　【明慧日本2025年8月4日】（江蘇省＝明慧記者）1999年7月20日から現在に至るまで、中国共産党政権が、江沢民集団が打ち出した「名誉を腐らせ、経済を断絶させ、肉体を消滅させる」という法輪功への迫害政策を実行し続けている。江蘇省淮安市では、多くの退職した法輪功学習者（以下、学習者）は、不当に拘禁されたため、解放されて自宅に戻った後、市人力資源社会保障局社会保険センターより、退職年金を差し引かれたり、停止されたりしている。

　淮安市の李森さん（亡くなった）、王景玲さん、左康偉さん、石早林さん、史守梅さん、王華芬さん、馮惠珍さん、施素華さん、劉正服さん、李桂英さん、李久平さん、何翠平さんら多数の学習者が、不当に拘禁中の年金を差し引かれ、また一部の学習者は解放された後の年金まで剥奪されるなどの被害を受けている。

　一、不当に年金を差し止められた実例の一部

　1、施素華さん（68歳女性）、淮安市清江浦区在住の退職社員。2019年1月に懲役3年の不当な判決を受け、2019年8月7日に江蘇省常州女子刑務所に拘禁された。施さんは2017年7月から2020年7月までの退職年金計9万8,119元を不当に差し引かれた。

　2、劉征服さん（86歳女性）、淮安市電機工場の退職社員。2017年4月27日に不当な裁判にかけられ、同年7月11日に懲役3年の判決を言い渡された。2018年7月11日から2021年8月まで、計17万850元を差し引かれ、さらに罰金として6,000元を強要され、合計17万6,850元に上る。

　3、王華芬さん（62歳女性）、淮安市第二電機工場の元職員。不当に6カ月の拘留刑を科され、2021年7月25日から2021年12月24日まで5カ月間、さらに2019年9月にも約1カ月間市の拘置所に拘束され、累計6カ月間拘留された。年金1万4,659元、暖房費48元、罰金1,000元を差し引かれ、合計1万5,707元に上る。

　4、馮恵珍さん（72歳女性）、退職社員。懲役1年の不当な判決を受け、2023年4月21日から2024年4月20日まで、すでに受け取った年金4万2,199元の返還を求められた。さらに暖房費24元も追加された。

　5、李桂英さん（70代女性）、2021年8月24日、懲役3年の不当な判決を受け、罰金5,000元を強要された。江蘇省南京女子刑務所に拘禁され、2024年7月17日に拘禁期間が終わり帰宅した。

　李さんは不当拘禁中に一部の年金を受給したが、その後支給停止された。帰宅後、2024年8月16日から毎月1,000元ずつ3年間追徴されることとされ、合計で冤罪期間の約8万元の年金を全額差し引かれる見込みである。

　6、何翠平さん（68歳女性）、2012年に江蘇省淮安市漢方医院の主任看護師として退職。2018年7月に不当に6カ月間拘束され、2019年1月に帰宅した。2025年2月、勤務先より連絡があり、「淮安市人力資源社会保障局社会保険センターが年金を差し止める」と通知された。何さんは社会保険センターに確認したところ、不当に拘束された6カ月分の年金を返還するよう要求されたほか、今後の年金も減額され、これは生涯続くという。また、2019年1月以降、受け取った年金分も追納するよう求められており、合計約10万元である。

　二、不当に学習者の年金を差し止めた関係者が悪報に遭う

　1、人力資源社会保障庁党書記、庁長・王斌が悪報に遭う

　2025年5月9日江蘇省の発表によれば、江蘇省人力資源社会保障庁党書記、庁長の王斌は重大な違法行為の疑いで調査を受けている。2023年9月から同庁党書記・庁長を務めていたが、今回の調査対象となった。

　2、江蘇省人社庁の元庁長・戴元湖が悪報に遭う

　江蘇省紀律検査委員会・監察委員会は7月12日、省人民代表大会財政経済委員会元副主任・戴元湖が重大な違法行為の疑いで調査を受けていると発表した。2017年に江蘇省人力資源社会保障庁の庁長に昇任し、2022年まで在職していた。