文／中国山東省大法弟子が口述、同修が整理

　【明慧日本2025年8月19日】ある異変が起きたのは2024年旧暦11月29日のことです。私は朝食を準備し、夫は早めに食事を終えるとビニールハウスで作業を始めました。私は食卓に座り、トウモロコシ粥を食べようと、お椀を口につけて、すすろうとしました。しかし、粥を飲み込むことができなくなっていたのです。驚いて鏡の前に立ち確認すると、右側の顔がすべてだらりと下がっているのがわかりました。眉も下がり、目は動かず、口元も下に垂れていました。

　魔難が訪れたのだと分かりました。その瞬間、師父のことを思い浮かべ、「師父、私は常人としてのすべては要りません。ただただ修煉の道を歩みます」と心から思いました。その場で嫉妬や恨み、闘争心、執着や家族への情を自然に手放し、ただ師父と共に修煉の道を進もうと決めたのです。そして普段通り、綿入りの服を着て、家のビニールハウスへ行き、栽培用マルチフィルムを敷きました。夫も作業していましたが、私は自分の体の状態については夫には特に何も話しませんでした。

　翌晩、ハウス内の大棚の幕を下ろして家に帰ろうとしていると、夫が「巻き上げ機の鉄棒が折れたから、一緒に外して修理しよう」と言いました。私は以前から巻き上げ機に不具合が起きるのを恐れていましたが、夫の言葉を聞いても少しも嫌だとは思いませんでした。そのとき、自分の中にあった「面倒くさい」という心が、師父によって取り除かれていたことに気付きました。

　ビニールハウスで仕事をして三日目のこと。夫と話しをしていると、夫が私の異変に気付きました。驚いた様子で、「口が歪んでいるけど、巻き上げ機が故障したから、上火(中華医学の概念で、怒りや焦りなどの感情で体の表面に何か不具合が表れること)しているのか？」と聞いてきました。私は夫に心配をかけたくないと思い、ちょうど右側の歯が痛かったので、「歯が痛いだけよ」と隠すように言いました。夫はそれ以上気にすることなく、この話しは終わりました。

　私はその後もいつものように夜の集団学法に参加しましたが、学法の場に早めに到着するようにすることで、修煉を始めた頃の感覚を取り戻すようにしました。家に帰って、発正念と煉功を強化しました。少しの時間も大事にし、たった10分でも動功を煉功しました。

　ある晩、発正念で自身の空間場を浄めていました。その時私は「自身の空間場のすべての良くないものを除去する」と心の中で唱えました。絶えず発正念をし、その晩はほぼ一睡もしませんでした。体が空っぽのようになり、まさに天清体透(身が清らかで透き通る感覚)を体感しました。静功をしている際も、身体の空間場が空になったように感じ、1時間が過ぎても、まだ煉功し足りないと感じるほどでした。「もう修煉の音楽が止まってしまったの？」と思うほど集中していたのです。煉功をした後、ベッドから降りると、両足がふわりと軽く、全身、体重を感じませんでした。まるで風船のようにふわふわしていて、心地よさをおぼえました。一日中働いていても全く疲れを感じることなく、体が軽快で快適でした。

　私は普通に食事を摂っていました。以前は10数分もあれば食事を終えることができたのですが、今では時に30分もかかることもあります。それでも、師父が守ってくださっているので、何も恐れる必要はありません。ただ、時々鏡を見た時に、ふと「大法の名声を傷つけてはならない」という思いが頭をよぎり、遠く離れた場所の大学に通っている息子が帰宅した時、自分の姿を見てどう思うのか心配になります。ここに恐怖心があることに気づき、師父から「一歩一歩進めていけばいい」との示唆をいただきました。しかし、私はそれでもまだ悟れず、「奇跡が表れるべきなのに、なぜ効果はゆっくりしているのか？」と思いました。そこで、自分の心の奥底を見つめる中で、自分の中には焦りの心があったことに気づきました。

　師父が私を見守ってくださっていると分かっています。毎日、師父が右側の顔や頭部を調整してくださっているのを感じます。法輪が回転している感覚や、身体が深く浄められている感覚があります。夢の中では、右側の顔が現実よりもずっと大きく、鋼板のように硬く固まった部分が2か所ありました。その部分に何かが回転しながら働きかけ、緊張がほぐれていくのを感じました。この上なく心地がよいものでした。

　以前は顔の肌が粗く黒ずんでいましたが、この困難を乗り越えた今では、顔色は赤みを帯びて艶やかになり、まるで子どもの顔のように弾力に満ちています。

　ある晩、法を学び終えた帰り道、私は「法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい」と口ずさんでいました。常人が信じて、心からの九文字を唱えることで福を得ることができるならば、私もそれを唱えたいと思ったからです。その夜、発正念を終えても心が塞がれているような感じで眠れず、私はひたすら「法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい」と唱え続けました。唱えているうちに、胸の詰まりがいつの間にか消えていて、横になっている自分の身体の重さを感じなくなっていました。私は急いで身体を動かして、自分がまだ横たわっていること確認しました。

　この大きな困難が起こったのには、きっと理由があります。私が見つけた煩わしさを避ける心、嫉妬心、恨む心、闘争心、利益心以外の理由としては、学法の後に家で新唐人テレビやオンラインメディアの番組を見ていたことです。夢の中でテレビの中には三寸ほどの大きなサソリがいて、部屋にも大きなサソリがいました。この部屋のサソリは一瞬でテレビの画面に飛び移りました。夢から覚めた私は、これは師父が弟子に気づかせてくださったのだと悟りました。テレビに執着しないようにと。たとえそれが大法弟子によるメディアであったとしても、修煉者は執着を捨て、法の上で精進し続けなければならず、師父が大きな犠牲を払って与えてくださった貴重な時間を大切にすべきなのです。

　同修の皆さんにお伝えしたいです。私のようにメディア番組に時間を費やしすぎないでください。法の上で精進しましょう！