　【明慧日本2025年8月5日】天津市武清区の法輪功学習者・趙飛さん（女性）は2024年10月2日、武清公安支局国保大隊及び石各荘派出所の警官らによって身柄を拘束された。今年3月、武清区裁判所により不当に懲役5年の判決を下された。控訴後、天津市第一中級裁判所によって原判決維持となった。今年7月中旬、趙さんは天津女子刑務所に移送され、迫害を受けていることが判明した。趙さんにとって二度目の不当な有罪判決となった。

　趙さんは現在63歳で、元高校教員。法輪大法（ファールンダーファー）を修煉し始め、真・善・忍の法理に従い善人となり、心身共に恩恵を受けた。

　2024年10月2日午前、趙さんは武清国保大隊及び石各荘派出所の警官らにより身柄を拘束された。自宅にあった法輪功関連の書籍、カード、パソコン、USBメモリなどの私物が押収された。趙さんは武清留置場に連行され、拘留された。同年10月17日、趙さんは不当に逮捕令状が発布された。警官は、石各荘政府街の阮浩麺館前で法輪功迫害の真相を伝えるチラシを拾得し、監視カメラの映像を確認したところ、資料を配布していた人物が趙さんに似ていたとした。

　石各荘派出所は趙さんを天津市武清区検察院に陥れたが、証拠不十分のため、いわゆる「証拠」を補充するよう差し戻された。1カ月後、石各荘派出所は再び趙さんを天津市武清区検察院に陥れ、その後、不当に天津市武清区裁判所に起訴された。

　今年2月17日、武清区裁判所は趙さんを不当に審理した。趙さんの弁護士は趙さんが無罪を主張し弁護した。事件担当者らが、趙さんを起訴したことは違法で、法的根拠も事実的根拠もないと弁護士は指摘した。事件に関わった警官の賈大鵬、検察官の閆富強ら全ての事件担当者は、職権濫用罪に問われる疑いがあり、法に基づき責任を追及されるべきであると弁護士は主張した。しかし、武清区裁判所は法律を無視し、強引に趙さんに懲役5年を言い渡した。趙さんが控訴した後も、天津市第一中級裁判所によって不当に原判決維持とした。今年7月中旬に判明したところによると、趙さんはすでに天津女子刑務所に移送され、迫害を受け続けているという。

　趙さんが中国共産党の迫害を受けた事実の概要

　趙さんは法輪功の修煉を堅持したとして、かつて複数回、中国共産党の悪党による迫害を受けた。2008年に不当に懲役5年6カ月の判決を下され、天津女子刑務所で迫害を受けた。

　2000年3月、趙さんは法輪功の冤罪を晴らすため北京へ行ったところ、石各荘鎮政府の職員と派出所警官に連れ戻され、石各荘派出所と鎮政府に4カ月以上不当に拘禁された。石各荘鎮政府の李瑞澤副書記と李建剛政法委書記は、派出所の張祥教導員、警察官の張殿倫、張珂、警備員らに指示し、趙さんを拷問した。趙さんの手足は電棍で焼かれて焦げ付き、顔が変形するほど殴られた。夜間は農業用三輪車に手錠をかけられ凍えさせられ、昼間は路上脇の電柱に手錠をかけられ侮辱された。ある日、石各荘派出所の教導員・張祥は革鞭を手に威圧的に叫んだ。「趙飛、お前を三度鞭打てば、ひざまずいて俺に服従するぞ！」

中国共産党による拷問のイメージ図：複数のスタンガンで電気ショックを与える

　その後、趙さんは日中、郷政府で草むしりや床拭きなどの雑務を強制され、夜には自宅に帰って寝ることを許された。趙さんは理不尽にも半年間給与を止められ、中学校から小学校に異動させられた。しかし彼女は依然として真面目に熱心に働き、その成績は際立っていた。趙さんが教えていたクラスは、優秀な生徒の割合、合格率、平均点が全て最高だった。毎年クラスには何人か学習困難な生徒がいて、どの科目も不合格だったが、趙さんが教える英語は毎回合格点を取ることができ、これらの学業不振の生徒や保護者に自信を与えた。趙さんは全ての子どもを自分の子どものように思い、その勤勉な努力と誠実で優しい心で、生徒や保護者からの信頼と愛、そして教師や校長からの同情と理解を勝ち取った。

　2008年4月の清明節の期間中、石各荘鎮の杜学民副鎮長は統括校長に指示し、趙さんの住むマンションの玄関に車を一台停めさせ、24時間監視し、三日三晩趙さんの外出を禁じた。趙さんはこのため見張りの者と口論になり、統括校長も趙さんに問い詰められ言葉を失った。統括校長は郷政府に「私は彼女を管理できない。あなたたちがやりなさい」と報告した。杜学民副鎮長はすぐに趙さんに罪を着せて、天津市公安局武清分局に趙さんを陥れた。

　同年4月7日、趙さんは天津市公安局武清分局の警官に拘束され、武清留置場に不当に収容された。趙さんは迫害に抗議するため19日間断食を続け、命の危険が迫ったため、医療保護観察で釈放された。しかし7月9日、趙さんは姉の家で警官に再び拘束された。拘束時に心臓発作を起こし、意識不明の状態で警官に無理やりパトカーに乗せられた。2008年10月28日、趙さんは天津市武清区裁判所により不当に懲役5年6カ月の判決を下された。同年11月、趙さんは天津女子刑務所に移送されたが、健康診断で重度の不整脈が発覚し、収監を拒否された。そのため引き続き武清留置場に収容され、迫害を受けた。

　2009年1月17日、趙さんは天津女子刑務所に移送された。天津女子刑務所が法輪功学習者に対して用いる迫害の常套手段は以下の通りである。毎日長時間（12時間以上）の強制労働、長時間同じ姿勢での座り込み（小さな椅子に座らせる）、法輪功学習者が極度の疲労と苦痛に耐えている状況で、いわゆる「包夾」（特に社会のならず者を利用した）受刑者を唆し、罵倒、侮辱、殴打を行わせる。邪な悟りを開いた者による虚偽の欺瞞、睡眠剥奪され、食事や水分の供給及びトイレ行く回数を制限された。法輪功学習者に極度の高圧をかけたうえ、さらに家族をも騙し、脅迫して学習者に圧力をかけさせ、その意志を乱し、「転向」（信仰の放棄）を強制する。これにより、数多くの法輪功学習者が精神的、肉体的に深刻な破壊を受けている。2013年12月20日、趙さんは不当な監禁を終え、帰宅した。

　現在、趙さんは再び不当に懲役5年の判決を受け、再び天津女子刑務所に拘禁され、迫害を受けている。

　（注：法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照）