　【明慧日本2025年8月5日】（サンフランシスコ＝明慧記者・王英）2025年8月2日、世界移植学会議が 2025年8月2日(土)〜8月6日(水).までサンフランシスコ市で開催されている。アメリカ・サンフランシスコ湾区の一部の法輪功学習者（以下、学習者）が8月2日、同市フェリービル前の広場で集会を開き、中国共産党（以下、中共）に対して法輪功への迫害および学習者からの生体臓器収奪を直ちに停止するよう求めた。

8月2日、サンフランシスコ・フェリービル前の広場で行われた煉功

'图5～9：二零二五年八月二日，法轮功学员在渡轮大厦前广场集会，要求中共停止活摘法轮功学员器官。'

8月2日、サンフランシスコ・フェリービル前の広場で行われた、中共の学習者からの生体臓器収奪の停止を求める集会

　学習者・呂さん「中共の生体臓器収奪は天理に反する」

　1996年に法輪功の修煉を始めた呂さん（女性）は、集会で、修煉後は「真・善・忍」に従って善良な人を目指し、心が広くなり、生活が喜びと幸せに満ちるようになったと語った。

　1999年、中共が法輪功を迫害し始めてから、呂さんは地元政府に法輪功迫害の真実を伝えたために連行され、拘置所で残酷な迫害を受けた。違法に拘束されている間、呂さんは何度も強制的に採血された。ある時、一緒に拘束されていた法輪功修煉者が連れ去られ、その後二度と戻らなかった。

　呂さんは、中共は法輪功を26年間も迫害し続けており、特に学習者からの生体臓器収奪と臓器売買は、この地球上でかつてない罪悪であり、天理に反するものであるという。「中共の残虐行為は、多くの家庭に妻子の離散や家族の崩壊という悲劇をもたらしています。中共が破壊したのは社会全体の道徳の基礎であり、必ず天罰が下ります。善悪の報いは天理なのです」と呂さんは語った。

　学習者・馮さん「人々が中共の本質を見極めることを願っている」

　学習者の馮（フン）さん（男性）は、集会で自身の体験を通じて中共による法輪功迫害の実態を明らかにした。

　2007年、馮さんは法輪功を修煉していることを理由に不当に逮捕され、中国山東省の刑務所に4年間違法に拘禁された。刑務所では、収監されている者に対して毎年少なくとも2回、強制的に採血と検査が行われていた。馮さんは、中共が組織的に学習者から生体臓器収奪し、それを売買して利益を得ており、多くの被害者が命を奪われていることを知っていた。馮さんは採血検査のために病院へ行くことを拒んだが、そのために刑務官の指示を受けた受刑者から何度も殴打された。

　馮さんは自身が受けた迫害の体験を通して、中共による学習者への残酷な迫害と生体臓器収奪という犯罪行為を明らかにしたいと願っている。そして、正義と善良の心を持つ人々が中共の邪悪な本質を見抜き、国際社会が一刻も早く中共による生体臓器収奪という天に唾する大罪を止めるよう呼びかけている。

　学習者・王さん「中共の迫害を強く非難する」

　集会では、中国黒龍江省出身の学習者・王さん（男性）が、中国本土で自身と妻が受けた迫害の実態を語った。

　王さんは法輪功の修煉を堅持し、「真・善・忍」に従って生き、周囲の人々に中共の邪悪な本質を伝えたため、中共の警察により不当に逮捕され、取り調べや拘留といった迫害を受けた。

　夫妻が不当に拘束される前に、中共の警察は2人を国家安全保衛部門の管理下にある湖北省のある病院に連行し、強制的に採血を行い、肝臓・腎臓機能、心電図、肺のCTなど複数の臓器機能検査を受けさせた。医師は、王さんが手術を受けたことがあるか、脂肪肝などの既往症があるかなどについても詳細に尋ねた。まるで臓器の適合検査を行っているかのようだったという。「私たちがこのような特別な扱いを受けたのは、私たちが法輪功の修煉者だからだ」と医師は語った。

　王さんは、「中国で今まさに起きている人権の惨状に、ぜひ関心を持っていただきたい」と訴えた。「中共による法輪功修煉者への迫害は現実に存在しています。臓器移植システムの背後には、恐るべき利益のための犯罪の連鎖が隠されています。私たちは、こうした罪が沈黙の中でこれ以上続いていくことを望んでいません」と語った。

　サンフランシスコ大紀元新聞社編集長「中共は最大の脅威である」

集会で発言するサンフランシスコ大紀元新聞社の編集長・舒楠（シュ・ナン）氏

　サンフランシスコ大紀元新聞社の編集長・舒楠（シュ・ナン）氏は、「1999年に中共が法輪功への迫害を開始して以来、1億人以上の法輪功学習者が被害者となってきました。21世紀初頭の10年間において、中共の臓器移植産業は爆発的な成長を遂げました。法輪功への迫害は、中共にとって移植用臓器の供給源という問題を解決し、同時に財政面の問題も解消する手段となったのです」と語った。

　「中共の主要な目的は、法輪功を迫害し、根絶することです」と話す舒氏は、「中共は、人々が『真・善・忍』を信じることを決して許しません。これこそが、中共が法輪功を迫害する根本的な理由なのです。私たちは人々に、中共による生体臓器収奪の犯罪行為が今も続いていることを知ってもらいたいのです。私たちは国際社会に対し、中共の本質を見極めるよう呼びかけます。中共こそが、民主社会にとって最大の脅威なのです」と訴えた。

　DAFOH事務局長「中共の犯罪行為は極めて深刻である」

集会で発言するDAFOHの事務局長トルステン・トレイ氏

　「臓器強制収奪に反対する医師の会（DAFOH）」の事務局長トルステン・トレイ氏は、「本日の集会はとても重要です。これは人命に関わる問題です」と語り、中共による法輪功への迫害の罪は極めて深刻だと指摘した。「私たちの推計では、過去26年間で100万人以上の法輪功学習者が中共により生きたまま臓器を摘出され、命を奪われました。ナチスは強制収容所で人体実験を行いましたが、中共は収容所でで生きた人間から臓器を摘出しているのです」

　トレイ氏は、「法輪功学習者が守っているのは『真・善・忍』であり、中共が体現しているのは『偽・悪・闘』です」と述べた。そして、「人々は中共の残虐行為に対して沈黙してはなりません。法輪功学習者と共に力を合わせて、中共による生体臓器収奪という残酷な犯罪を制止すべきです」と強く呼びかけた。

　DAFOH代表「中共による生体臓器収奪は、歴史上かつて例のない暴行である」

'图12：DAFOH代表阿里·森图里昂认为，中共活摘器官是史无前例的医疗暴行。'

集会で発言するDAFOH代表のアリ・セントゥリオン氏

　DAFOHの代表アリ・セントゥリオン氏は、中共による生体臓器収奪の最大の被害者は学習者であり、学習者が非自発的な臓器提供者のストックとして利用されていると述べた。

　同氏は、中共による生体臓器収奪は史上前例のない医療暴行であり、最も衝撃的な方法で基本的な倫理基準を踏みにじっていると述べた。多くの人にとって、これは21世紀における最も深刻な医学および移植倫理の侵害であるという。

　セントゥリオン氏は、「DAFOHは、中共による生体臓器収奪の終焉を見るまで、その努力と使命を決して諦めない」と語った。

　サンフランシスコの住民が法輪功を支持するパネルを作成

サンフランシスコのストリートアーティスト李科さんが自作したパネルを持って法輪功への支持を表明した

　サンフランシスコのストリートアーティスト李科さんは、学習者が2日に集会を開くと聞き、応援に駆けつけた。李さんは「サンフランシスコの市民は法輪功を支持します」と書かれたパネルを手に持ち、「私の誠意を示すために絵を描いて、このパネルを作りました。皆さんを応援します」と語った。

　中国の東北から訪れた李さんは、「法輪功は東北地方から広まったもので、当時は東北の街角や広場など至る所で多くの法輪功学習者が煉功していました。私の親戚や近所の人も皆、法輪功を修煉していました」と述べた。

　李さんは、多くの学習者が不当に連行されている。現在、中共は学習者の臓器を強制収奪しているだけでなく、一般の人々からも臓器を強制的に摘出している。私たちは立ち上がり、この邪悪な犯罪行為を止めるよう呼びかけるべきと話した。