを願っている。

图1：十四位德国各级政要声援法轮功学员反迫害二十六年，要求中共立即停止迫害法轮功。（从左到右、从上至下）

学習者による反迫害26周年活動に声援を送り、中共に対し法輪功への迫害を直ちに停止するよう求めた14人のドイツ議員

　写真は上段左から右の順：欧州議会議員ミヒャエル・ゲーラー（Michael Gahler）氏、ヘッセン州議会議オリバー・シュティルベック（Oliver Stirböck）氏、ノルトライン＝ヴェストファーレン州議会議員フランク・ベルナー（Frank Börner）氏、ドイツ連邦議会議員ニコル・ヘヒスト（Nicole Höchst）氏

　中段左から右の順：ドイツ連邦議会議員ノーベルト・アルテンカンプ（Norbert Altenkamp）氏、ドイツ連邦議会議員ギュンター・クリングス（Dr. Günter Krings）博士、ドイツ連邦議会議員アンネ・ケーニッヒ（Anne König）氏、ドイツ連邦議会議員トーマス・ラッヘル（Thomas Rachel）氏、ヘッセン州議会議員ザシャ・ヘル（Sascha Herr）氏

　下段左から右の順：ドイツ連邦議会議員ヨナス・ガイスラー（Dr. Jonas Geissler）博士、ドイツ連邦議会議員ペーター・バイヤー（Peter Beyer）氏、ドイツ連邦議会議員フランツィスカ・ケルステン（Dr. Franziska Kersten）博士、メクレンブルク＝フォアポンメルン州議会議員ルネ・ドゥムケ（René Domke）氏、ドイツ連邦議会議員ライナー・ロートフス（Dr. Rainer Rothfuß）博士（公式サイトの写真を合成）

　（前文に続く）

　連邦法務委員会メンバー「私たちは正面から向き合うべきであり、沈黙を保ってはならない」

图2：德国基民盟（CDU）联邦议会议员、法律事务委员会成员君特‧克林斯博士（Dr. Günter Krings）。

ドイツ連邦議会議員ギュンター・クリングス博士

ドイツ連邦議会議員ギュンター・クリングス博士より送られた声援書簡

　ドイツキリスト教民主同盟（CDU）の連邦議会議員であり、法務委員会のメンバーであるギュンター・クリングス博士が声援の書簡を寄せ、次のように述べた。

　「本日、私たちは中国近現代史における衝撃的な一章を振り返ります。26年前、すなわち1999年7月20日、中国本土（中国共産党）は法輪功学習者に対する組織的な迫害を開始しました。その迫害は今日まで続いています」

　「法輪功（ファールンゴン）は、法輪大法（ファールンダーファー）とも呼ばれ、『真・善・忍』の原則に基づく中国の伝統的な瞑想修煉法です。この平和的な精神運動は、1990年代に中国の人々の間で広く支持されました」

　「法輪功学習者の人数だけでも、中共体制に警戒心を抱かせるに十分でした。それ以来、法輪功学習者は中国（中共）において迫害、逮捕、拷問、そして拘禁を受けており、多くの場合、正当な法的手続きを経ることすらありません」

　「2025年になっても、このような不公平は依然として残酷な現実になっています。たとえば、今年2月に亡くなった張慧娟さんは、12年にわたる投獄と虐待を経て命を落としました。中国の学習者が受けている仕打ちは、名も知られぬ多くの被害者の苦しみを代表しており、彼らの苦難もまた計り知れないものです」

　「さらに憂慮すべきことに、このような迫害は中国国内にとどまりません。中国当局は、海外で活動する法輪功学習者に対しても妨害を行っており、それは言論の自由や文化的自由への侵害となっています」

　「キリスト教民主同盟（CDU）の一員として、私は宗教の自由、人間の尊厳、そして言論の自由を断固として支持します。これらは私たちの民主的秩序において欠くことのできない礎です。称賛すべきことに、欧州議会は2024年初頭、そしてアメリカ合衆国下院は2025年5月に、明確なメッセージを発しました。これらのメッセージはとても重要であり、国際社会がこの問題を見過ごしていないことを示しています」

　「本日の活動は、影響を受けているすべての人々への声援を表すものです。同時に、それは基本的権利が踏みにじられるとき、私たちは正面から向き合い、立場を明らかにし、沈黙してはならないということを改めて、私たちに思い出させるものでもあります」

　「私は、人権の擁護、特に迫害を受けている法輪功修煉者のために尽力しているすべての方々に感謝します。貢献の大小にかかわらず、彼らの努力は称賛に値し、支援されるべきものです」

　連邦環境委員会メンバー「中共は移植用臓器の出所を明らかにし、国際社会による調査を許可すべき」

图4：德国社民党（SPD）联邦议会议员，环境、自然保护、核安全和消费者保护委员会成员弗兰齐斯卡·克斯滕博士（Dr. Franziska Kersten）。

ドイツ連邦議会議員フランツィスカ・ケルステン博士

ドイツ連邦議会議員フランツィスカ・ケルステン博士より送られた声援書簡

　ドイツ社会民主党（SPD）の連邦議会議員であり、環境・自然保護・原子力安全・消費者保護委員会のメンバーであるフランツィスカ・ケルステン博士は声援の書簡を寄せ、次のように述べた。

　「皆さんがご存じの通り、今日は悲しい日です。法輪功は迫害を受けて26年になります。法輪功は中国発祥の瞑想運動です。私はハレ（Halle）選出の社会民主党（SPD）連邦議会議員として、この場を借りて、中共政府が信仰を実践する人々に対して行っている残酷な迫害に注目するよう皆さんに呼びかけます」

　「1999年7月20日以来、法輪功は中国（中共）で禁止されました。それ以降、法輪功学習者は組織的な迫害、逮捕、拷問、強制労働を受けています。これまでに5,224件の死亡事例が記録されています。また、2000年以降、中国における臓器移植数の急増は、法輪功学習者を対象とした違法な臓器取引の存在を疑わせるものです」

　「この日に、私たちはまず中国の法輪功学習者に注目しなければなりません。彼らは今なお、平和に信仰を実践しているために危険な状況にあり、例えば恣意的な逮捕のリスクや日常的な差別に直面しています。このことに対して、私たちは決して容認できません」

　「そのため、私はここに緊急に中国（中共）政府に対し、この迫害を真剣に受け止め、宗教の自由を保障し人権を遵守するよう呼びかけます。中国における臓器の入手と移植の実態を公開し透明化し、国際社会が自由に裁判の傍聴や刑務所の立ち入りを許可すること、これがこれらの深刻な疑惑を解決する唯一の道です」

　「尊敬する皆さま、本日の活動が厳かで意義深いものとなりますようお祈りいたします」

　キリスト教社会同盟人権委員会委員長「法輪功は仁愛、正義、自由の模範を示す」

图6：德国基社盟（CSU）联邦议会议员、人权和人道主义援助委员会成员、（CSU）党团人权与人道主义援助委员会主席乔纳斯·盖斯勒博士（Dr. Jonas Geissler）。

ドイツ連邦議会議員ヨナス・ガイスラー博士

ドイツ連邦議会議員ヨナス・ガイスラー白紙より送られた声援書簡

　ドイツ・キリスト教社会同盟（CSU）の連邦議会議員であり、人権・人道援助委員会のメンバーであるヨナス・ガイスラー博士が声援の書簡を寄せ、次のように述べた。

　「宗教の自由は基本的人権の一つであり、普遍的で、分割することも、否定することもできません。これは、すべての人の内心の信仰を守り、少数派団体の権利を保護するものであり、その国がどれほど自由で人道的であるかを測る重要な試金石です」

　「ドイツ連邦議会において（キリスト教社会同盟）会派の人権・人道援助委員会委員長を務める者として、私は世界各地で発生している深刻な人権侵害の事例に日々直面しています。（中共による）法輪功学習者への組織的な迫害は、現代における最も痛ましく、そして最も長期にわたる宗教弾圧の一つです」

　「そのため、私は皆さまに心からの同情の意を表します。今回の（反迫害）活動に参加されるすべての方々に感謝申し上げます。皆さまは、仁愛・正義・自由の模範を示しています」

　連邦評価委員会委員長「ドイツは外国勢力の干渉を決して許しません」

图8：德国选择党（AfD）联邦议会议员、研究、技术、空间和技术评估委员会主席妮可·霍斯特（Nicole Höchst）。

ドイツ連邦議会議員ニコル・ヘヒスト氏

　ドイツの「ドイツのための選択肢（AfD）」所属の連邦議会議員であり、研究・技術・宇宙および技術評価委員会の委員長を務めるニコル・ヘヒスト氏は、7月20日に新唐人テレビのインタビューに応じ、次のように述べている。

　「1999年以来、法輪功がどのような境遇に置かれてきたかは周知の通りです。これは深刻な人権侵害、拷問、そして臓器強制摘出に関わる問題です。国際社会がこの問題に対してこれほどまでに沈黙していることに、私は以前から驚いています。私は、ドイツ政府やEUだけでなく、国際社会全体がこの問題を徹底的に調査し、しかも調査にとどまらず、実際の行動に移してほしいと願っています」

　「人類が迫害を受け、深刻な人権侵害が行われているときはいつも、母親として、ひとりの女性として、そして地球を愛する者として、私は心からの不安を感じます。私は、このような状況をこれ以上続けさせてはならないと思います。どうか沈黙を破り、中国と対話を始めてください」

　「ドイツとして、私たちは経済協力の面で中国（中共）に依存していますが、他の国々も同様です。つまり、封鎖や制裁といった手段によって圧力をかけることは、一国だけでは成し得ません。この問題を解決するためには、国際社会が現実を正直に直視し、まずは中国（中共）との対話を通じて、双方にとって有益となる解決策を見つけることが必要です。同時に、圧力を強めることも欠かせません。私たちは皆、同じ人類の一員であり、一部の人々が他の人々に対して極めて非人道的な行為を行うことを、決して容認してはなりません。だからこそ、私たちは人権問題に強く関心を持ち続けなければならないのです」

　中共による学習者からの生体臓器収奪という残虐行為について、ヘヒスト氏は次のように述べた。「このような行為は、命に対する極度の侮辱であり、生命の軽視であり、そして神への冒涜です」。また、出所不明の臓器を使用することについても、同氏はこう指摘した。「それは臓器を受ける側の命に対しても敬意を欠く行為です。なぜなら、受け手はその臓器の出所について何も知らされず、絶望の中で闇市場からそのような臓器を買わざるを得ない状況にあるからです」

　ヘヒスト氏は次のように強調した。「もし、いくつかの報道や既存の報告書が示しているようなことが本当に起きているのであれば、その因果応報は遅かれ早かれ必ず訪れるでしょう」

　「連邦政府は行動を起こし、いくつかの法律を制定しなければなりません。まず、ドイツ国民の根本的利益を出発点として、このような臓器ツーリズムが起こらないようにする必要があります。私たちはすでに（臓器の）サプライチェーン法を制定しており、現在その法律が再び議論されています。なぜなら、サプライチェーンに関わるすべての人権が尊重されることを確実にしなければならないからです」

　中共による異議者に対する越境的な弾圧行為が次々と明らかになる中、ヘヒスト氏は次のように述べた。「私たちは中国（中共）に対し、明確なメッセージを送らなければなりません。ここドイツでは、難民として私たちのもとに来て保護を求める人々に対し、外国勢力が手を伸ばして母国からの嫌がらせを許すことは断じてありません。これは絶対に容認できないことです」

　「私はこのような内政干渉に深い懸念を抱いており、強く反対します。これらの仕組みは邪悪なものであり、ドイツやアメリカ、その他の西側諸国において、経済的利益に動かされたメディア操作が存在し、プロパガンダを用いて被害者を何らかの加害者のように描き出していることを示しています。これは現実とはかけ離れており、全くばかげたことです」

　「世界は1999年以来このことを知っているが、今、新たな試みが現れています。それは被害者と加害者の立場を逆転させようとするか、少なくとも迫害されている者（法輪功学習者）を不条理な立場に置こうとしています。私はドイツ政府が胸に手を当てて考えることを望みます。これは誰に利益があり、誰がそこから得をしているのか、これは一体何なのか。最終的にこれらの問題の背後には必ず巨大な金銭的利益があるのです」

　ヘヒスト氏はまたこう指摘した。「歴史が証明しているように、この共産主義政権は何百万もの人々の死をもたらしました。変革が起こるなら、それは内部から始まらなければなりません。私たちはかつての東ドイツの例からもそれを見てきました」

　ヘヒスト氏は最後に、中共に迫害されている中国本土の学習者に対してこう述べた。「このような状況に対して、外部の者が慰めの言葉をかけることはほとんどできません。私は彼らのために祈っています」

　州議会議員自民党主席「見て見ぬふりはできない、これは私たちの責任」

图9：德国梅前州议会议员、梅前州自民党（FDP）主席及该党联邦执行委员会委员勒内·杜马克（René Domke）。

メクレンブルク＝フォアポンメルン州議会議員ルネ・ドゥムケ氏

メクレンブルク＝フォアポンメルン州議会議員ルネ・ドゥムケ氏より送られた声援ビデオメッセージ

　ドイツ・メクレンブルク＝フォアポンメルン州議会議員であり、同州自由民主党（FDP）主席および同党連邦執行委員会委員のルネ・ドゥムケ氏から、送られた声援ビデオメッセージの中で、次のように述べている。

　「本日、この悲しい日に際し、私は重い気持ちで皆様にメッセージを送ります。彼ら（法輪功学習者が「真・善・忍」を基礎とする精神修煉を信仰しているというだけの理由で、26年間にわたり、中共政権のもとで組織的な迫害を受けてきました。そして共産党政権のもとでは、平和は脅威とみなされ、団結は暴力で抑圧され、精神を高めるものは破壊されています」

　「自由を単なる政治的価値ではなく、すべての人の基本的権利と捉える者として、私はこの事態に深い衝撃を受けています。自由民主党（FDP）の議員として、私は明確に申し上げます。このような迫害は人間の尊厳を踏みにじるものであり、すべての人が享有すべき普遍的な権利を侵害するものです」

　「法輪功学習者が受けている暴力は、言葉では言い表せないほどのものです。恣意的な拘禁、精神的および肉体的な拷問、強制労働、そして人間を臓器摘出の工具として扱うという衝撃的な行為、これらすべての残酷な現実は、今日に至るまで続いています」

　「見て見ぬふりをしてはなりません。これは私たちの義務であり、不公正に対して正面から向き合う責任があります。声を奪われた人々のために、私たちが声を上げなければなりません。信仰、信念、そして思想の自由は特権ではなく、人権です。これらの権利を侵害する者は、国際社会によって責任を問われるべきです」

　「私は、欧州議会およびアメリカ下院がこれらの犯罪行為に対して明確に反対の姿勢を示していることを称賛します。中共に対するこのような圧力は必要不可欠です。そして、法輪功学習者への共感もまた必要です。さらに重要なのは、市民社会の団体によるたゆまぬ努力です。今日ここで行われているような活動こそが、法輪功学習者の運命が忘れ去られないための鍵なのです」

　「私の心は、被害者とその家族、そして平和と正義を求めるすべての人々と共にあります。皆さんが記憶し、警鐘を鳴らし続けてくださっていることに感謝します。皆さんのたゆまぬ努力によって、自由、人間の尊厳、そして人道主義はもはや空虚なスローガンではなく、現実の世界で実践されているのです」