文／中国の大法弟子

　【明慧日本2025年8月4日】私は1996年に法を得た古い大法弟子です。大法を修煉することで心身に大きな変化が起こり、子供の頃から患っていた喘息が治り、身体がとても軽く感じられるようになりました。夫も修煉しています。ここで、私たち夫婦のささやかな修煉体験を師父にご報告申し上げるとともに、同修の皆さんと交流したいと思います。

　1999年の「7・20」以降、私たちの環境は非常に緊迫したものになりました。大法の書籍は中共のメンバーに押収され、私たちには訴える場所もありませんでした。同修たちは他の地域から真相を伝えるチラシを持ち帰り、私たちはそれを外に出て貼りました。その後、同修たちが相次いで連行され、資料も非常に不足するようになりました。私の夫は同修の助けを受けながら、真相資料や大法書籍の作成という役割を担うようになりました。この過程もまた、修煉の一環であり、多くの不思議な出来事が起こりました。

　1枚の資料を印刷するのはまだ比較的簡単でしたが、本を作るのはそう容易ではありませんでした。私たちが使っていたのはキヤノン4500という機種で、当時としては良い方でした。機械は手に入れたものの、技術のある同修がいなかったので、自分たちでやるしかありませんでした。本文の印刷はまだ何とかなりましたが、表紙の印刷はうまくいかず、印刷された表紙が少し幅が足りず、どう調整しても必要なサイズにならず、できあがった表紙には白い縁が出てしまいました。当時、私たちはフチなし印刷のやり方を知らず、とても焦っていました。でも、私たちはあきらめませんでした。私はパソコンのプリンター設定をあれこれと試しました。すると、理由もわからずに、ふと英語のオプションを一つクリックしてみたところ、試しに1枚印刷してみたら、出来上がったものが意外と良く、表紙の問題が一応解決しました。その後も、私が分からないことがあるたびに、師父が啓示を与えてくださり、問題が次々と解決していきました。私は本当に、師父がそばで手取り足取り教えてくださっているのだと実感しました。

　その後、私たちは技術のある同修からの協力も得られるようになり、A3サイズ対応の機械も購入しました。これで、本の表紙や福の文字、年画なども作れるようになり、さらには他地域の資料拠点の表紙作りの手助けもしました。

　ある年配の同修が真相を伝えに出かけた際に、警察に連行されてしまいました。警察が不法に家宅捜索を行い、大法の書籍やDVDなどを押収しましたが、まだ大半が残っていました。私は夫と相談して、その残った資料をすぐに移動させ、損失を最小限に抑えようと決めました。しかし、やはり少し怖さもありました。荷物を運んでいる時に迫害に遭うのではないかという心配だったのです。というのも、私たちはこれまで何度も厳しく迫害され、夫も何度か連行されていたからです。それでも、私たちは行くことにしました。私たちは道中ずっと師父にお守りくださるようお願いし、邪悪に見えないように、無事に資料を移動させられるようにと祈りながら進みました。そうして師父のご加護のもと、無事に資料を運び出すことができました。ところが、運び出した後にそれを保管する場所が見つからず、同修たちに迷惑をかけたくなかった私たちは苦慮しました。何度も試行錯誤した末、ようやくこれらの資料を無事に守ることができたのです。

　私たちは毎日外に出て、縁のある人々に真相を伝え、三退を勧め、真相の書かれた紙幣を使う工夫もしていました。買い物の際は少量ずつ購入しますが、主な目的はお金を細かく崩して、それに真相を印刷して世の人々に渡し、彼らが救われるようにさせるためでした。

　東北の冬はとても寒く、今年の冬、私は背中がいつも冷えているように感じ、右脚が時々痛むようになりました。最初はあまり気にせず、いつも通り午前中は外に出て、午後は帰ってきて法を写していました。しかし旧正月の2日、足の痛みが強くなってきました。実家に年始の挨拶に行った際、私は早く帰りたくてそわそわしていました。弟が食事を勧め、「そんなに急いで帰ってどうするの？」と聞いたので、私は「ちょっと横になりたいの」と答えました。その時の考えが正しくなかったのです。結果、家に帰って横になった途端、そこから起き上がれなくなってしまいました。痛みはどんどん強くなり、右の臀部から太ももの前にかけて小さな水ぶくれがたくさんできて、耐え難い痛みに見舞われました。夜も眠れず、横にもなれず、座ることすらできないほどでした。

　私が横になることすらできなかった時、夫が「師父の講法を聞こう」と言ってくれました。私は背もたれとして使うクッションに寄りかかって座って説法を聞き、耐えられなくなると「師父、助けてください」と叫びました。あまりの痛みに、何度も泣いてしまいました。意識がはっきりしているときに耳に入ってきたのは、師父のお言葉でした。「あなたにほんの少しだけ難を与え、ちょっとした苦しみを嘗めさせることになります。あなたが全然苦しみを嘗めないわけにはいかないのです」（『轉法輪』）。師父は説法の中で忍ぶようにと私に教えてくださっていたのです。私は正念を発し、師父に助けを求め、内に向けて探しました。眠れない夜は、自分のどこがまだ修められていないのかと考え、必ずしっかり修める、と誓いました。旧勢力は、私に外に出て法を実証させないよう、私のよく修められてない部分を利用して迫害してきている。でも、私はきみたちには従わないと、「師父が私の主であり、私は師父の按排した道を歩みます！」と叫びました。そうして私は痛みに耐えながら、『轉法輪』の書写を続けました。何日か書き続けるうちに、状態はかなり良くなってきました。静功はできるようになりましたが、動功は立っていられず、まだできませんでした。それでも私は、できる範囲で動功を少しずつ行うようにしました。

　またそのような状況であっても私は、夫と一緒に縁のある人を探して外に出かけていました。時には、「もう歩けない、ちょっとこすれるだけでも痛くてたまらない」と言うこともありましたが、夫はいつも「あなたなら大丈夫だよ！」と励ましてくれました。

　ある日、私たちはジャガイモを売っている女性に出会い、彼女に真相を伝えました。私は彼女に「あなたは、学生のときに共青団に入ったことありますか？」と尋ねると彼女は「ない」と答えました。次に「では、紅いスカーフを着けたことは？」と聞くと、「あった」と言いました。私は彼女に「今は大災難の時代です。すぐに脱退して、平安を守りましょう。中共が善良な人々を迫害し、法輪功を迫害したから、こんなに大きな災いが起きているのです。これは天が中共を淘汰しようとしているのです。どうか巻き添えにならないでください」と言うと彼女は喜んで「退くわ。共産党なんか、私に何の得もくれなかった。もう年で、野菜を売るのも大変で稼げなくなってる」と言いました。私はさらに「身体がどこか不調だったり、うまくいかないことがあったりしたときは、心から『法輪大法は素晴らしい』『真・善・忍は素晴らしい』と念じてみてください。福をもたらし、災難を取り除いてくれるはずです」というと、彼女はうなずいて納得してくれました。

　ある日、我が家の機械が故障し、修理業者を呼ぶことになりました。電話で連絡を取る必要があったのですが、私は普段から携帯の電源を切っていることが多く、相手は何度かけても繋がらず、また私がかけ直した時、今度は電話の調子が悪く、なかなか連絡が取れませんでした。そのため、修理工が家に入ってくるなり文句を言ってきましたが、私は気にせず、後で少し多めにお金を渡して、電話代の足しにしよう、と思っていました。訪問修理だったので、最初は特に真相を伝えるつもりはなかったのですが、修理中に雑談をしているうちに、彼が共産党を良くないと言い出したのです。それを聞いた瞬間、これは師父が私に彼を救わせようとしている、と感じました。修理が終わり、代金を払うときに、私は5元多く渡しました。すると彼は「いらない」と言って受け取りません。私は「私は法輪功を修煉しています。私たちは信仰を持っていて、何事も人のことを考えながら行動します。私の電話は監視されているので、いつも電源を切っています。これはお詫びの気持ちですから、どうか受け取ってください」と伝えました。すると彼はとても感激し、「今まで誰かに多めにお金をもらったことなんて一度もなかった」と言いました。私がその流れで三退の真相を伝えると、彼はすぐに退きたいと言ってくれました。そして私が「『法輪大法は素晴らしい』『真・善・忍は素晴らしい』と心から念じると、福報を受け取ることができますよ」と伝えると、彼は何度も「ありがとうございます」と言いました。私は「感謝すべきは私の師父です。あなたを救ってくださったのは師父なのです」と伝え、彼は繰り返し「大法の師父、ありがとうございます！」と感謝の言葉を述べてくれました。その生命は救われたのです。

　今では私は五式の功法すべてが煉れるようになり、煉功できることが本当にありがたく感じています。このように、私はまだ業力を消している足を引きずりながらも、夫と一緒に街中を歩き回りながら人々を救っています。たくさん三退をしてくれる日もあれば、なかなかうまくいかない日もあります。でも私たちは決して落胆せず、大法への揺るぎない信念と、師父への感謝を胸に、人を救う道を歩み続けています。どんな困難があっても、私は同修から頂いた三退リストの送信や、交流文章をダウンロードし、同修に伝達することを一度も欠かしたことがありません。

　私たちはこれからも三つのことを心を込めて行い、円満成就して師父と共に帰ります。

　合掌。