　【明慧日本2025年8月14日】ベルモアパーク（Belmore Park）は、オーストラリア・シドニーのセントラル駅から目と鼻の先にあり、都心とセントラル駅を結ぶ利便性の高い通路である。この公園には緑豊かな木陰の広場が広がり、多くの人々が芝生の上でピクニックや休憩を楽しんでいる。

　シドニー在住の一部法輪功学習者（以下、学習者）は、ベルモアパークにて法輪功の五式の功法を実演し、無料で指導を行っている。毎週月曜日から水曜日まで、午前11時から午後1時20分まで、厳しい寒さや猛暑の季節でも一度も途切れることなく、この活動を何年にもわたり続けてきた。

　功法の音楽が公園に和やかに響き、正のエネルギーに満ちた雰囲気は、さまざまな地域や民族の市民の足を自然と止めさせる。見物に立ち寄った人々は写真を撮ったり、案内資料を持ち帰ったり、あるいは学習者とともに煉功を体験する人たちもおり、ベルモアパークの名物として広く親しまれている。

　平穏な煉功場に惹きつけられ、来園者が法輪功を体験

毎週月曜から水曜、午前11時から午後1時20分にかけて、シドニーの学習者がベイルモアパークで法輪功の五式の功法を実演している

　シドニーの冬、快晴の日に、若いソーシャルメディア制作者のクリスさん（Chris Savva）とマルコさん（Marco Vitale）が学習者の行う煉功に加わった。学習者が、なぜ公園で煉功を体験しようと思ったのか尋ねると、2人は次のように答えた。「私たちはメルボルンからシドニーに劇を観に来て、これからホテルの予約に行くところでした。公園を通った際にみなさんが煉功しているのを見かけ、とても穏やかで落ち着いた雰囲気だなと感じました。配布されていたチラシに『法輪功を学ぶことで体力が増す』とあり、私は朝によく疲れを感じるので興味を持って体験したいと思いました」

五式の功法を学び終えた後、そろって法輪功創始者の李洪志先生へ感謝の意を述べたクリスさんとマルコさん

　2人は学習者とともに五つの功法を真剣に学び、その後、さらに学習者全体と共に最初の三つの功法を体験した。「とても気持ちが良いです」と声をそろえ、李洪志先生が法輪功を広められたことを深く感謝した。

　このような体験談は他にも数多い。かつて、中国から移住した14歳の少女、周さんは、「皆さんの煉功が非常に静かで平和な様子を見て惹かれ、体験したいと思いました」と語った。

　初めて法輪功の動作を学んだとき、周さんは「とても嬉しく、誇らしい気持ち」になったという。五式の功法をすぐに習得し、動作が正確で美しかった。

　中国伝統文化と縁のある人々、法輪功を学ぶ

南米出身の留学生（左端）が法輪功の功法を学ぶ

　南米から来た留学生は、人生で何かの悩みがあったようで、気分がやや沈みがちだったと語る。「どういうわけか、バスで2時間かけてここまで来て、どこかを見て歩きたかったんです。心のどこかで『今日は何か特別なものを得られる気がする』と予感していました。五式の功法を学び終えると、心が明るくなり、目が覚めたような気分でした。まるで今日ここに法輪功を学び来るために導かれたように感じています」と満面の笑みで話した。その表情から気分がすっかり晴れたことがうかがえた。

メルボルン出身のヨガインストラクター、セシリアさん（左端）が法輪功を学ぶ様子

　メルボルンのセシリアさん（Cecila）は中国人のような容貌だが、中国語は話せない。煉功中は終始リラックスし、美しい動作を見せた。実はヨガのインストラクターであり、幼いころ中国で生まれた後、すぐにオランダ人夫婦に養子として迎えられ、現在はオーストラリアへ移住したという。今回は養父母とともにシドニーを観光しており、「法輪功を学ぶ機会に恵まれてとても幸せです」と話した。

イタリア出身のジェフさん（右端）が法輪功の第二式功法「法輪樁法」を学ぶ様子

　ジェフさん（Jeff）は法輪功の学習場所でしばらく学習者の様子を見ていたが、学習者の招きに気持ちよく応じ、その場ですぐに五式功法を習得した。イタリア人だが「許傑」という中国名も持っており、中国伝統文化へのご縁があることが窺えた。

　多くの人々が法輪功に親しむ

3人の中学生が学習者とともに法輪功の煉功を学ぶ

　ベルモアパークで煉功を行っているのは、主に定年後、年齢を重ねた学習者たちであるが、多くの若者も自然とその輪に加わってくる。中学生や大学生、現地の若者や海外からの留学生、さらには地元のさまざまな層の人々や観光客までもが、オーストラリアの晴れやかな青空と豊かな緑の中、中国から伝わる「真・善・忍」を原則とする修煉法を体験し、「自分の国や地域に戻っても法輪功を学び続けたい」と話していた。