　【明慧日本2025年8月1日】上海市虹口区在住の法輪功学習者・王全娣さん（77歳女性）は、中国共産党（以下、中共）政権が法輪功迫害を命じて以来、何度も不当に連行・拘禁され、懲役刑に処せられてきた。王さんは合計13年6カ月に及ぶ拘禁を経て、2025年5月、中共当局の残酷な迫害により、77歳で死亡した。法輪功(ファールンゴン)は世界の人々に親しまれる精神修養法であるが、1999年以来、中共によって迫害されている。

　過去に受けた迫害

　2000年初頭、王さんは地元当局に取り締まりの重点対象と見なされ、懲役1年の労働教養処分に処せられた。

　2002年12月26日、王さんは再び連行され、私物を押収された。同年の旧正月前に釈放された。

　2003年2月11日に連行され、青浦区（せいほ-く）の「法制学習班」（実質は洗脳班）に送られた。

　2007年11月22日、王さんは自宅（虹口区西安路102号）前で宝山区の警察と提藍橋派出所の警官に待ち伏せされた。警察は王さんの自宅を捜索し、大量の貴重品を押収した。その後、王さんは宝山区拘置所に拘留されていた。王さんの80歳の母親は自宅に放置された。王さんはハンガーストライキで迫害に抗議したが、懲役3年を言い渡された。

　王さんは、上海女子刑務所第5分署と第3分署に拘禁された。王さんは法輪功の放棄を拒否したため、自由を奪われた。王さんは口にタオルを詰め込まれ、囚人服を着せられ、革ベルトで縛られ、片手を背中に、もう片方の手を前に回された状態で、24時間拷問を受けた。これは非常に苦痛で、手と腕の血流が悪くなり、腕は麻痺してしまった。王さんの腕は硬直し、萎縮しつつあった。

　看守は、王さんが囚人服を着ることを拒否しているため、家族との面会を許可しなかった。王さんの家族が面会に来ても、電話でしか話すことができず、さらに、王さんに食べ物を持ってくることも許可されなかった。

　2014年3月19日は、提藍橋派出所の所長との接待日（一般人と面談できる日）であり、王さんは尾行・監視されたことや、当所の警官が法輪功を誹謗中傷したことがあったため、当日、関連資料を持って所長に真相を伝えに行った。しかし、当派出所の警官らに連行された。長い間、王さんがどこで拘禁されているのかも、家族は知らなかった。同年7月18日、王さんは懲役6年の不当判決を受けた。

　2015年3月頃、上海女子刑務所は拘禁中の法輪功学習者に対し、法輪功への信仰を放棄させるため、徹底的な洗脳活動を開始した。王さんはこれに抗議し、ハンガーストライキを行った。王さんの健康状態は急速に悪化し、上海病院に送られ、入院していた。入院以来、家族は彼女に会うことを許されなかった。その後、王さんの体重は19キロまで減ってしまった。平均的な4歳児よりも軽いことがわかり、家族は非常に心配した。

　2020年12月24日、王さんは法輪功迫害の事実を伝える資料を配布したため、再び懲役4年6カ月の不当判決を受け、上海女子刑務所に拘禁された。今回も激しい迫害を受け、囚人から酷い扱いをを受けた王さんは、迫害に抵抗するためにハンガーストライキを行った。迫害により、王さんは癌を患ったが、治療を受けることができず、末期癌が肝臓に転移した。刑務所側は王さんが瀕死状態になるまで釈放日を迎える日を待っていた。王さんは、釈放されてから1カ月後の2025年5月に亡くなった。

　（注：法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照）